こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
中小企業診断士一次試験を科目別で降雪を書いています。
試験の順番で書いています。
前回が経営法務でしたので今回は経営情報システムです。
どんどん更新したい思いはありますがじっくり書いておきたかったので仕事が休みの日まで待ちました。
残すところ2科目頑張って書いていきます。
まずはいつものようにポイントを申し上げます。
経営情報システムは、
7科目の中でも1番の暗記科目
SQLなどプログラムの問題はチャンス
常識問題は簡単すぎて逆に怖いが素直に
といった感じです。
私はこの科目の知識が全くなかったので苦労しました。
しかし他の科目よりも知っているかどうかが得点のカギなので狙い目です。
ちなみに二次試験では経営情報システムはほとんど関係がありません。
次につながらない知識で勉強することのモチベーションが上がりにくいです。
ただし得点がしやすい問題が多く出ます。
情報系の資格を持っている方であれば試験免除もできますが、逆に受けて上乗せ得点を狙ったほうが良いです。
まずは出題範囲から説明します。
経営情報システムの出題範囲
では経営情報システムの出題範囲を解説します。
【毎年出題されているテーマ】
●キャッシュ
●メモリ(主記憶装置)
●HTML
●SQL
●ウォーターフォール
●プロトタイプ
●LAN
●フラッシュメモリ
●オブジェクト指向など
【定期的に出題されるテーマ】
●プロトコル
●コンパイラ
●システムテスト
●認証
●公開鍵
●SaaS
●ASP
●スパイラル開発モデル
●プログラム言語
●TCP/IP
●正規化
●情報セキュリティ
【今後出題が予想されるテーマ】
●DBの効率的な運用やロック、パッチファイル
●クラウド・コンピューティング
●ビックデータ
●情報アクセシビリティ
●AI
●IOT
●モバイルネットワーク
●ソーシャルメディア
暗記科目には語呂で覚える方法も
やはり暗記系科目は覚えるための工夫があります。
よくあるのが歴史の年号で使う「語呂」です。
例えばOSI基本参照モデルは情報系の知識がないと全く覚えることができません。
7階層のモデルを覚えるのは苦労しました。
そこで私は下記のように語呂覚える方法があります。
「アプセットネデブ」
- ア・・・アプリケーション層
- プ・・・プレゼンテーション層
- セッ・・・セッション層
- ト・・・トランスポート層
- ネ・・・ネットワーク層
- デ・・・データリンク層
- ブ・・・物理層
かなり強引な語呂ですが、逆にインパクトがあったので覚えることができました。
「デブなブリが寝る」
- デブ・・・データリンク層⇒ブリッ
- ブリ・・・物理層⇒リピータ
- 寝る・・・ネットワーク層⇒ルータ
これも語呂の文章に意味はありませんが覚えていました。
正攻法で覚えようとするとどうしても難しいので試験のテクニックとして活用していきましょう!
理解して覚えると強い
当たり前の話ですが、単純な丸暗記では試験範囲の広い中小企業診断士試験で合格することは難しいです。
仮に覚えることができたとしても、ちょっと問題をひねられると対処できなくなることはよくあります。
できるだけ自分の中で腑に落ちるように覚えておくと知識が定着して忘れないです。
これは正しく覚えるという意味ではありません。
「自分流でも意味を理解すればOKです」
具体的に示します。
例えば「スクリプト」ということを覚えようとします。
インターネットで調べてみると
「簡易的なプログラムのこと。スクリプトを記述するための言語をスクリプト言語といい、機械語への翻訳を必要とせずに実行できる。スクリプト言語は、アプリケーション開発用の本格的なプログラミング言語に比べ、用途を限定することで、覚えやすいように簡単な構造になっている。代表的なスクリプト言語としては、JavaScript、PHP、Perlなどがあり、特定のアプリケーションの動作の記述、マクロやバッチファイルの作成、CGIなどの簡単なプログラムに用いられる。」
どうでしょうか?
これだと情報系の知識がないと対処できませんよね(^^;)
それにイメージも全く湧いてきません。
これをもっとかみ砕いて覚えたほうが納得できます。
例えばこんな感じです。
「人間がわかる言葉で書いたプログラムをコンピューターがわかる言葉に変換することをコンパイルという。スクリプトはコンパイルを人間が意識しないでやってくれるプログラム」
これでもちょっと難しいかもしれませんが上の説明よりかは読む気になります。
IT系が苦手な方は人や物に例えた説明のほうが理解が深くなります。
少々解釈が間違っていても良いです。
要は選択肢として正しいかどうか判断できるレベルで覚えておけばよいのです。
そうやって理解を自分なりに深めることで得点につながります。
プログラムの問題は見逃すな
絶対に得点につなげてほしい問題があります。
それはSQLや正規化などプログラムに関する問題です。
「情報系の知識がないと答えるの難しそう」
と思うかもしれませんが、簡単な問題が中心なのでちょっと勉強しておけば得点できます。
過去問で対策すれば得点することができるので必ず対策してください。
また時事系の問題ではセキュリティについて出題されます。
本当に常識問題ですので変に裏をかいた解答をしないように注意してください。
企業経営理論や経営法務で疑心暗鬼になっている方がたくさんいらっしゃいます。
むしろあまり勉強していない方のほうが素直に答えることができます。
当たり前ですがこういった「みんなが正解できる問題」を得点できないと合格は難しいです。
確実にコツコツ得点を積み重ねていきましょう!
経営情報システムは仕事で円のない方も多いので勉強が苦痛になることがあります。
それが暗記科目だとなおさらです。
二次試験でもほとんど出てこないです。
しかし合格を目標とするならば他の科目をカバーできる上乗せ点を狙いやすいです。
割り切って勉強していきましょう!
経営情報システムの試験難易度
では経営情報システムの試験難易度についてお伝えします。
難易度は科目合格率で判定します。
科目合格とは60点以上得点すれば総合で不合格だった場合2年間試験免除を受けることができる制度です。
目安としては
- 20%を超えるとやさしい
- 10%未満は難しい
といった感じです。
では最近の傾向を見ていきましょう。
年度 | 科目合格率 |
2019年 | 26.6% |
2018年 | 22.9% |
2017年 | 26.6% |
2016年 | 8.5% |
2015年 | 6.4% |
合格率が低い年もありましたが、ここ最近の傾向としてはやさしくなっています。
ちなみに2013年の合格率は驚異の51.8%でした(^^;)
中小企業診断士試験は科目によって合格率がバラバラです。
品質管理ができていませんね(^^)
以前にブログで「科目合格」のことを書きましたが、こういったバラツキが多いので狙って科目合格をしないほうがおすすめです。
できるだけ早く合格したいお考えでしたら一気に7科目受けて総合力で合格を狙いましょう。
7科目も一気に勉強するのは仕事が忙しくて難しいと考える方もいますが、科目合格狙いは勉強期間が長くなっている方が多いです。
受験の感想
時間に余裕のある科目
経営情報システムも含めてですが一次試験の2日目は時間の余裕ある科目ばかりです。
暗記科目なので考えてもわからないため時間が余ってしまいました。
途中退室して次の「中小企業経営・政策」の勉強時間に充てました。
同じ60分でも財務・会計とは全然違います。
この余った時間をそっちで使いたいぐらいです。
時間はありますので、プログラムの問題は落ち着いて解答してい下さい。
難解も言いますが、SQLや正規化の問題や単純ですので確実に点数を取っていきましょう。
セキュリティ問題も確実に得点をしておきたいので、素直に解答して見直をしておきましょう!
上記の問題を間違えると非常にもったいないので肝に銘じておいてください。
勉強におすすめの書籍
私は情報系は本当に知識ゼロの勢いでしたのでIT用語が全くわかりませんでした。
とりあえずIT系の用語解説を買ったのですが、やはりイメージすることができませんでした。
どうしようかと思った時に見つけたのがあるサイトでした。
これはめちゃくちゃおすすめなのでぜひチェックしてください!
「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
ネットワークなど情報系は目に見えないので、とにかくイメージが湧きません。
そんな時に見つけたのがこちら、
「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
です。サイトのURLに示しておきます。
https://wa3.i-3-i.info/index.html
本当にこのサイトは助かりました(^^)
困っている人がいたら絶対におすすめしています!
このサイトはイメージがつかみにくいIT用語を擬人化して非常にわかりやすく解説しています。
ITの知識がない私もこのサイトでイメージをつかんで、本番では60点と合格点を取ることができました。
解説の例で挙げたスクリプトの解説もそこの情報を基にして自分流に覚えました。
サイトを見ていただければわかりますが、3段階の解説があります。
- 一言で表すと
- ちょっと簡単な説明
- 深堀した説明
このような解説を展開していますので、時間のない方でも簡単な説明だけ読めばサッと読むことができます。
検索することができるので必要な情報を必要な時に手に入れることができます。
私はこのサイトをブックマークしてほとんどのIT用語をこれで理解していきました。
暗記科目ですがこのようにイメージしておくとしばらくたっても忘れないです。
解説がおもしろいのでいろいろ調べたくなるサイトです。
ぜひ試してみてください!
最後に
いかがでしたでしょうか?
最後にもう一度だけ経営情報システムのポイントを開設すると
7科目の中でも1番の暗記科目
SQLなどプログラムの問題はチャンス
常識問題は簡単すぎて逆に怖いが素直に
といった感じです。
そして暗記科目をうまくクリアするためには
「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
を利用してイメージして覚える。
です。
勉強することが苦痛になるかもしれません(私はそうでした)
しかしこの科目は意外と得点が取りやすい傾向です。
資格取得を目標とするならば、うまくこの科目を利用して総合点を積み上げていきましょう。
「資格取得は手段で目標ではない」
という意見もあります。
本質的には資格取得が目標ではなく、その後の仕事につなげることです。
ただ試験に合格するためには細かいテクニックが必要です。
私はそこを考えて勉強していました。
まあ実務で苦労していますが・・・(^^;)
私は一貫して勉強のプロセスは、
- テキストで一通り勉強
- 過去問を10年分の頻出論点を対策
- 知識の定着しないところを中心に暗記カード
と言っています。
1のテキストはなるべく早めに終わらせて過去問中心に切り替えていきましょう
そして理解が進まない内容はスキマ時間を利用して暗記カードを活用してください。
暗記カードの勉強方法は別のブログで書いています。
https://ponchanblog.net/category/memorycard/
私が実際に利用していたデータも公開しています。
https://note.com/shindanschool/m/mbcc36bbbc8ba
ぜひ実践してください!
今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます!
次は「中小企業経営・政策」です。
最後まで魂を込めてしっかり有益な情報を発信いたします。
メッセージを頂くと励みになりますので、遠慮なくお問い合わせください!
おすすめの通信教育について
独学で目指したいけれどもどのように勉強すればよいかわからない方に
知識ゼロから独学でストレート合格を目指すことができるおすすめの通信教育を紹介しています。
ぜひ参考にしてください!