診断士実務補習

実務補習3回目

投稿日:2020年6月30日 更新日:

こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

今回は私が参加した実務補習について書いていきます。

実務補習の体験談も3回目ということで最後です。

 

ご存知の方も多いですが、実務補習というのは中小企業診断士試験に合格後に参加する「実務」です。

つまり実際の企業に出向いて診断・助言を行います。

5、6人のチームを組んで指導員の先生からの指導の下報告書を作成します。

一社にかかる期間は2週間、チームで集合するのは5日間です。

これを三社15日間参加すると、晴れて中小企業診断士として登録することになります。

その辺りは過去のブログに書いていますので参考にしてください。

ここでは参加する中でここは良かった、悪かったなどの考察を述べることとします。



準備も慣れたもの

さすがに3回やると慣れてきています。

あれだけ焦っていた人間も成長するもんだなと思いました。

ちなみに一番焦っていた初回の実務補習は下記のブログをご覧ください(^^)

実務補習1回目

財務分析については教えてもらった業界のデータと比較できるウェブサイトを使用しました。

おかげであまり時間をかけずに分析することができました。

業界の動向は頂いた資料や図書館で取引先の情報を収集するなどかなり細かく調べました。

ヒアリングの際に社長から「よく調べてますね」と褒められました(^^)

全員3回目参加

今回参加した9月コースは経験者が多くなる傾向にありますが、何と全員が3回目でした。

さすがに3回やると進め方を覚えているのでやることがわかっています。

担当を決める際にも、希望する戦略が明確でしたのでスムーズに決まりました。

「こりゃ楽そうだな」

と思ったのですが・・・やっぱり何回やっても実務補習はしんどいですね(^^;)

食事会が多かった

皆さん慣れているので、食事会の頻度が多かったです。

結局集まって作業する日は毎回食事に行ってました(^^)

実務補習は何回受けても苦しい瞬間はありますが、やっぱり3回目のメンバーが1番やりやすかったです。

優秀な人が集まっていたというよりかは、慣れる人が多かったと言ったほうが正しいです。



ついにリーダーに立候補

2回目の時に「一度はリーダーやったほうがいいよ」とアドバイスをもらいました。

次はリーダーやらないといけないと思っていたので、すぐに立候補しました。

やって良かったと今でも思っていますが、やっぱり大変でした(^^;)

普段の仕事ではみんなをまとめる役割は面倒なので避けてきましたが、そのツケが回ってきました。

先生が適度に軌道修正

今回の先生は副指導員を含めて2人いました。

基本的には放任でしたが、適度にアドバイスをいただけたのでよかったです。

提案事項がなかなか思いつかなかったので一緒になって考えていただいて良かったです。

方向性が見えない

今回の会社はかなりいろんなことをチャレンジしていました。

ですので思いつく提案はすでに試してやめたことが多かったです。

ヒアリング後にはメンバー間で「提案が思いつかない」と嘆いていました。

2日目にも電話で疑問点をヒアリングできたので少しヒントはもらいましたが、不安なまま自主学習に入りました。

なかなか意見をまとめられず

リーダーとしての力不足を感じました。

なかなか解決できるアイデアがなかったこともありますが、出された意見に対して良いか悪いかの判断もできなくてメンバーに頼りっぱなしでした。

たまに意見をポツリポツリと呟いたりしましたが、提案内容に穴が多かったので引っ込めることが多かったです。

3回目になると皆さん自信を持って参加されています。

さまざまなな意見が出されるのですが、それをうまくまとめる力量がありませんでした。

どうすれば良いのか悩みました(^^;)

過去に参加した実務補習のリーダーにアドバイスもらいました。

進捗管理やスケジュール管理、タイムマネジメントをしておけば後はメンバーに頼っても大丈夫と教えてもらいました。

3回目の参加なのに落ち着きがない自分に「何やってんだ」と言ってました。

自主学習中に何とか方向性を決めた

それでも何とか方向性は示さないと3日目にエライ目に合うと思いひたすら考えました。

LINEのグループでやりとりしながら私から1つの方向性を提案しました。

指導員の先生とも相談してリーダーとしての仕事を何とか果たしました。

まとまりがない報告書

とりあえず方向性とそれについての報告書を書きましたが、いざみんなの成果物を合わせるとつながりがありませんでした。

特に私が担当していた経営戦略からの紐付けができていません。

私の悪いクセはとにかく量を優先して書いてしまうことです。

2回目の実務補習から何も学んでいません。

後のつながりを考えないで書くと3日目にかなりの訂正をしないといけなくなります。

案の定メンバーからの総ツッコミを受けてかなりの訂正をするハメになりました(^^;)



予定通りに完了

皆さん3回目の参加でしたので事前準備からヒアリング、報告書作成・プレゼンなどほとんど予定通りに進みました。

人間って慣れるとすごいですね(^^)

私はリーダーとしてスケジュールのマネジメントをしましたが、それ以上に皆さんの意識が高かったです。

これまでの実務補習では誰かが遅れていることがあったのでサポートに入ったり、予定自体が遅れたりしていました。

今回は4日目の早い段階で報告書やプレゼン資料は完成していました。

プレゼンの練習は4日目の夕方と5日目の当日にも午前中に再度行うことができたので万全の体制で臨むことができました。

一貫したプレゼンができた

プレゼンの練習がかなりできたので各戦略とのすり合わせも綿密に行うことができました。

 

やっぱり練習をしてプレゼンを行うと自信を持つことができます。

自信のあるプレゼンは説得力があります。

すり合わせを行なっているので、一貫した主張になってきます。

プレゼン終了後に社長からは

「皆さんの言いたいことが一貫して伝わった」

とおっしゃってくれました。

 

提案内容の細かな点について質問をしてくれましたので、かなり興味を持っていただけました。

私は経営戦略という内容的には大まかな概略設計でしたので、質問でやりとりしているメンバーがとても羨ましかったです。



最後に

3回の実務補習の中で自分が成長しているのがわかりました。

いや、単純に慣れただけかもしれません(^^;)

なかなか社会人になるとこんなに何かに一生懸命取り組む機会がないので良い経験でした。

 

長らく社会人でサラリーマン生活が続くと、主体的に仕事をする意欲が失われています。

実務補習はそのような気持ちで参加すると全くついていけません。

コンサルタントの仕事は相手の会社を自分のことのように考えて提案しなくてはいけません。

また目標に対して行動してもらうためには従業員の方を巻き込む必要があるので納得してもらわなくてはなりません。

そのためには真剣に仕事をしなければ達成することができません。

実務補習を通じて主体的に仕事に取り組む重要性を改めて実感していただければと思います。

 

中小企業診断士は独占業務はありませんが経営に関する知識を幅広く得ることができます。

実務補習も他の士業では体験できない内容です。

知識ゼロで凡人の私でも合格することができたので、現実的に狙える資格だと思います。

いきなり合格を狙わなくてもちょっと勉強すると仕事で役に立つので一度トライして見てください!


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