診断士実務補習

実務補習について(詳細)

投稿日:

こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

前回に続いて実務補習について書いていきたいと思います。

今回は具体的な流れを書いていきます。

申込

実施期間

中小企業診断士の二次試験に合格すると実務補習の案内が送られてきます。

実務補習の実施期間は決まっています。

ざっくりいうと冬と夏です。

具体的には

冬:2月、3月

夏:7月、8月、9月

毎月実施しているわけではありません。

私も実施の月が限定されていることを知りませんでした。

送られてきた案内書を見て初めて知りました(^^;)

5日コースと15日コース

基本的には5日コースになっていますが、冬には15日コースというのがあります。

15日コースにすると一気に登録条件を満たす日数を受けることができます。

ただし15日コースは2月の上旬・下旬、3月上旬といった感じでかなり過密日程なので、社会人の方には休みを取って受けるには難しいスケジュールです。

15日コースの場合、メンバーは固定です。

同じメンバーで続けてできるため、だんだんとチームワークが強化されます。

日程はタイトですが回を追うにつれて生産性は向上します。

 

5日コースでちょっとずつ実務補習を進めていく方もいます。

5日コースにするとメンバーはそのたびに変わります。

毎回相手の方の名前を覚えたりと大変ですが、いろんな人と知り合うことができます。

社会人の方は5日コースで少しづつ進めていく方が多いです。

 

申し込みと料金支払

申込方法はインターネットか郵送です。

インターネットで申し込む込んだ後は2日以内に料金の振り込みをします。

そうです、実務補習はお金がかかります。

1回5日間でだいたい50,000円くらいかかります。

かなり高いですね(^^;)

細かいことを言うと実務補習中の移動にかかる交通費や食事代は自己負担です。

報告書の印刷代は5,000円までは診断士協会が負担してくれます。

しかし足が出たらそれも実費です。

毎回足出てました(^^;)

結構出費がかさみます。

おまけに診断士協会に入会すると更に費用が掛かります。

当然協会に入ることをそれとなくすすめられます。



実務補習前

実務補習前から準備する必要があります。

 

だいたい一週間前くらいに指導員の先生からメールが来ます。

内容は事前準備に関することです。

事前にいただける情報は指導員の先生によって少し違います。

財務諸表を頂けたときは当然財務分析を行います。

財務分析用のツールが紹介されていました。

二次筆記試験と同じような感じで分析します。

それを同業他社と比較します。

 

業界についてのデータや会社情報は大きな図書館に行くと手に入ります。

業界の近況や財務情報、企業情報・主要取引先などいろんな情報が手に入ります。

貸し出しはできないことが多いのでコピーを取ります。

 

その他インターネットでもいろんなことを調べることができます。

外部環境については報告書の序盤に必要なのである程度調べておくと良いです。

メンバーからも喜ばれます(^^)

こういった情報を基に、一日目のヒアリングについて質問を考えておきます。

 

それ以外には担当をあらかじめ決めることもあります。

助言の報告書にはいくつかの章に分けて作成します。

章ごとにテーマがあり、基本的に一人一役を担います。

 

担当は主に5つあります。

  1. 経営戦略
  2. 財務戦略
  3. 営業・販売戦略
  4. 生産戦略
  5. 人事戦略

といった感じです。

報告書は60~100ページにまとめるのが目安です。

ですので一人当たり10ページ以上は報告書を作成する必要があります。

 

ちなにみノートパソコンは必須です。

 

一緒にチームになるメンバーがどんな人になるか気になります。

合わなかったらどうしようとか心配になります。

それについては経験上あまり心配はありません。

みなさん中小企業診断士試験を突破してきているので知識もあり人間的にも良い人が多いです。



実務補習

1日目

指定された集合場所に向かいます。

集合場所は貸会議室が多いです。

基本的にはそこで議論をしたり報告書を作成したりします。

 

経験上集合時間よりも少し早めに行った方が良いです(^^)

最初に一緒に実務補習をするメンバーと自己紹介がてら名刺交換をします。

時間があれば少し話をすることもできます。

指導員の先生とは連絡していますが顔を合わせるのは初めてなので、改めて自己紹介と事前連絡のお礼などを言っておきましょう(^^)

 

9:00になると実務補習についてのガイダンスがあります。

必要な種類や注意事項などを聞きます。

2、3回目の人も何回も聞く必要があります。

 

ガイダンスが終了した後は各班に分かれて活動します。

簡単に自己紹介をした後にさっそく助言を行う会社の情報を指導員の先生から聞きます。

事前情報で伝えられていますが、メールでは伝えられなかった情報も教えてもらえます。

対象企業は指導員の先生が顧問契約しているところが多いです。

事業承継や内部の事情など込み入った話になることもあります。

 

とにかく午後にはヒアリングをしないといけませんので駆け足で進みます。

決めておかないといけないのは、

  1. 班のリーダー
  2. 担当する戦略
  3. ヒアリング内容
  4. 提供してほしい情報

移動時間や食事のことも考えるとこれらのことを決めるのに1時間ぐらいしかありません。

 

午後からは対象の会社を訪問してヒアリングを行います。

ヒアリングは一人当たり20分程度、休憩も合わせると2時間近くです。

忙しい中でこのような実務補習に協力してくれる社長に感謝ですね(^^)

 

ヒアリング後は提供していただけるデータについてのやり取りをします。

工場の視察などもできる場合があります。

というか生産戦略は現場を見ないと報告書を書くことができません(^^;)

実際に稼働しているところを見たいのですが、なかなかそうはいきません。

 

訪問が午後ということもあり工場がすでに止まっていることが多いです。

ヒアリング後に視察になるとほぼ稼働している工場を見ることができません。

この辺りは段取りをうまく考えておく必要があります。

私はそこまでのことを全く考えていませんでした。

 

製造現場が見られないと何を書いたらいいのやらって感じになります(^^;)

まあ生産戦略以外にも短いヒアリングで課題を抽出することは難しいです。

結局は他の担当になっても書くことに悩みます。

2日目

9:00に集合して昨日のヒアリングから全体の方向性を決めていきます。

 

リーダーを中心にして話し合いを行います。

それぞれの担当がどのような考えを持っているか、またどういった問題点や課題があってそれをどのように解決していくかを話し合います。

自主学習の期間中に自分で担当の報告書をかなり仕上げておく必要があるためしっかり相談しておきます。

また別の担当との整合性も合わせておかないといけません。

 

内容のこと以外にも報告書の書式を合わせたり、データの共有方法を確認したりします。

書式については協会がある程度指定してくれています。

実務補習経験者ならフォーマットを持っていることが多いので使用させてもらいます。

データ共有はドロップボックスやグーグルドライブなどさまざまありますのでみんなが使用しやすいものを選びましょう。

後はLINEグループを作って連絡を取り合えるようにしておきます。

 

自主学習中も連絡を取り合いながら報告書を作成していかないと間に合いませんので、上記の細かい取り決めはかなり重要です。

途中経過をいつごろまでに共有するかも決めておいた方が良いです。

 

2日目に関してですが、場合によってはもう一度会社に行くこともあります。

この場合はとてもラッキーです(^^)

一度のヒアリングでは聞き漏れがどうしても出てしまうので、

「これを確認しておきたい」

ということが確認できるチャンスです。

さすがに社長にもう一度長い時間を取ってヒアリングすることが難しいですが、製造現場の視察や必要な情報の提供依頼などができます。

報告書を作成するヒントが多くなるので現場にはなるべく足を運びたいところです。

自主学習

1、2日目で話し合った内容を踏まえて、自分に与えられた担当の報告書を作成していきます。

2日間では詳細なすり合わせができていないことが多いので、LINEグループ等でやり取りしながら作成します。

3日目にいきなり成果物を見せあうと大幅な訂正が必要になる可能性が高く、期限までに間に合わないので一度途中経過を共有します。

共有するデータはパスワードをかけて慎重にします。

会社の重要な情報が外に漏れると大きなトラブルになります。

お互いの報告書を見てすり合わせを行っていきます。

重複して書いているところなどはどちらの戦略で述べるのか調整を行います。

 

3日目

自主学習で作成したそれぞれの報告書を読み合わせていきます。

連絡を取り合いながら進めていますが、実際にそれぞれの出来上がった報告書を確認するともう少し詰めておかないといけないことが発生します。

また担当ごとに言っていることが矛盾する場合もあります。

製造では多品種対応する生産体制と書いているが、営業は商品を絞っていくとか実際に読み合わせて気が付くことがあります。

ここでかなりの訂正が入ることもあります。

その場合泣きそうになります(T_T)

その日の晩は必死ですよホント。

3、4、5日目は連続なので本当に時間がありません。

4日目

昨日の指摘事項をそれぞれが訂正を行い報告書を完成させます。

表紙や目次など、報告書の体裁も整えておく必要があります。

また誤字脱字などがないかお互いをチェックします。

パソコンの画面で見ていると気が付かないことも、印刷してみると気が付くことも多いです。

印刷については近くのキンコーズですることが多いです。

だいたい他の班も4日目の夕方ぐらいに仕上がることが多いので、かぶることが多いです。

 

5日目

最後は出来上がった報告書を持って会社に訪問します。

そこで報告会を行います。

報告会はそのまま報告書の重要部分を読み上げていくこともあればパワーポイントを使って報告することもあります。

報告会が終わった後は感想や質問をしてもらいます。

最後にもう一度集合場所に戻って修了式をおこないます。

最後に実務補習修了証書をもらいます。

3つ集めると診断士に登録することができます。



まとめ

実務補習の日程をまとめると以下の通りです。

日程 主な内容
1日目 ガイダンス、メンバーと顔合わせ、企業訪問、ヒアリング
2日目 全体の方向性確認、各戦略の概要設計
3日目 各戦略の報告書読み合わせ、内容の調整
4日目 報告書の最終調整、成果物印刷、完成
5日目 企業訪問、報告会、修了式

かなりタイトなスケジュールなので心が折れそうになります。

しかしほとんどの参加者が積極的なので最後には何とかなっています(^^)

たとえ出来が今一つでも不合格になることはありませんので、試験のようなプレッシャーもありません。

大変ですが楽しんで参加していただければと思います!

 

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます!

今後も皆さんにとって有益な情報を発信できるように頑張りますので読んでいただけると凄くうれしいです(^^)



 

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