こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
いつもブログを読んでいただいて誠にありがとうございます!
今回は中小企業診断士一次試験の「科目合格」についてお話をさせていただきます。
一次試験の科目合格とは何か?
中小企業診断士の一次試験は7科目あります。
総合点の420点未満で不合格になった場合でも1科目ごとに合格基準があります。
それが「科目合格」と言われるものです。
具体的には、「一つの科目で60点以上」獲得すれば2年間はその科目を免除してもらえます。
社会人の方は勉強時間が限られていますのでこの制度を利用して科目合格を狙う方がいます。
「今年は3科目合格して、来年には一次試験を合格する」
といった感じです。
一気に7科目も勉強できない忙しい方にとってはありがたい制度です。
しかし私は科目合格を狙うことには絶対反対です。
理由をお伝えします。
一次試験の合格基準について
再度申し上げますが、中小企業診断士一次試験を突破するには7科目で合計420点以上必要です。
ということは、1科目当たり60点が必要です。
しかし1つの科目が60点に届いていなくても他の科目でリカバーすれば合格できます。
具体的には、ある科目は50点の場合でも他の科目が70点あれば良いということです。
実際に私の一次試験の結果を見ていただくとわかります。
一次試験の結果
科目 | 点数 |
経済学・経済政策 | 92点 |
財務・会計 | 48点 |
企業経営理論 | 65点 |
運営管理 | 80点 |
経営法務 | 48点 |
経営情報システム | 60点 |
中小企業経営・政策 | 82点 |
合計 | 475点 |
改めてみて「ジェットコースターのような浮き沈みが激しい結果だなぁ」と思いました(^^;)
私が受けた平成30年度は経営法務が激むずで受験生全員に8点追加されたぐらいです。
8点追加修正は前代未聞でした。
ですので「経営法務」と苦手な「財務会計」で散々な結果だったのですが、ちょっと得意にしていた「経済学・経済政策」、「運営管理」、「中小企業経営・政策」の得点が伸びたので合格になりました。
ちなみに40点未満の科目があると「足切り」されます。
つまり、総合点で420点以上を獲得していても1科目でも40点未満があれば不合格にされますので注意が必要です。
私が科目合格狙いをおすすめしない理由
私が科目合格狙いをおすすめしないのは、
得意な科目から科目合格になってしまって苦手科目をリカバーできない
という理由です。
中小企業診断士試験の範囲は広いので私も「全部カバーすることって難しいのかな」と思いました。
「ひょっとしてちょっとずつ科目合格を狙ったほうが現実的なのか?」
などの考えも浮かびました。
実際にインターネットで調べると上記にお伝えしたような計画的に科目合格を狙う方もいました。
ただし科目合格できるのは比較的得意科目になりがちです。
私の得点結果から科目合格をシミュレーションしてみましょう。
私の場合は「経済学・経済政策」、「運営管理」、「中小企業経営・政策」が比較的得点が取りやすい傾向にありました。
本番前に模試を受けることで傾向を掴むことができます。
ちなみに模試はおすすめです。
模試は受けるべきか?~中小企業診断士試験~
仮に受験1年目は得意科目の3科目が科目合格したが不合格だったと仮定します。
そうすると残った科目ですが
- あまり得意とも言えない「企業経営理論」、「経営情報システム」
- 苦手な「財務・会計」、「経営法務」
を残すことになります。
科目合格で免除を選ぶと、その科目は60点扱いです。
残った科目を来年受験した結果私の得点結果と同じだったとしましょう。
するとどうなるでしょうか?
科目 | 点数 |
経済学・経済政策 | 60点 |
財務・会計 | 48点 |
企業経営理論 | 65点 |
運営管理 | 60点 |
経営法務 | 48点 |
経営情報システム | 60点 |
中小企業経営・政策 | 60点 |
合計 | 401点 |
不合格になってしまいました(>_<)
まあこれで「企業経営理論」と「経営情報システム」の科目合格も獲得できました。
さてこれで3年目に合格することができるでしょうか?
残っているのは苦手科目ばかりです。
2科目に特化して勉強できますが、苦手科目は勉強がつらいです。
また3年目になってくると勉強のモチベーション維持も難しいです。
平成30年度のしけんみたいに極端に難易度が上がるケースもあります。
そういった時のリスクヘッジも難しくなります。
他の科目でリカバーする余地がありません。
よって狙って科目合格することは反対です。
しかし一発で合格できずに科目合格を取ってしまうケースも考えられます。
そういった時はどうすればよいでしょうか?
得意な科目は受験免除を放棄する
タイトルの通りですが、苦手科目に絞って受験するよりも得意な科目ももう一度受験することをおすすめします。
受験者の保有資格によっては受験を免除できる科目が存在します。
受験する科目が少ないほうが有利に見えるのですが、得意な科目も含めた総合力で合格を狙ったほうが良いです。
私の意見としては
- 難易度が安定している「経済学・経済政策」は再受験するべき
- 「運営管理」も得点のバラツキは少ない
- 情報系が得意なら「経営情報システム」は得点が取りやすい
- 「中小企業経営・政策」は試験範囲が比較的狭いので再受験するべき
上記4科目は再受験するべきです。
最後に
もう一を申し上げると
「科目合格は狙わずに7科目の総合力で合格を勝ち取る!」
ことを強くお勧めします。
実際に合格している方のほとんどは、苦手科目は何とか足切り点を免れる得点をとって得意科目でリカバーしています。
「今年は3科目だけに集中しよう」
これはやめたほうが良いです。
たくさんの科目を一度に勉強することは大変ですが、一気に受けてしまうほうが合格に近いです。
ぜひ実践してください!
今回も私のブログを最後まで読んでいただいてありがとうございます!
読んでよかったと思えるような内容にしようと魂を込めて書いています(^^)
また私のブログを覗いていただくと凄くうれしいです!
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