中小企業診断士試験には一次試験と二次試験があります。
そして二次試験には筆記試験と口述試験があります。
「口述試験はどんな対策をしたらいいのか」
という疑問があります。
結論から申し上げると
「筆記試験で受けた事例を読んでおけば大丈夫」
です。
少し掘り下げていきます。
口述試験の内容は
二次口述試験は簡単に言うと面接形式です。
受験票には当日の集合時間が書かれています。
受験者によって時間は少し違います。
試験会場に着いて受験票を渡した後は、受験番号の順番にグループ分けされて待機します。
順番が近づいてくると別の場所に待機します。
だいたい10人ぐらいの単位です。
後は個別の受験番号で呼び出しがありますので、試験官に誘導されるままに個室の前に待機します。
そして呼び出しを受けて部屋に入り荷物を置いて着席します。
面接官は2人でした。
そして筆記試験の事例企業についていくつか質問をされます。
質問は4問程度、時間で言うと10分くらいです。
ですので試験自体は非常に短いです。
質問は筆記試験で出題された設問とは違った角度から来ることが多いです。
私の場合は全てそうでした。
私の試験内容
私が受けた時の質問は下記のとおりです。
ちなみに受験した年は2018年です。
事例Iより
①A社のような研究開発型企業のトップマネジメントとして必要なことは?
②A社は成果主義の導入しているが、成果主義導入の留意点は?
事例IIより、
③B社の立地に対しての強み弱みは?
④和の風情を求めるシニア層を取り込むために必要なことは?
①はトップマネジメントが聞き取りにくくて、のっけから聞き直してしまいましたf^_^;
④はインバウンドとか論点ずれてしまったので、「シニア層の策は?」ともう一度質問されました
こんな感じであまり良い受け答えはできませんでした。
合格率
二次口述試験の合格率について5年間のデータを見てみます。
口述試験に絞ってデータを加工しました。
年度 | 2次口述試験受験者 | 2次試験合格者 | 口述試験脱落者 | 口述試験合格率 |
2015年 | 944人 | 944人 | 0人 | 100.0% |
2016年 | 842人 | 842人 | 0人 | 100.0% |
2017年 | 830人 | 828人 | 2人 | 99.8% |
2018年 | 906人 | 905人 | 1人 | 99.9% |
2019年 | 1,091人 | 1,088人 | 3人 | 99.7% |
5年間合計 | 4,613人 | 4,607人 | 6人 | 99.9% |
というわけで受ければ合格します(^^)
時間通りに行けば必ず合格しますので、遅刻だけはしないで下さい。
過去に不合格になった方は
遅刻
辞退
ぐらいのものです。
あとはこれは噂レベルの話ですが、
質問に対して全く答えられなかった場合に不合格になっているケースがあると言われています。
2次筆記試験を受けた後に海外に行って、事例企業の振り返りを一切せずに直で口述試験会場に言った方が全く答えられなかったらしいです。
口述試験の目的には
「一般的なコミュニケーション能力があるかどうか」
を見ています。
これは将来コンサルティングの仕事に就く時に必要な能力です。
まあどんな仕事でも必要な能力ですが(^^;)
ちなみに、口述試験に落ちてしまうと筆記試験からやり直しです。
あくまで二次試験は筆記試験+口述試験です。
二次試験が2回目の方は当然一次試験からやり直しです。
受ければ合格できる試験を逃すと一生後悔することになるので注意してください。
対策
口述試験の対策は
「そんなに必要ないですが、筆記試験の事例企業がどんな感じなのか復習しておく」
ぐらいで問題ありません。
試験学校では
面接対策や口述試験の想定される質問集などお金を払えば対策することができます。
私も想定質問集を買ってしまいました(^^;)
結果的には不要だったなと感じています。
私のブログを読んでいただいている方はご存じかもしれませんが、暗記カードを使用した「あるあるトレーニング」が口述試験でも役に立ってきます。
「あるあるトレーニング」とは二次筆記試験の設問から想定される解答を妄想するトレーニングです。
詳しくは暗記カードアプリを使った勉強法で説明していますので参考にしてください。
まとめ
口述試験の対策は
「そんなに必要ないですが、筆記試験の事例企業がどんな感じなのか復習しておく」
で十分です。
口述試験で重視されているのは、ものすごく的を射た解答ではありません。
「一般的なコミュニケーション能力があるかどうか」
です。
合格率は直近5年間で99.9%でした。
というわけで結論は
「時間通り会場に行けば合格する」
口述試験を心配されている方、全然大丈夫なのでご安心ください(^^)