こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
中小企業診断士試験は簡単ではありませんが社会人の方が現実的に合格を目指せる資格です。
私は知識ゼロから通信教育「スタディング」をきっかけに自分でテキストを買って合格できました。
今回は私がどのように勉強してきたかを時系列で簡単にお伝えしようと思います。
勉強中は試行錯誤の連続でした。
振り返ってみるともっと効率的に勉強できたなと反省しております。
皆さんにはもっと短期間で効率的に合格してほしいので、私の記録を参考にしてください。
ではないように入っていきます。
勉強の期間と総時間
勉強の期間は一次試験が2017年6月から2018年7月、二次試験が2018年8月から2018年10月まで勉強しました。
期間は1年4か月です。
もともと一度に集中できる時間が少ないので、ある程度期間は余裕があるようにしました。
勉強の総時間は一次試験が750時間、二次試験が150時間の合計900時間です。
勉強はゆったりとしていました。
パチンコ言ったりYouTubeで全然関係ない動画を見たり、眠くなったらすぐ勉強をやめたりといった感じです。
家族から「勉強は?」と言われるときもありました。
一次試験合格後はあまり準備期間がなかったので、頑張りました。
二次試験対策は一次試験終了後からでしたので余裕がなかったです(^^;)
勉強するとしんどいし、しないと罪悪感でしんどいし・・・やり始めると何かと疲れますね。
その中で心掛けたことは、毎日ちょっとだけでも勉強をすることです。
勉強をしない日を作るとダラダラとしない日が続いてしまいます。
暗記カードを10分ぐらいしかしない日もありましたが、ちょっとでも前に進める活動はやめませんでした。
時系列で私の勉強記録を振り返る
ではここからは私がやって勉強記録を時系列に追ってお伝えしていきます。
効率的に行えば私よりも短期間・短時間で合格は可能です。
2017年6月中旬(勉強スタート)
何か勉強をして武器を身につけておかないといけないと思い中小企業診断士を目指しました。
いろいろ自分に合った教材を調べたときに「スタディング」を見つけて申し込みました。
お試し版で使ってみてから一括で支払いをして購入しました。
だいたい60,000円ぐらいでしたので、正直後戻りができない状態にしました。
よくこんな思い切ったことをしたなと自分でも思います。
講義はとても楽しいです。
その後のオリジナル問題集も正解率が高くて自信をつけました。
しかし過去問に進むと難しすぎて撃沈(>_<)
結局理解できない箇所も多かったのですが、時間をかけると他の科目に行くことができないので先へ
並行して決算書が読めるように3冊ぐらい書籍を買いました。
具体的には、
- 「会計超入門!知識ゼロでも2時間で決算書が読めるようになる!」
- 「図解 財務3表のつながりでわかる会計の基本」
- 「決算書で面白いほど会社の数字がわかる」
などを揃えました。
特にどれがおすすめなどはありませんが、初心者向けの書籍なのである程度理解はできました。
それとIT系が全く無知だったので経営情報システムの用語がわかるように書籍を買いました。
具体的には、
- 「図解でよくわかるネットワークの重要用語解説」
を購入しました。
2017年10月(講義がほぼ終了)
講義はだいたい中旬から下旬にかけて一通りできました。
ただし中小企業経営・政策は残しました。
利用していた通信教育の「スタディング」では科目が毎年更新されます。
この科目は最新の情報でしておかないと精度が変わっていることがあるので後回しにしました。
実はここから無駄な作業をすることになります。
暗記カードアプリで勉強したいと思い、ひたすらカードを作成していました。
理解していないものだけならわかるのですが、理解していることも含めて作成していたので時間がかかりました。
結局1か月以上費やすことになります。
暗記カードを作成するなら「知識が定着していない内容」を中心に作成しましょう。
2017年11月(補足の書籍で勉強)
一通り勉強してみて感じてのは、
- 簿記の知識がなくて財務・会計の理解が進まなかったこと
- 経済学・経済政策の理屈がうまく消化できていない
- 会社法の内容が細かくて覚えることができない
という課題がありました。
ですので別の書籍を買って勉強することにしました。
このとき購入したのが、
- 「速習!日商簿記3級テキスト編」
- 「速習!ミクロ経済学」
- 「速習!マクロ経済学」
- 「図でわかる会社法」
4つの書籍を購入しました。
別のブログで紹介しましたが、「速習!~」に関しては動画の解説がYouTubeにあります。
無料で有益な解説を見ることができるのでお勧めです。
経営法務の会社法のために、「図でわかる会社法」を購入しました。
正直読んでも知識が定着するような感じはなかったので半分も読まずにやめました。
2017年12月中旬(オリジナル問題で訓練)
11月に始めていた簿記と経済学の講義を見終わりました。
ここからはテキストや講義で勉強するよりも問題集を中心に対策していきます。
とはいっても過去問は難易度が高くて怖かったので、「スタディング」のオリジナル問題でリハビリしてから挑むことにしました。
このくらいの難易度ならいいのに(^^;)
来月からは過去問に挑戦するぞと意気込んで勉強していました。
ただ今考えるとオリジナル問題では試験に合格する力はつかないので、いきなり過去問に挑戦すべきだったと思いました。
2018年1月(過去問対策スタート)
オリジナル問題は1月の上旬ぐらいまでやっていました。
そして過去問に挑戦しました。
やはり難しいですが、初めてやった時よりかは衝撃度な少なかったです。
多少力がついてきているのでしょう(^^)
そしてこの時期に運命的な出会いをします。
それは同友館出版の「過去問完全マスター」です。
10年分の過去問が掲載されているので、この問題集を乗り切れば合格できると思いました。
購入しててすぐ届くのかと思いきや、予約扱いで2月の中旬以降に届くとのこと(^^;)
「スタディング」の過去問が途中までやっていたので、届くまではそちらをやりました。
ここで一つの疑問点、
「スタディング」で過去問対策ができているので十分ではないか?
この時はしっかりと対策したい思いで購入を決断しましたが、結果的には「過去問完全マスター」をしておかなければ合格できていませんでした。
通勤時間だけでは過去問の問題数が少なく類似問題や応用問題に対応ができないことが多かったです。
ちなみにこの時期になっても科目「中小企業経営・政策」はやっていません。
通信教育のアップデートが最新版になっていなかったからです。
スタディンクの過去問を勉強しながら、間違えた問題の知識を暗記カードアプリでスキマ時間に振り返ることをやっていました。
2018年2月(中小企業経営・政策開始&過去問完全マスター始動)
ついに中小企業経営・政策のアップデートが行われたので勉強を開始しました。
中小企業経営・政策は試験範囲が他の科目よりも狭いです。
ですので対策が直前でもある程度の点数を取ることができます。
人によっては本番1,2か月前ぐらいから勉強をする方もいます。
私は他の科目よりも点数が取りやすいと思ったのでしっかり対策しました。
過去問完全マスターは途中で心が折れそうになりながら一日少しずつでも解いていました。
2018年5月(模試で撃沈、本格的に過去問対策へ)
5月のゴールデンウイークに自宅で模試に挑戦しました。
問題を見て、
「あれ!?理解できない問題がめっちゃあるんですけど」(^^;)
経営情報システムに関しては自信を持って解答できた問題がほぼありませんでした。
当然模試の結果も386点と合格点に届かず。
解説動画では「今回のはかなり難しい問題が多かった」と言っていましたが、やはり答えることができなかったことに対して悔しくて落ち込みました。
「今まで勉強したことは何だったのか」
というぐらい惨敗です。
384点のうち偶然に合っていた解答もかなりありましたので、点数以上に負けた感がありました。
反省点としては、過去問の解いた問題数が少ないことにあると分析しました。
類似問題や応用問題に対応できるようになるためには過去問完全マスターに掲載されている問題を研究しなくてはならないと感じました。
ここからは「過去問完全マスター」で「A」の最頻出問題はもちをん「B」の準頻出問題もやりました。
勉強方法は過去のブログで書きましたので参考にしてください。
ちなみに10年分の量が多いので本に掲載されているのは「A」と「B」だけです。
「C」問題は何と同友館のホームページで無料閲覧できます。
この時は「C」問題までやる意気込みでしたが、そこまでの時間はなかったです。
とにかくこのやり方を信じてやることにしました。
2018年7月(自信につながった模試)
勉強のスピードが上がり過去問完全マスターを全科目2周させることができました。
ここでもう一度自宅模試に挑戦することにしました。
ここで低い点数が出ると自信を失ってしまうリスクがありますが、タイムマネジメントなどもやりたかったので挑戦することにしました。
模試はスタディンク(通勤講座)が安価でやっていたので利用しました。
結果は523点でした!
前回の模試よりも難易度が低かったことが挙げられますが、本番に向けて自信をつけることができました。
また科目によっての時間配分の感覚もわかりました。
模試の問題で活用できると思ったのが中小企業経営・政策です。
問題自体が時事問題対策になりました。
課題としては財務・会計と経営法務です。
最後まで苦手意識が消えなかったので直前までこの2科目を中心に追い込みをかけました。
最後は体調を整えるために勉強時間をクールダウンしました。
2018年8月(一次試験終了と二次試験対策スタート)
本番では時間配分を間違えたり、計算問題に苦戦したりと焦る時間帯もありましたが合格することはできました。
点数は自己紹介で書きましたので参考にしてください。
財務・会計と経営法務が48点と大苦戦でしたが、それ以外の得意科目でカバーできました。(得意と思っていませんでしたが)
二次試験対策はここからスタートしました。
二次試験に稜線できるのは一次試験合格者だけなので、後悔しないように一次試験に全力を尽くした感じです。
最悪2次試験は一度落ちても来年再挑戦できるという気持ちでしたが、いざ合格すると「時間がない」と焦り始めました。
情報収集をしていろんなテキストやDVDを購入しました。
詳しくは別のブログで買ったテキストを批評しておりますので参考にしてください。
元々購入していた「スタディング(通勤講座)」だけでは足りない気がしたので、
- 「TAC2次講座 (DVDセット)」
- 「ふぞろいな合格答案10」
- 「不揃いな合格答案10年データブック」
- 「2018年改訂版30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」
- 「スモールビジネスマーケティング」
- 「ザ・ゴール(コミック版)」、
- 「ザ・ゴール2(コミック版)」
などなど怒涛の勢いで購入していきました。
投資を惜しんでは目的を達成できなかった時に後悔します。
それだけは嫌だったので良いと思ったら購入することにしました。
役に立ったものとそれほどでもなかったものがありますので、私のブログを参考にテキストを選んでいただければ余計な出費がなくなりますよ!
まず始めたことは、
「二次試験と何か?」
TACの二次試験講座にはそういった内容がありました。
しかし2か月半という準備期間を考えると過去問を中心とした対策をすべきでした。
苦手な財務・会計は事例Ⅳで再登場します。
今度は記述式なので難易度が上がります。
「事例Ⅳを制する者は二次試験を制する」との噂もあったので、絶対に強化しなければと思っていました。
そこで「事例Ⅳ30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集」を購入して対策を始めました。
やはりめちゃくちゃ難易度が上がって泣きそうになりました。
8月末には問題集を一周させましたが、
「本番でこのレベルで得点が取れるのか」
と不安しかありませんでした。
DVD講座も途中で見るのをやめました。
「過去問に勝る対策なし」
8月末にようやく気付いて勉強方法を切り替えました。
最初はどうやって解答をまとめたらよいのか全く分かりませんでした。
その中で「不揃いな合格答案10」は解答の考え方を学ぶことができたので良かったです。
その他暗記カードアプリで解答をするための必要知識をスキマ時間に覚えていきました。
2018年9月(勉強方法の確立)
過去問の勉強方法は大まかに言うと、
- とりあえず実際の試験のように過去問を80分でやってみる
- それぞれの模範解答を参考にする
- 事例Ⅳ対策は毎日する
参考にした模範解答は「スタディング」「TAC」「ふぞろいな合格答案」です。
どれも模範解答はもちろんのこと解答までのプロセスも違います。
どれが正しいか、どれが正解に近いかはわかりません。
しかしいろんな解答を見ることで助言の幅が広がります。
1事例するだけで3時間ぐらいかかります。
調子が良くて1日に1事例ぐらいしかできませんでした。
模範解答の多角的分析は面倒ですがしっかりやったほうが良いです。
具体的な違いとしては
- TACはある程度回答を絞ってきれいにまとめている
- ふぞろいな合格答案は可能性がある解答を詰め込むように書く
といった感じです。
私は解答を詰め込む「ふぞろいな合格答案」系をおすすめします。
理由としてはいろんな解答を書いておくことで、模範解答を大きく外すリスク回避になるからです。
後は道具にも少しこだわりました。
- シャーペンは芯が細い0.3㎜
- 消しゴムちょっと良いやつを
- マーカーは3種類
最初は鉛筆を使っていましたが、文字が太くてわかりにくいので細いシャーペンを選びました。
採点者も人間ですので見やすくしておいた方がおすすめです。
消しゴム特別よくなくても良いですが、書き直すことが多いので良く消えるものを選んでください。
マーカーについては最初のころ設問ごとに色分けしていましたが、色が多すぎてわかりにくくなってしまったので
- 良いことはだいだい色(強み・機会)
- 悪いことは紫色(弱み・脅威)
- 社長の思いは緑色(社長の思いは重要)
ぐらいにしておきました。
よく時間が間に合わないと言われますが、解答を下書きしていると時間がかかります。
転記することで余計な時間がかかるからです。
私は簡単なメモ書き程度にして、基本は解答用紙に直書きするスタイルにしていきました。
そうすると転記しなくてよくなったので時間内に間に合うようになりました。
2018年10月(あるあるトレーニングで追い込み)
二次試験対策をしていく中で設問を見て解答の方向性ってパターンがあると感じました。
そして暗記カードアプリで設問を見て解答の方向性を思いつくようになれば得点が伸びて時間も早く終わるのではと感じました。
そこで思いついたのが「あるあるトレーニング」です。
もっと早く思いつけばよかったなと感じました。
実際のやり方は下記のブログで参考にしてください。
これは効果がありました。
それをしている中で事例Ⅳの計算をずっとトレーニングをしていました。
計算問題はずっとやっていくと慣れてきます。
本番では時間が不足することはありませんでした。
いろんな工夫をしたことが良かったと思います。
最後に
このように振り返ると「合格するためにどうすればよいか」ということを考えて動いたことが結果につながったと分析します。
学習したことがどんどん身についてくると凄くうれしかった面もあれば、全然知識が定着しなくて落ち込んだこのもありました。
とにかく日によってテンションが上がったり下がったりしていました。
一瞬勉強から逃げ出して遊んだこともありましたが、それはそれでかなり落ち込んでしまい「なんでこんな苦しい勉強生活を始めたんだろう」と思いました。
ただ常に現状を変えたいと思っていたので、途中で諦めることはありませんでした。
継続することが結果につながります。
知識が増えることは世界が広がって本当に素晴らしいことです。
中小企業診断士だけでなっくても良いので、ぜひ学ぶことを始めて見てください!