こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回は「対話」についてお話ししたいと思います。
対話の定義
対話というのは「二人以上の人が集まって互いに話すこと。また、その内容のこと」と定義されています。
会話とは違う定義になっていますが、そういう細かいところはこの際気にしません。
私が思う対話をするということは、
「お互いが自分が良いと思っている意見を提案して、感情的にならずに建設的に一つの結論を合意形成する」
ことと考えます。
もう少し短く言うと
「互いがWIN-WINになるような答えを導き出す」
ということです。
これってけっこう面倒です。
でも大事なことです。
ちょっとだけ深掘りします。
対話をしていくとは
仕事をしていると周りとコミュニケーションを取らないといけません。
時には相手と意見が合わない時があります。
そんな時は皆さんはどうされますか。
「自分の意見を押し通す」
「相手の意見を尊重する」
「話し合って決める」
などなどいろんな選択肢があります。
私も当然仕事をする時にコミュニケーションをとりますが、意見が合わなかった時はだいたい相手の意見に合わせてました。
逆に絶対に譲れないと思ったら一歩も譲らない勢いで逆ギレしてでも押し切ってました(^^;)
ただ、相手に完全に合わせてしまうと自分の意見を押し殺してしまうためにストレスが溜まります。
また自分の意見を押しつけると今度は相手がストレスを溜める結果となります。
つまりどちらかはノンストレスですが、もう一方はストレスになっています。
立場の弱い方の場合は毎回自分の意見が通らずにストレスをどんどん溜めていきます。
それが行き着く先は体調を崩すなど仕事に支障をきたします。
そうならないために自分の意見を論理的に言えるようにしましょう。
例えば小売業で今月の販促をどうしていくかとなった時に、まとめ買いを推奨するために単品よりも価格を下げる方法を行うことが慣例になっているとします。
しかしその方法は以前から実行しているのでだんだんとお客さんの反応が鈍くなってきています。
更にセールを実行しないと売れないという悪循環になってしまいました。
確かにいつも通りの販売にしておけば要領もわかっているので楽です。
しかしこの場合は販売方法を変えてみるべきです。
ただし、
「いつもと一緒では売れません。違う案を考えてください!」
と感情的になるだけでは単に面倒な人です。
あくまで感情的にならずに建設的に話を進めていきます。
「何でわかってくれないんだ」と自分の意見に反対されたことに腹を立てて感情的になると、余計に自分の意見は通りにくくなってしまいます。
上の例であれば、
「販売方法がマンネリ化していて以前ほど反応が鈍くなっています。この商品の強みをアピールするPOPを作成して単価を下げずに販売するのはどうでしょうか」
具体的に案を出すことで建設的な議論ができます。
そうすると、
「今月はセット販売でやっていくが、次は君の言った方法をやってみよう」
とお互いの意見を踏まえた結論が出てきます。
まあそうやって首を突っ込むと、
「じゃあ一度考えてやってみて」
となって仕事が増えるかもしれません(^^;)
「君の通りにやったけど前よりも売り上げが落ちている」
って感じの結果が待っているかもしれません。
しかし、どうせ仕事をやるなら自分で考えて実行した方がやりがいを感じます。
実行した結果はやってみないとわかりません。
失敗することもあります。
ただ確実に成功する方法は誰にもわかりません。
世の中の成功者もたくさん失敗を重ねて重ねて成功を収めています。
アイデアが浮かんだらアウトプットした方が良いです。
アウトプットしてみると自分が考えもしなかった新しいアイデアや進めていく上での問題点などいろんな意見がもらえます。
立場は違うかもしれませんが、意見は対等です。
狭い視野の方は年下や後輩に言われると、ムッときます。
そういったマインドから脱却しないといけません。
そこに行き着くためにはやはり「学び」が必要です。
対話は面倒
対話というのは相手の話を聞きながらも自分の意見を相手にぶつけて結論を導いていきます。
つまり相手との落とし所を見つけないといけませんので手間がかかります。
相手に合わせたり自分の意見を押し付けた方が楽です。
私は雑談はしていましたが、責任を持って決断するということから逃げていました。
要するに自分の意見なんてあまりなかったのです。
このような状態が続くとどうなるでしょう。
各々が自分のやりたいように仕事を進めていくので、効率的なやり方が標準化できない。よって生産効率が悪くなってしまいます。
よって仕事のスピードが遅くなってしまいます。
自分のアイデアではないので、うまくいかなかった時ついつい他人のせいにしてしまいます。
最も悪いのは結果が出た後に
「こうやればよかったのに」
こんな後出しジャンケンは前向きに考えて行動している人のやる気を削ぎます。
プロ野球の一流打者でさえ7割はアウトになってます。
やることなすこと100%正しい諸葛亮孔明みたいな人はほぼいません。
その時も結果を検証して次の対策に役立ててください。
まとめ
対話というのは
「互いがWIN-WINになるような答えを導き出す」
ことです。
内容を聞けば当たり前のことです。
しかしこれを仕事で実行するのはとても手間です。
忍耐も必要です。
しかしどちらか損をするような結論をなるべく避けた方がその後の信頼関係が構築されていきます。
人間は感情の生き物なので、信頼のおける人からの意見は聞いてくれます。
これらのことは私が改めて言わなくてもちょっと調べると出てきます。
というか調べなくてもわかります。
ただ、当たり前のことを活字で読んでみてください。
私が本当に言いたいことは対話の大切さよりも、
「学びをしてください」
ということです。
世の中にある考え方のほとんどはわざわざ学ばなくても経験則でわかります。
しかし、文章で表現されたものを読んでみると違った味わいがあります。
社会人になると勉強時間が極端に少なくなります。
この勉強という表現が良くないのかもしれません。
何かもっと楽しくなるような表現を考えてみようと思います。
いい表現がありましたら、ぜひ私に教えてください!
よろしくお願いします!