皆さんこんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
このシリーズは私が中小企業診断士試験を受けた時の状況や心境をなるべく細かくお伝えしています。
皆さんにどうやればムダなことをせずに効率的に合格ができるかのヒントになればと思い書いています。
いよいよ二次試験の直前まで来ました。
私は中小企業診断士試験をストレート合格しました。
二次試験の準備は一次試験終了後からのスタートでした。
準備期間は2ヶ月半です。
この準備期間では昨年の二次試験は合格者などの多年度受験者にかなわないのではと思われます。
しかし準備期間が長いとモチベーション維持が難しいです。
また2回目の受験者は次も落ちると一次試験からやり直しなのでプレッシャーがあります。
その点ストレート組は一次試験突破の勢いそのままに受験をすることができます。
モチベーションは高いです。
更に落ちてももう一度挑戦できる余裕もあります。
勉強方法を効率的に行えば決して不利ではないということをお伝えします(^^)
それではこの時期に何をしていたかを書いていきます。
勉強時間と内容
勉強時間は40時間程度です。
試験日が第3週の日曜日でしたので追い込みかけて頑張ってましたがこんなもんでした(^^;)
内容は、
- 事例を80分実践形式で解く
- 事例の復習をする
- あるあるトレーニングをする
- 計算問題集をする
といった感じです。
前回のブログで0.3㎜のシャーペンを使用し始めたことを書きました。
これはかなり良かったです(^^)
二次試験は記述式で「強みを60文字で書け」という文字数制限で出題されます。
0.7㎜四方のマス目に一文字ずつ書いていくのですが、ペンが太いと文字が潰れてしまいます。
細いペンにすると文字もキレイに見えて読みやすいです。
採点者も人間ですので読みやすい文字を心がけたほうが良いです。
ちなみに、一次・二次試験共に解答はエンピツがシャーペンで書きます。
それ以外におすすめしたい解答方法があります。
それは「用紙に直書きする」です。
二次試験の解答までのプロセスとしては
- 設問の制約条件を確認する
- 与件文から重要な場所をマーカーでチェックする
- 設問に対して使えそうな内容をメモる
- 実際に文章を書いて文字数を確認する
- 解答用紙に記入する
といった感じです。
実際に問題を解いてみるとけっこう時間がかかってしまって試験時間の80分に間に合わないケースがありました。
そこで3番目の使えそうなネタをメモった後は4番目の工程を飛ばして直接5番目の解答用紙に書くようにしました。
いちいち転記していると時間をロスしていたことに気がつきました。
すると時間内に間に合うようになりました。
本番では10分前に書き終わって見直しできる余裕がありました。
他の受験者が最後まで一生懸命書いている中でゆっくりしてました(解答に自信があるとは言ってない)
おかげで事例Ⅲの重大な見落としに気付くことができました(^^)
直接書いたら文字数合わなくなったらどうするのか?
という疑問があると思います。
しかし文字数は言い回しを変えれば何とかなります(^^)
例えば事例Ⅲ、製造現場が散らかっていて通路をふさいでいるというケースの場合
「製造現場の整理整頓を徹底して作業の通路を確保する」
これだと24文字です。
「製造現場の5Sを徹底して通路を確保する」
これで19文字
「現場の5Sを徹底」
これで8文字
このような感じで知恵を絞ればいろいろ考えられます。
そのためには解答のボキャブラリーを増やしておく方が良いです。
私がおすすめしている「あるあるトレーニング」を実践すると引き出しが増えるのでおすすめです。
暗記カード活用法を参考にしてください!
インターネットで見たファイナルペーパーも作ってみました。
ファイナルペーパーというのは本番の会場で最後のあがきをするために自分でまとめたものです。
とにかく解答に使えそうな文言を書きまくったのでまとまりのない感じでした。
ちなみに下の写真は私が作った事例Ⅰのファイナルペーパーです。
作るのにも時間がかかるのであんまり頑張って作らないほうが良いでしょう
心境
勉強方法や細かい道具選びなどが固まってきました。
試験までこれで頑張ろうという感じでした。
しかし、勉強の準備期間が短いので不安要素もありました。
更に明確な答えがない試験なのでいくらやっても落ち着かない感じでした。
最後の追い込みで計算問題集をやりましたが、まさかの不正解連発で相当凹みました。
自分ななんてポンコツなんだと責めまくりました。
良いことは続けていた「あるあるトレーニング」の効果が出てきました。
何回も言ってるので説明不要かもしれませんが、暗記カードアプリを活用した勉強法です。
暗記カードの表面には過去問の設問を入力して、裏面には「ふぞろいな合格答案」で書いてあったあらゆる解答を入れておきます。
実際使用していたカードはこんな感じです。
表面
裏面
これをトレーニングしていると設問だけで裏面の回答を妄想することができます。
本番の設問を見ても妄想が膨らむので解答の幅が広がります。
与件文のヒントを見逃すことが少なくなります。
本番の事例Ⅰでは妄想しすぎて一般論を書きすぎてしまいましたが(^^;)
最初はなかなか答えることができなかったのですが、ずっとやっていると効果が出るもんですね(^^)
最初は丸暗記でもいいのでやってみることをおすすめします。
自己評価
短い勉強時間の間にいろんな試行錯誤で上記のような勉強方法に行き着いたのは評価できます。
前にも言いましたが、ストレート組は準備する時間は限られていますが勢いがあります。
8月から不安もありましたが一次試験に合格したということが自信になっていました。
貪欲に合格するためにはどうすればよいか情報を集めて実行していました。
過去問を解くことに関しては私よりも倍以上解いている人もいました。
しかし単に数をこなすだけでは積み上げになりません。
事例を解く数では劣っていましたが、
「過去問+問題集での徹底した計算問題の対策」
と
「応用力をつけるきっかけになったあるあるトレーニング」
が良かったです。
二次試験は約5,000人が受験します。
一次試験の合格率20%を突破してきた猛者揃いです。
そんな猛者揃いなのに4,000人は落ちます。
このデータだけ見ると「ストレート組が受かるのは不利」と思います。
しかし、半分くらいの受験者はしっかりした対策ができていません。
5,000人のうち2,500人ぐらいはライバルではありません。
一次試験と対策が全く違うので、勉強方法の確立とモチベーション維持が難しいです。
そうすると実質の二次試験の合格率は1,000人/2,500人で合格率は40%です。
解答の引き出しを増やして計算問題をしっかり対策しておけば合格は現実的です。
マークシートから筆記試験への対応は難しいですが、凡人の私でも出来たのでいけます!
私の体験からヒントを得ていただけると嬉しいです。
今回はこれで終了です。
また中小企業診断士試験について書いていきますので、よろしくお願いします!
おすすめの通信教育について
独学で目指したいけれどもどのように勉強すればよいかわからない方に
知識ゼロから独学でストレート合格を目指すことができるおすすめの通信教育を紹介しています。
ぜひ参考にしてください!