中小企業診断士の一次試験は7科目あります。
具体的には、
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・政策
これだけの科目を2日間に分けて一気に受けます。
これだけの科目を一気に勉強するので、どの科目から勉強すれば良いか迷うと思います。
また細かい話ですが、科目のローテーションはどのくらいかも気になります。
私は気にしていました(^^;)
正直どれから始めても、どれくらいのスパンで変えても間違いはありません。
ただ、こういう細かいことまで気になっていた過去の私に向けてまとめてみました。
少数派ですが良ければ参考にしてください。
まず結論から申し上げると、
「理解しないといけない科目から勉強する」
「暗記科目は急がなくても直前に詰め込んでも対応可能」
です。
では科目ごとに詳しく評価します
暗記科目評価
暗記科目かどうかを暗記度合で評価します。
評価の目安は以下の通りです。
◎ 暗記が重要
○ やや暗記が重要
△ やや理解が重要
× 理解が重要
科目 | 暗記度合 |
経済学・経済政策 | △ |
財務・会計 | × |
企業経営理論 | × |
運営管理 | △ |
経営法務 | ○ |
経営情報システム | ○ |
中小企業経営・政策 | ◎ |
このような結果になりました。
やはり中小企業経営・政策は暗記が中心になってきます。
その次は経営法務と経営情報システムです。
経営情報システムもかなり暗記科目ですが、計算があるので多少理解が必要です。
経営法務は知的財産と会社法は暗記ですが民法はケーススタディが出題されます。
ケーススタディは理解しておかないと解答が難しいです。
まあ難関科目なのでそういった問題は思い切って捨てても良いですが(^^;;
やや理解が必要な科目は経済学・経済政策と運営管理です。
経済学・経済政策は単なる計算問題だけでなく、ゲーム理論や代替効果・所得効果、IS-LM曲線、古典派・ケインズ経済学など理解している前提で出題されます。
運営管理に関しても計算問題の他にあまり見たことがない図表が登場します。
丸暗記では初見のグラフや図に対応できません。
学習した知識が府に落ちているか試されます。
財務・会計と企業経営理論は理解がないと対応できません。
まあ財務・会計は解答のプロセスを覚えておかないといけないので暗記の要素もあります。
理由は試験時間が問題のボリュームに対して短いからです。
企業経営理論は理論を理解したうえで問題を出題されますので、理解力が非常に試されます。
次はおすすめの学習順番を書いていきます。
学習の順番
おすすめの学習の順番については以下の通りです。
おすすめの順番 |
① 企業経営理論、財務・会計 |
② 運営管理・経済学・経済政策 |
③ 経営情報システム・経営法務 |
④ 中小企業経営・政策 |
やはり理解が必要な科目から早めにスタートすることをおすすめします。
特に最初は企業経営理論が良いです。
理由としてはテキストや講義は1番おもしろいからです。
企業経営理論は経営に関する知識を学びます。
1番中小企業診断士らしい勉強と言えます。
過去問の日本語はハイレベル(悪く言えば読みにくい)ので辛くなりますが、理論はわかりやすいです。
経営理論は読んでみると当たり前のことをだったり経験則からわかったりします。
ただ活字で読むと違った味わいがあります。
ちょっと賢くなった気分にもなります(^^)
次は財務・会計をおすすめします。
この科目も理解がないと解けない問題が多いです。
例えばキャッシュフロー計算書は丸暗記で対応できますが、営業利益に足し戻してから非資金費用である減価償却費は貸倒引当金を出していく方がミスしにくいです。
なぜか非資金費用から出していくので営業外損益の足し戻しで間違っていてもすぐには気がつきません。
一次試験はマークシートなので解答に該当しない答えが出てくるので間違いに気がつきます。
しかし時間のロスは帰ってきません。
トヨタ生産方式で言うと「不良品のムダ」です。
特に二次試験ミスしても気が付きにくいので要注意です。
そして運営管理や経済学・経済政策などやや理解が必要なものを優先します。
暗記科目はややスタートが遅れても大丈夫です。
特に中小企業経営・政策は試験範囲が他の科目よりもせまいので最後の追い込みで詰め込む方が多いです。
私の場合は試験1年2か月前から勉強をスタートしました。
そして中小企業経営・政策以外はローテーションで学習しました。
中小企業経営・政策は半年前ぐらいから着手しました。
勉強の記録も1か月ごとに残しています。
参考にしてください。
下記リンクは勉強をスタートした最初の1か月のことを書いています。
学習スパン
一通り学習してもしばらくたつと全くわからないことってありませんか?
忘却曲線にもありますが、やはりスパンが長すぎると忘れます。
当然ですよね(^^;)
勉強のスパンは2、3週間で次の科目へ行くほうがおすすめです。
それでも同じ科目を再度勉強するのに3、4か月かかります。
その間も忘れないためにはどうすればよいか?
やはり私大好き「暗記カード」です(^^)
自宅以外のスキマ時間は暗記カードアプリで勉強するとよいでしょう。
ちょっと触れるだけでも違います。
周りがうるさくて集中できない環境であれば眺めているだけでも構いません。
ちなみに暗記カードアプリは「単語帳メーカー」がおすすめです。
まとめ
今回は学習の順番やスパンについて書いていきました。
もう一度話をまとめると、
「理解しないといけない科目から勉強する」
「暗記科目は急がなくても直前に詰め込んでも対応可能」
です。
実際の暗記度合いについては、
科目 | 暗記度合 |
経済学・経済政策 | △ |
財務・会計 | × |
企業経営理論 | × |
運営管理 | △ |
経営法務 | ○ |
経営情報システム | ○ |
中小企業経営・政策 | ◎ |
勉強する順番としておすすめは、理解が必要な科目からがおすすめです。
おすすめの順番 |
① 企業経営理論、財務・会計 |
② 運営管理・経済学・経済政策 |
③ 経営情報システム・経営法務 |
④ 中小企業経営・政策 |
勉強のスパンは
「2、3週間で次の科目へ」
「その間は暗記カードで他の科目のことを忘れないようにする」
が良いです。
特に正解はありませんが、私は上記の内容でおすすめします。
今回はマニアックな内容でした。