ストレート合格体験談 二次試験・科目別考察

独学で中小企業診断士合格の勉強方法!二次試験について

投稿日:2020年5月24日 更新日:

皆さんこんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

今回から中小企業診断士の二次試験について私の体験などを書いていこうと思います。

二次試験には

筆記試験

口述試験

があります。

早速本題に入ります(^^)/

 

二次試験の日程

筆記試験の日程

例年は10月第3週の日曜日に開催されます。

一次試験が例年は8月の第1週の土日に開催されて、合格発表が例年では9月ごろなのでほとんど時間がありません。

ただ一次試験の解答発表が試験終了後の翌日に診断士協会のホームページに掲載されます。

ですので問題用紙に自分の解答した選択肢をチェックしておいたほうが良いです。

一次試験終了してすぐに自己採点すれば二次試験に進めるかどうか判断ができます。

 

ちなみに私は一次試験が終わってから二次試験の準備をしました。

ですのでかなり焦りながら準備しました。

 

二次筆記試験の合格発表は12月の上旬に行われます。

二次口述試験の日程

二次口述試験の日程は例年では12月の第3週ぐらいに開催されます。

筆記試験の合格発表から10日もないぐらいで開催されます。

「そんな短い期間で対策できるのか」

と思わりる方も多いです。

後述しますが、ほとんど準備しなくても合格できます。

統計データを見ていただけるとわかりますが99%合格します。

年度によっては100%の合格率の年もあります。

 

二次筆記試験の内容

二次試験はケーススタディ

中小企業診断士の二次試験はケーススタディです。

ケーススタディは全部で4つあります。

それぞれテーマが決まっていますので4科目とも言えます。

事例Ⅰ:人事・労務に関する助言
事例Ⅱ:マーケティングに関する助言
事例Ⅲ:生産・技術に関する助言
事例Ⅳ:財務に関する助言

 

筆記試験は記述式

試験内容は企業の事例が文章で説明されます。

それについて助言を求められます。

設問は4~5問くらいです。

解答は記述式でも字数制限があります。

短いと60文字程度、長いと160文字ぐらいです。

 

事例Ⅳは計算問題が中心

事例Ⅳはほかの事例とはタイプが異なります。

財務分析やCVP分析(利益計算)や投資の話など計算問題が中心です。

計算の解答の場合はも字数制限はありませんが計算の過程を記入するスペースなどがあります。

ですので答えが間違っていても部分点をもらえることがあります。

 

筆記試験は80分×4科目=320分の長丁場

各80分の試験でトータル320分、5時間以上試験を受けることになります。

結構大変です(^^;)

みんなぐったりしながら帰っているのを今でも覚えています。

 

二次口述試験の内容

口述試験は面接

二次口述試験の内容は面接です。

 

筆記試験で出題された事例企業のことを質問されます。

だいたい4問ぐらい試験官から出題されるのに口頭で解答します。

筆記試験と一緒の設問の時もあるみたいですが、私の場合はすべて違う内容でした。

 

試験時間は10分程度

試験官は2名で時間は10分ぐらいです。

あっという間に終わります(^^)

移動したり待機したりしている時間のほうが圧倒的に長いです。

合格するには

筆記試験は60点×4科目=240点が合格ライン

筆記試験に合格するには総合計240点が必要です。

1科目当たり平均60点を獲得する必要があります。

また1科目でも40点未満は足切りで不合格です。

他の科目で大きくカバーして総合点が満たしていてもダメです。

一次試験と条件はほぼ同じです。

 

一次のような科目合格はなし

ちなみに一次試験のように科目合格はありません。

不合格になった場合に合格点を超えていた科目の免除はありません。

 

2回までチャンスあり

ちなみに一次試験を合格すると2回まで二次試験を受けることができるチャンスがあります。

つまり一度不合格になっても来年は二次試験から挑戦することができるようになっています。

 

口述試験の合格率ほぼ100%

口述試験は99%合格するといわれています。

コミュニケーションができることができれば大丈夫です。

答える内容が多少ずれていても落とされることはありません。

過去に落とされている方は遅刻者など社会人として最低限のこともできないような人です。

 

勉強方法

過去問

一次試験と同じように過去問を中心に勉強します。

実際に問題を解いてみると80分があっという間です。

過去問対策をしっかりしておかないと、何を書いたら良いか頭が真っ白になります。

また時間が足りなくて最後まで回答できないこともあります。

問題を解くことで二次試験がどういったものなのか知っておかないと本番で実力を発揮することはできません。

 

解答の引き出しを増やす

過去問対策で二次試験は突破できるか?

答えはNOです!

 

ただ単に過去問をこなしているだけでは二次試験を突破できる力はつきません。

実際に過去問を15年分、週末は10時間ぐらい勉強している方が落ちていました。

 

なぜか、

それはクリエイティブな発想が求められるからです。

二次試験は一次試験の知識を活用して企業に助言をしなければなりません。

過去問で勉強することで問題の特徴を掴むことができます。

しかしそこからどうやって解答を導いていくか研究をしないと、新しい事例の前では無力です。

 

そのためには過去問からどのように解答にたどり着いているかのプロセスと

どのような解答が想定されるか、引き出しが多くなければなりません。

 

引き出しを多く持つためには私が推奨している「あるあるトレーニング」が有効です。

おすすめの勉強方法!暗記カードアプリの活用!

引き出しを増やすと応用力が身につきだんだんと対応することができるようになってきます。

計算練習

そして絶対に訓練しておかないといけないのが事例Ⅳです。

さまざまな計算問題が出題されます。

電卓が使えるので一次試験よりも楽な面はあります。

しかし電卓を使用するということは一次試験よりも複雑な計算が出題されるということです。

 

私は事例Ⅳの計算問題は「こりゃムリかも」と思いました。

単純な分数計算である財務分析ですらポカミスして合わないこともしばしばありました。

計算問題に関しては過去問の対策以外にも問題集を買って勉強したほうが良いでしょう。

 

二次試験の注意点

二次試験は相対評価

二次試験は上位20%の1000人程度が合格する試験と言われています。

毎年合格する人数を相対評価して調整している可能性が高いです。

これはウワサというか都市伝説というか言われていることです。

 

一次試験では平均60点のごうけい420点を獲得すれば文句なしで突破できます。

しかし二次試験の場合はそんな単純ではありません。

 

「あれ?60点×4科目=240点でっ合格って言いませんでした?」

ってなりますよね(^^)

 

実は二次試験は模範解答がありません。

つまりどんな解答をすれば100点満点になるか診断士協会からは一切示されません。

 

そして自分の得点も詳しくは知らされません。

情報開示を求めることはできます。

しかし、科目の総得点は教えてもらえますが、設問1は20点満点中15点でしたとか細かい内訳を知ることはできません。

表向きには60点×4科目=240点といわれていますが、相対評価により得点調整が入っています。

 

事実私の事例Ⅳの特典は72点でしたが、解答内容はとてもそこまで高得点が出るようなものではありませんでした。

全体的に出来が悪かったのでゲタをはかせている可能が高いです。

 

逆に考えると、自分の中ではいまいちな感触でも合格している可能性もあります。

絶対受かってないと思っていたのに合格したというケースはかなり聞きます。

 

記述式へのマインドチェンジ

一次対策でマークシートに慣れていたので急に記述式になると混乱します。

試しに位置を解いてみるとわかります。

「ドラクエⅠの洞くつでたいまつが切れた」みたいな状態になります(^^;)

ほんとになりました。

設問に対して与件文にそれらしいことが書いてあるけど、も字数制限の中でどうやって表現したらよいのかわからなくなります。

これには一次試験の勉強方法を忘れる必要があります。

 

二次試験は勉強方法が全く違いますので、ご自身のマインドを変えて勉強する必要があります。

過去問と解いていくにつれて養われますので問題に慣れていきましょう

 

最後に

合格率20%だが実際は

二次試験の合格率もざっく言いうと20%一次試験と同じくらいです。

二次試験は約5,000人が受験しますので4,000人は落ちます。

「そんな猛者揃いなのに8割は落ちるなんて、ストレートで合格はムリなんじゃ」

と思う人は多いです。

 

たしかにデータだけ見ると「ストレート組が受かるのは不利」と思います。

しかし、半分くらいの受験者はしっかりした対策ができていません。

単純に過去問を解いているだけで応用するための対策が不十分になっている方が多いのです。

いくら知識を持っていても解答の引き出しが開かないと役に立ちません。

そうすると5,000人のうち2,500人ぐらいはライバルでなくなります。

 

そうすると実質の二次試験の合格率は1,000人/2,500人で合格率は40%です。

合格することは難しいですが、不可能なことではありません。

 

ストレート組はモチベーションが高い

二次試験2回目の受験者や何度も挑戦している多年度受験者に比べるとストレート組は準備期間が短いので不利です。

 

しかし本当にそうでしょうか?

 

準備期間はありますが実際はモチベーションの維持が難しいです。

二次筆記試験は例年10月に実施され合格発表が12月されます。

 

例えば2回目の受験者を想定します。

不合格になった後にすぐに来年に向けての対策ができるでしょうか?

少なくとも12月までは勉強から解放されているのでほとんど何もしない方ばかりです。

そして不合格になった後もショックでしばらくは勉強する気力がなくなります。

そして春過ぎぐらいから徐々に勉強を始めますが、次に落ちると一次試験からやり直しのプレッシャーが重くのしかかります。

ここで頑張る人もいますが、プレッシャーに負けて勉強から逃げたり身が入らなかったりする人も多いです。

 

また多年度受験者は試験を受けることに慣れてしまっているので高いモチベーションではありません。

そもそも勉強の方法やベクトルが間違っているからこそ多年度になっています。

そこで訂正できる人もいますが自分のやり方に意固地になっている人もいます。

多くの受験者が中年以上の男性なので、こだわりが強い傾向にあります。

 

その点ストレート組は一次試験を突破した直後なので自信に満ち溢れています。

勢いが違います。

どうやって合格すればよいのか貪欲に情報を集めます。

たとえ二次試験に不合格になってももう一度挑戦できるので精神的にも有利です。

ですので効率的な勉強方法と出会えば十分にチャンスはあります。

私の場合は事例を解く数では劣っていましたが、

「過去問+問題集での徹底した計算問題の対策」

「応用力をつけるきっかけになったあるあるトレーニング」

によって効率的な勉強ができました。

 

中小企業診断士試験は難関資格ですが凡人でも十分合格することができる試験です。

ぜひ挑戦してみてください!

 

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