こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回から科目別で私が感じたことや勉強のコツなどを書いていこうと思います。
まずは一次試験1日目の一番最初に受ける「経済学・経済政策」からです。
中小企業診断士試験の一次試験は全部で7科目あります。
一度に勉強するのは大変ですが、科目合格を狙わずに同時に進めながら一気に合格を狙っていただきたいです。
まず「経済学・経済政策」のポイントをお伝えします。
- 比較的浅めの知識でいける(^^)
- 毎年科目合格率が高く難易度が安定している
- すなわち得点を稼ぐチャンスがある
このあたりです。
では内容に入っていきます。
経済学・経済政策の出題範囲は
「経済学・経済政策」は大きく「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」に分かれます。
それと時事問題として最初に何問か出題されます。
【毎年出題されているテーマ】
●国民経済計算
●ケインズ経済学
●乗数理論
●貨幣理論
●IS-LM分析
●効用最大化
●需要の価格弾力性
●余剰分析
●ゲーム理論
●市場の失敗など
【定期的に出題されるテーマ】
●消費理論
●投資理論
●労働市場
●AD-AS分析
●インフレーション
●利潤最大化
●損益分岐点・操業停止点
●市場均衡
●独占
●マンデル=フレミング・モデルなど
【今後出題が予想されるテーマ】
●公共財
●労働供給曲線
●地域経済統合
【時事的なテーマ】
●経済財政白書に掲載されているテーマ
●新聞上を賑わしている時事的なテーマ
比較的浅い知識でOK
出題範囲だけ上げるとかなりいろんなことを覚えないといけませんが、そこまで深い知識を求められる出題は少ないです。
基本的な内容を抑えておけば応えることができます。
私は得意科目にしていました。
ゲーム理論や上級材・下級材・ギッフェン材、貿易等
ワルラスとマーシャルの調整は迷いやすいですが文字数で覚えるようにしていました。
価格で調整するか供給量で調整するか迷いやすいです。
具体的には、文字数が少ない組み合わせ(ワルラスは価格)と文字が多い組み合わせ(マーシャルは供給量)です。
マクロ経済学は大得意というわけではありませんでしたがIS-LM曲線を中心に勉強しているとよいです。
理論的に説明できるように覚えておくと応用問題にも対応することが可能です。
マンデル=フレミングモデルはIS-LM曲線の延長線上で覚えることができます。
過去問中心に勉強しておけば他の科目をカバーできる点数を獲得できるチャンスが多いです。
試験の難易度は
試験の難易度がどれくらいかを科目合格率で見ていきます。
科目合格は一次試験不合格者の中で60点以上獲得した受験者の割合です。
科目合格率は安定
年度 | 科目合格率 |
2019年 | 25.8% |
2018年 | 26.4% |
2017年 | 23.4% |
2016年 | 29.6% |
この合格率をどう思いますか?
低く感じるかもしれません。
しかし先ほど申し上げた通り、一次試験合格者は入っていませんので数値は低く出ると思います。
注目していただきたいのは、ここ最近は合格率が20%以上と安定しています。
難しい科目は10%未満になることもあります。
ちなみに私が受験した2018年の財務・会計は2018年では科目合格率が7.3%でした。
私は財務・会計はかなり難しい科目と感じましたが、一年前の2017年は25.7%でした。
まるでジェットコースターのような試験難易度の変化です。
また年度によって10%未満の時もあれば20%以上の時とあるような変動が大きい科目もあります。
これと比較すると合格率が高めで安定していることがわかります。
7科目の中でも一番得点が計算できる科目です。
受験をしてみた感想
私は「経済学・経済政策」で92点と大きくスタートダッシュすることができましたが、さすがにそこまでとれるとは思っていませんでした。
受験した直後は「まあ悪くはないかな」といった感じでしたが、他の科目を受けていくにつれて「7科目の中でも一番手ごたえがあった」と思いました。
試験時間は余るまで余裕はありませんでしたが、十分熟考して解答できる時間がありました。
ですので、時間が足りなくて間に合わないといったことにはならないです。
「経済学・経済政策」は一次試験一日目の最初に受ける科目なので、しっかり対策してその後の科目につなげていきたいところです。
時間のマネジメントに関しては過去問や模試で時間を測定して確認しておくほうがおすすめです。
経済学・経済政策のおすすめ書籍
経済学・経済政策の対策でおすすめする書籍は間違いなくこれです。
- 「速習!ミクロ経済学」
- 「速習!マクロ経済学」
著者:石川秀樹先生
最近はより進化した「2nd Edition」という改訂版が発売されていました。
これは間違いなくお勧めできます!購入しても損したと思うことはありません。
理由としてはテキストだけでなく石川先生がYouTubeで自ら解説してくれています。
テキストと動画開設の組み合わせで勉強することでかなり知識が定着します。
動画はミクロ・マクロ合計で50時間ぐらいありますのですべて見ようとするとそこそこ時間は必要です。
私は1か月くらいかかりました(^^;)
しかしそれだけじっくり見るだけの価値があります。
基本的には「過去問完全マスター」という問題集で対策ができると思っていますが、時間があって更なる得点アップを狙うようならプラスアルファであったほうが良いです。
基本的なことからゆっくりと理論的に腑に落ちるようにやさしく解説してくれます。
当然丸暗記よりも応用問題にも対応しやすくなります。
この「速習経済学シリーズ」は公務員試験などにも対応しています。
各資格に応じて重要度も書かれています。
重要度が低いテーマを飛ばしていけば時短することができます。
何度も言いますが、中小企業診断士試験は広く浅くを心がけてどんどん先に進んでいきましょう(^^)
じっくりやると他の科目もカバーできなくなります(^^;)
最後に
もう一度「経済学・経済政策」について申し上げると
- 比較的浅めの知識でいける(^^)
- 毎年科目合格率が高く難易度が安定している
- すなわち得点を稼ぐチャンスがある
です!
知識ゼロから目指す場合、最初はテキストで勉強することになりますが、一通り勉強した後は私がおすすめする「過去問完全マスター」で対策すれば科目合格ができる実力は十分につきます。
プラスアルファで石川秀樹先生の「速習!ミクロ経済学」「速習!マクロ経済学」を活用すれば他の科目をカバーできる得点を獲得することも可能です。
どこまで勉強しても不安感はありますが、準備をしっかりすれば絶対合格できます!
心から応援しています!
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます!
次回は一次試験一日目の2科目目「財務・会計」について書いていきます。
また読んでいただけるととてもうれしいです!
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