こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回は補助金の話を書いていきたいと思います。
補助金とは
補助金とはいったい何でしょうか?
ミラサポのページにはこう記載されていました。
補助金は、国や自治体の政策目標(目指す姿)に合わせて、さまざまな分野で募集されており、事業者の取り組みをサポートするために資金の一部を給付するというものです。
国や自治体が会社が取り組もうとしている事業に資金援助してくれます。
例えば、「ものづくり補助金」では、革新的な製品やサービスまたは提供方法を目指している会社に資金援助します。
最近話題の「事業再構築補助金」では、今の事業から別の事業に挑戦する会社に資金援助をします。
目指そうとしている構想と、補助金の内容が合えば申請を行うことができます。
補助金を得るためには
補助金は事業活動の資金を援助してくれます。
しかも申請しても「申請料」はかかりません。
タダで応募することができます。
「それってめっちゃいいやん!」
「お金貰えるなんてラッキー」
ってなりますよね(^^)
ですがそんなに甘いものではありません。
補助金に申請しても、すべての事業が資金援助を受けられるものではありません。
その中から、より優れた事業に対して補助金が交付されます。
つまり審査があります。
「優れた事業はどうやって判断するの?」
って思いますよね。
実は「事業計画書」を作成して、アピールする必要があります。
「そんなの作ったことないし、どうやって作るの?」
そんな時に、税理士の先生や中小企業診断士が支援しています。
事業計画書とは
事業計画書とは「経営者がやりたいと思っている事業を、実現可能にする具体的な行動を示した計画書」のことです。
事業計画書を作成することで、これから始めようとしている事業の良しあしがわかります。
例えば、
- 実現可能なのか
- 採算性があるのか
- これから成長するのか
事業計画書は、具体的な進め方などを、客観的に、明瞭に、簡潔に、簡単にまとめています。
事業計画書を作ることで、頭の中のものをアウトプットされます。
「この計画は完璧だ」
と思っていた計画が、事業計画書を作成していくと
「ところでニーズってあるのかな?」
「この業界ってこれから成長するのかな?」
「商品とターゲット顧客がミスマッチしている」
といった問題点や矛盾点が見えてきます。
これらをもう一度練り上げて、より実現できる計画に仕上げていきます。
私の実務の話
私は補助金の支援もしています。
主には事業計画書の作成を支援しています。
その他いろんな書類を用意しなければならないので、もれなく用意できるよう支援しています。
中には完全に丸投げする人もいて、困るとこもあります(^^;)
「私も頑張りますが、自分の会社のことなんで主体的にやって下さい!」
って感じです。
まあ、公募要領の文字を見ると見る気がなくなるのもわかりますが・・・
「公募要領って何?」
ってなった方もいると思いますので、お答えします。
公募要領を読もう
「公募要領」とは、その補助金の目的や該当企業、応募の仕方や審査内容を書いた「ルールブック」です。
当たり前ですが、ルールを知らないと参加できるはずがありません。
しかし、公募要領は文章だらけで20ページ以上ありますので読むのが大変です。
昔はこれの3倍以上のページがあったので、これでもマシになりました。
もし補助金申請を考えているようでしたら、公募要領は読んでからにしてください。
ものづくり補助金であれば概略版もあります。
とりあえず概略版を見れば全体を把握することができます(^^)
お金がもらえるわけではない
どうも「お金がもらえる」という間違った解釈をされている方が多いです(^^;)
補助金に投入されるお金は「税金」です。
皆さんも税金が無駄遣いされていると知ったら怒りますよね。
成長性が見込めないような事業に資金が投入されたら、どんな思いになりますか?
「そんな事業なら、うちの新規事業のほうが成長性があるわ!」
って怒りませんか?
ですので、補助金は厳格な審査を行います。
そして採択された後も、補助事業にしっかりと取り組んでいるか報告義務があります。
そして事業がその後どうなっているか報告する必要があります。
これが非常に面倒です。
とにかく書類がそろっていないと、応募することができません。
書類もちょっとでも要件と違っていると、再提出を求められます。
例えば該当しない項目を空白にしておくと、「該当なし」と記入して下さいと求められました。
「そんなの書いてないからわかるでしょ!」
って思いましたが、事務局に逆らうことはできません。
Excelで提出した書類を印刷した時に「文字が”####”になっているので訂正してください」
って言われたこともあります。
「そっちで直してくれよ!」
補助金で一番のピークは「採択された直後」と思っています(^^)
申請でいろんな書類や事業計画書作成で苦労し、採択後は報告するためにたくさんの書類を用意する必要があります。
これが本当に大変です(^▽^;)
単にお金がもらえると思っている人は、考え方を変えてもらったほうが良いです。
まとめ
今回は補助金とはどんなものかを解説しました。
最後に今回の内容をまとめます。
- 補助金とは経営者の事業を資金面でサポートするもの
- 申請には「事業計画書」が必要
- 補助金のルールブックである「公募要領」を読もう
- 単にお金がもらえると思ったら大間違い
- 複雑な手続きが多いので、採択されてからも大変
といった感じでしょうか。
これから補助金の内容についても解説していこうと思います。
ブログに書くことでアウトプットができるので、知識の整理ができるメリットもありますし(^^)
最近盛り上がっている事業再構築補助金などを取り上げて、細かい内容をわかりやすく解説します。
また読んでください!
補助金支援について
補助金申請で一番大変なのが「事業計画書の作成」です。
採択されるためには魅力的な事業であることを伝えなければなりませんが、自社の業界のことを知っていない採点者に魅力を伝えるのは難しいです。
私は補助金で必要な事業計画書の作成を行っており、採択実績もあります。
ぜひご用命ください。