こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回は5S活動によってムダを見抜く力が身に付くという話をします。
改善の基本は5Sから
私は経営コンサルタントとして改善活動を行っています。
具体的には組織のメンバーと議論をしながら、会社の課題を見つけて改善しています。
現場の状況によっては改善の前に整理整頓をするところからスタートする場合もあります。
つまり「5S活動」を実施するところからスタートします。
「整理整頓にコンサルタントが必要なの?」
と思うかもしれませんが、自分たちの力だけでは組織的に5S活動を実施できないことも多いです。
5S活動を軽んじる方も多いですが、計画的に実行するにはそれなりの労力がかかります。
改善の基礎と指定5S活動は最適です。
そしてその活動がどんどん進化していきます。
5S活動が人を育てる
ムダを見抜く目は、5S活動でどのようにして養われるのでしょうか。
それは、異常な状態に“気づく“ことから始まります。
例えば5S活動の「整理」では、要らないものを捨てるという行為をします。
要らないものを捨てることも、実はそんなに簡単なことではありません。
捨てるためには「何が要るもので、何が要らないものか」という基準を持たなければなりません。
一般的には、○ヶ月以上使っていないものといったように、期間で決めることが多いです。
こうして基準を持つことでようやく、職場の中で何が要るもので、なにが要らないもの(=ムダなもの)が見えてきます。
このように、5S活動を進めると、そこで働く人達の間で共通となる「基準」が備わっていきます。
5S活動の「整頓」では、モノの置き場と置き方を決めます。
決められた置き場も、いわば「基準」です。そこに正しいモノが置かれていれば、それは正常であり、そうでなければ異常です。
置き場を決めることで、何が正常で何が異常であるかの判断ができるようになります。
つまり5S活動とは、単なる片付けではなく、職場において正常な状態とはどういう状態であり、異常な状態とはどういう状態なのかを、常に考えるきっかけを与えてくれるものだと言うことができます。
異常と正常について考えることが習慣化されるようになってはじめて、ムダを見抜く目が養われるのです。
改善は少しずつ進めよう
ここまでの話を見て、
「なんか基本中の基本ですね」
と思われたのではないでしょうか。
しかし一足飛びで改善を進めると、うまくいかないことが多いです。
まずは目的を伝えていないと「やらされ感」満載の活動になってしまいます。
そして通常作業と並行してい行うので、活動は基礎的なところからスタートしないと負担がかなり大きくなってしまします。
このようなステップを踏まずに、いきなり「ここにこんなムダがあることもわからないのか」と言ったところで、何の解決にもならないでしょう。
「言うのは簡単だよ(>_<)」
「気付いたならやってよ(>_<)」
といった不平不満がわんさか聞こえてきます(^^;)
まずはこのようなステップを踏んで、ようやくムダを見抜く目が養ってください。
そうすると徐々にレベルの高い改善につながっていきます。
組織風土はいきなり変化はしません。
緩やかに変化していきます。
根気強くやらなければいけません。
この意味からも、5S活動は会社をよくする基礎のキソなのです。
今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます!
今後も中小企業診断士の知識と経営コンサルタントの実務の話を合わせて、お役に立てる情報を発信していきます。
今後ともよろしくお願いいたします!
5S活動で組織を変えよう
私は5S活動の重要性をこのブログで発信しています。
また組織的に実行するための、ノウハウをまとめています。
参考書と違い、すぐに実行できるツールをふんだんに盛り込んでいます。
ぜひご活用くださいませ(^^)