今回は中小企業診断士試験の二次試験の中で科目の中で得点が取りやすい科目・取りにくい科目を書いていきます。
その年によって難易度が変化しますが、科目の中で比較的得点が取りやすい科目があります。
私見ではありますが分析してみましたので、参考にしてください。
各科目の得点の取りやすさ
それぞれの科目判定は以下のとおりです。
科目 | 判定 |
事例Ⅰ | × |
事例Ⅱ | ◎ |
事例Ⅲ | 〇 |
事例Ⅳ | △ |
◎得点が取りやすい
○比較的得点が取りやすい
△やや得点が取りにくい
×得点が伸びない
といった評価です。
やはり事例Ⅱが1番得点が取りやすいです。
事例Ⅲもパターン化していますので、得点は取りやすい部類に入ってきます。
製造業に馴染みのない方もいらっしゃるので事例Ⅱよりかは劣ると判断しました。
事例Ⅳは年度によってバラつきがあります。
事例Ⅰはなかなか点数が取りにくい科目です。
二次試験の合格点
二次試験には筆記試験と口述試験の2つがあります。
合格率が20%程度と難関です。
合格ラインは60点です。
4科目あるので総合点は240点必要です。
4科目はすべて記述式でケーススタディとなっています。
実際の中小企業の助言を行います。
それぞれの事例にはテーマが分かれております。
- 事例Ⅰ 組織・人事
- 事例Ⅱ マーケティング・流通
- 事例Ⅲ 生産・技術
- 事例Ⅳ 財務
全ての科目で60点を取る必要はありません。
あくまで総合点というところがポイントです。
例えばある科目が50点でも別の科目で70点取れば良いです。
しかし一つでも40点未満を取ってしまうと足切り点になってしまいます。
この場合は他の科目がどんなに点数が良くて総合点をオーバーしていても不合格です。
こういった試験なので、得意な科目の得点を伸ばして、苦手な科目の得点をカバーすることができます。
ちなみに私の二次試験の得点についても公開しています。
以下に載せておきます。
科目 | 判定 |
事例Ⅰ | 58点 |
事例Ⅱ | 72点 |
事例Ⅲ | 64点 |
事例Ⅳ | 73点 |
合計 | 267点 |
実は体感的な得点の取りやすさと、実際の得点結果にはズレがあります。
正直言って事例Ⅳがこんなに得点がとれていると思いませんでした(^^;)
二次試験の合格率
二次の筆記試験に絞った合格率は20%程度です。
直近の合格率を調査しました。
以下の通りです。
二次試験 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|
申込者数 | 5,130 | 4,539 | 4,453 | 4,978 | 6161 |
受験者数 | 4,941 | 4,394 | 4,279 | 4,829 | 5,966 |
合格者数 | 944 | 842 | 828 | 905 | 1,088 |
合格率 | 19.1% | 19.2% | 19.4% | 18.8% | 18.3% |
直近では20%切っています。
ほぼすべてが筆記試験で決着します。
なぜなら口述試験の合格率は99.9%だからです。
どっかのドラマのような合格率ですね(^^)
詳しくは以前のブログで書いています。
それでは各事例について考察を述べていきます。
詳しくは事例ごとのブログを参考にしてください。
リンクを貼っておきます(^^)
事例Ⅰ ×
なぜ得点が取りにくいのか?
それは、
「与件文にヒントが少ない」
からです。
与件文と言うのは、事例企業のことが書かれている本文です。
与件文の内容を簡単に言うと、
- 企業の規模の紹介
- 企業の沿革
- 事例企業の強み
- 直近の経営環境(内部・外部)
- 社長の思い
といった内容が2,000文字ぐらいにまとめられています。
そしてその中のヒントを根拠に設問に解答するという試験です。
事例Ⅰは与件分からの直接的なヒントがかなり少ないです。
「じゃあどうやって解答するの?」
と思いますよね(^^;)
事例Ⅰの解答は与件分に書かれていることから類推します。
つまり推理します。
例えば、
「A社の採用は中途のみだったが、最近は新卒採用に力を入れている」
という文章から
「組織の若返りを図りたいのかな」
「将来的に会社を背負う人材を育てたいのか」
という感じです。
直接的に書かれていないのですが、与件分には「こう解答してほしいな」という意図が埋め込まれています。
これを見抜くのがかなり難しいです。
私は合格点を取れませんでした(^^;)
別のブログでも書いていますので参考にしてください。
事例Ⅱ ◎
二次試験の中では1番得点が取りやすいのが事例Ⅱです。
なぜか、
「ヒントめっちゃ書いてる」
です(^^)
多すぎて困るくらい書いてます。
それ故に逆にここでこけるとかなりまずいです。
気をつけないといけないのが、
「ターゲット選び」
です。
事例Ⅱではマーケティングなので、「誰に・何を・どのように」ということを考えます。
この事例では「誰に」を聞いてきます。
これだけ外さないよう気をつけてください。
以前のブログでも書きました。
事例Ⅲ ○
製造業に馴染みのない方は警戒されるかもしれませんが、パターンが決まっているので得点は取りやすい部類に入ります。
パターンとしては、
- 最初に強みを分析
- 生産工程などの問題点を指摘
- 最後は強みを活かして機会をとらえる
といった感じです。
これを押さえておけばそんなに大崩れしないです。
もう少し知りたい方は下記リンクから見てください。
事例Ⅳ △
中小企業診断士試験を受ける人が最も警戒するのが事例Ⅳです。
私も計算問題集で何度も心を折られました(^^;)
10月に入っても同じ計算問題を間違えてましたので(^^;)
記述式で解答するので苦戦しますが、練習するうちに慣れてきます。
最近は事例Ⅳにも文章で答える問題も出題されます。
もし出題されたら得点のチャンスなので何でも良いから書くようにしてください、
まとめ
もう一度二次試験について得点が取りやすい科目・取りにくい科目をまとめると
科目 | 判定 |
事例Ⅰ | × |
事例Ⅱ | ◎ |
事例Ⅲ | 〇 |
事例Ⅳ | △ |
◎得点が取りやすい
○比較的得点が取りやすい
△やや得点が取りにくい
×得点が伸びない
です。
私見ではありますが、参考になるはずです。
得点が取りにくいといっても足切りだけには注意してい下さい(^^;)
今回はこれで終了です。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!