こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回は私の実務「目標管理」について事例を挙げながら説明します。
改善活動を推進する「目標管理」
私は中小企業診断士として、会社の改善活動を支援しています。
改善活動とは「会社の問題点や課題を見つけて解決する活動」です。
改善活動を推進する仕組みとして、私の場合は目標管理をしています。
目標管理とは、「作った目標をやっているかを見ること」です。
目標を作って活動することは、どこの会社でも行っています。
しかし目標を作ること自体が目的となっていしまい、効果的になっていないことも多いです。
私が支援する場合の目標管理の流れは、
- 会社や部署の問題を見つける
- 対応策を考える
- 考えた対応策をやってみる
- 効果を検証する
- 対策を共有して標準化する
このような活動を組織のリーダーやメンバーで運営していきます。
これを繰り返すことで、現場の問題が改善されていきます。
説明すると珍しい用をはありません。
当たり前のことですよね(^^)
一見すると誰でもできそうですが、組織的に動こうとするとうまくいきません。
指示待ちに陥っていた、ある会社の事例
ある会社の業務改善をするために、訪問した時の話です。
私は業務改善をする前に現状を分析します。
組織のモチベーションの状態をアンケートやヒアリングで把握します。
アンケートであらかじめ組織の状態や仮説を立てて準備してからヒアリングを行います。
アンケートの結果から、あまり良い状態ではないことがわかっていましたので、ある程度覚悟はしていました。
ヒアリングが始まると、会社のグチが出てきました。
口火を切ると止まりません。
- 「会社の指示通りに働くだけ」
- 「経営者が悪い」
ヒアリングの結果、経営者からのリーダーシップが優れている反面、主体的に働く人材が育成できていませんでした。
ワンマン社長の会社によくありますが、すべてのことを経営者が決めて部下は指示に従うだけの状態です。
意見を言っても否定されてしまうので、聞いてもらえることがほとんどありません。
そのような状態では、従業員からの意見が挙がることがありません。
こういった状態を脱却するためには、みんなで会社の問題を考える機会を作ることです。
組織の活性化は「参加型」
事例の企業は緊急で問題があるわけではありません。
しかし会社が継続的に発展する上で、組織があのような状態では大きな問題が発生します。
もし経営者がケガや病気で仕事ができなくなってしまった場合どうなるでしょう?
主体的に運営する人材がいないと、大混乱を起こすことになるでしょう。
も経営者のみの力で運営できている会社は、意思決定は早いですが危うい経営になっています。
そうした状態を脱却するためには、会社の主要なメンバーに経営に参加してもらいます。
参加者が協議のうえ意思決定をすることで、当事者意識を高めることを狙いとしています。
当事者意識を高めると仕事に対するモチベーションや、部門のチームワークを高める効果があります。
私の仕事で目標管理を支援する場合、目標作成に3か月程度かけます。
会議の時間は16時間程度行います。
活動の目的や中期目標を作成し、個別の部門に落とし込んでいきます。
会議開催の合間にも、会社や各部門が抱える問題を部門のメンバー同士で話し合う場を設けます。
私から目標設定ができるように助言は行いますが、自分たちで改善すべき問題点とその改善策考えます。
もちろん問題を解決できれば良いことですが、たとえ解決できなくても良いです。
自分たちで問題を見つけて解決するというプロセスこそが重要なのです。