こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回は中小企業診断士試験の「企業経営理論」である
戦略のアプローチ方法について書いていきます。
戦略と言ってもいろんな考え方があります。
ここでは主に2つのアプローチ方法について説明いたします。
内容の概要
戦略のアプローチ方法については以下の2つが有名です。
ポジショニングベース型
外部環境の要因を重視する考え方
リソースベース型
内部資源を重要視する考え方
重要度
中小企業診断試験の重要度を示します。
一次試験 ★★★★☆
試験にはこの考え方を基にした出題があります。
二次試験 ★★★★★
二次試験においても外部環境を重視するか内部資源を重視するか科目によって違います。
具体的には、
事例Ⅰはリソースベース型
事例Ⅱはポジショニングベース型
の考え方で解答するほうが、得点を取りやすいです。
というわけで、今回のテーマは一次試験・二次試験両方とも大事です。
ポジショニングベース型
経営戦略とは「外部環境に適応して組織の目標を達成する」ということです。
競争を勝ち抜くためには常に変化する市場・技術・経済についていかなくてはいけません。
こういった「外部環境の変化に対応することが重要だ」といった考えを持っているのが
ポジショニングベース型の戦略論です。
ポジショニングベース型を提唱しているのが、あの有名や経済学者であるマイケル・E・ポーターです。
ポーターで覚えれば十分です。
ポーターは他にも競争環境を表した「ファイブフォース」など中小企業診断士試験でも出題が多い理論を提唱しています。
必ずチェックしておいてください。
ポジショニングベース型では外部環境を分析することが重要と書いています。
そしてその分析を基にして自社を優位な位置(ポジション)に置くように戦略を立てます。
また競争が少ない市場や顧客層を狙うようなポジションを狙います。
しかしこの考え方で説明がつかないことがあります。
それは「同じポジションでも収益に差がある」ということです。
例えば居酒屋チェーン店において考えてみます。
安価にサービスを提供している業態が多いですが、その中でも高い収益率を上げている会社もあれば赤字になっている会社もあります。
それは単に外部環境だけでは説明することが難しいです。
そこで次に紹介するリソースベース型の戦略論が登場しました。
リソースベース型
リソースベース型は企業の内部資源を重視した考えです。
この理論の提唱者はバーニーが有名です。
リソースベース型の戦略論は企業の内部資源の違いによって収益に差が出ると考えます。
同じような業態であっても収益に差が出るのは、その企業が持っている独自の技術やサービスに違いがあることによって発生すると考えます。
特にその会社が持っている他社がまねできないような技術を持っている会社は強いです。
それが顧客の課題解決やニーズとマッチすれば他社に負けるようなことがなくなります。
SWOT分析との関係
内部環境や外部環境の考え方はSWOT分析において登場しました。
外部環境の「機会」「脅威」を重視する考え方が「ポジショニングベース型」の戦略です。
内部環境の「強み」「弱み」を重視する考え方が「リソースベース型」の戦略です。
経営戦略は「外部環境」から「内部環境」へ
経営戦略論はいろんなアプローチがあります。
歴史的な流れを説明しますと、
「外部環境」から「内部環境」を重視する考えになっている
といった感じです。
近年は「リソースベース型」の考え方を提唱されています。
今回のまとめ
今回は戦略論の有名な理論2つを解説いたしました。
以下の通りです。
- ポジショニングベース型:外部環境の要因を重視する考え方
- リソースベース型:内部資源を重要視する考え方
そして戦略論の大きな流れとして
「外部環境」から「内部環境」を重視する考えになっている
これだけ覚えておいてください。
最後に重要なことをお伝えします。
実際に中小企業診断士試験の過去問をやってみるとわかりますが、
単に知識を覚えているだけでは対応できないです
中小企業診断士試験はそこそこ難しいです。
対応するためには知識を身につけた後に応用させることができるかが重要です。
そのために多くの過去問をなるべく解いてください。
最初は泣きそうになるくらい不正解になります(私はそうでしたorz)
しかし繰り返し解いているうちにだんだんと対応できるようになってきます。
こういった考えは仕事でも役に立つので、まずはこういった理論があることを覚えておいてください。
また中小企業診断士試験の内容を書いてい行きます!
診断士試験に挑戦しない方でもこういった知識を身につけておくと役に立ちます。
経営理論のフレームワークを身につけておくと、
「考えを漏れなく整理してアウトプットできます」
ミーティングにおいてフレームワークを活用する良いですよ(^^)
これにて今回は終了いたします。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
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