企業経営理論

SWOT分析について(企業経営理論)

投稿日:2020年9月24日 更新日:

こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

今回は実務でもよく使用するSWOT分析を解説します。

「スウォットぶんせき」と読みます。



 

内容の概要

SWOT分析は企業の取り巻く内部環境と外部環境について分析する経営戦略策定ツールです。

SWOT分析

Strength(強み)

Weakness(弱み)

Opportunity(機会)

Threat(脅威)

の頭文字をとったもの

 

内部と外部の良いことと悪いことをアウトプットして書くことで頭が整理されます。

重要度

中小企業診断試験の重要度を示します。

一次試験 ★★★★☆

二次試験 ★★★★★

試験においても実務においてもこの考え方は非常に重要な分析です。

実際にこのフレームワークを使って分析するとなかなか難しいです。

私はそこまで使用しませんが(^^;)

中小企業診断士試験対策であれば理論を抑えておけばとりあえず大丈夫です。

内部環境の分析「強み」「弱み」

「強み」と「弱み」は企業の内部環境について見ます。

例えば「強み」は

「高い技術を持った従業員がいる」

 

「弱み」の例を挙げると、

「標準書が不整備で技術の伝承が進んでいない」

 

と言った感じで企業はそれぞれ強みと弱みを持っています。



 

外部環境の分析「機会」「脅威」

「機会」と「脅威」は外部環境についての状況を見ます。

景気の変動や市場のニーズの移り変わりなどを書いていきます。

「機会」を例に挙げると

「自宅で食事をとることが多くなり、内食需要が増えてきた」

 

「脅威」を例に挙げると

「若者の自動車離れが加速しているので自動車・その他関連製品の販売が伸び悩んでいる」

 

具体的な業界を想定して書いたのは、業界によっては「機会」と「脅威」が裏返しです。

機会の例に関しては外食産業から見れば脅威です。



 

更に分析「クロスSWOT分析」

SWOT分析ができたら更に分析を深めていきます。

それがクロスSWOT分析です。

SWOT分析で挙げた「強み」「弱み」「機会」「脅威」を掛け合わせます。

具体的な掛け合わせ方は図の通りです。

これにより戦略や課題を明らかにしていきます。

SWOT分析ができていればクロスSWOT分析も導き出すことは可能です。

しかし実際に実行する戦略はどうでしょうか?

すべての戦略を実行する、または課題を解決するには時間もお金も足りません。

中には効果の低いものやそれほど重要でない課題も交じっています。

分析した後はどれを実行することが良いか考えなくてはいけません。

優先順位をつけて実行可能な計画を作らなければ正に「絵に描いた餅」です。

 

一番効率的な戦略は「強み」と「機会」が合わさった「強みを活かして機会をつかむ」ところです。

ここを軸に戦略や計画を作成するのが良いです。

具体例

実際に私がかかわった中食業界の会社を参考例に挙げてみます。

強み ・自社製品のブランド力が強い

・要求の高い顧客の安全衛生品質をクリアしている

・最大生産能力が他社よりも高い

弱み ・ヒット商品が少ない

・設備の老朽化が進んでいる

・従業員の高齢化

・従業員の定着率が低い

機会 ・内食、中食需要が伸びてきている

・ビジネス系のイベントからの需要が伸びている

・外国人労働者の規制緩和

脅威 ・周辺地域の需要が伸びていない

・様々な業界が中食市場に参加している

・HACCPへの対応が求められる

当時と今ではと外部環境が違いますのでご了承ください。

こういった感じで挙げていった要素を「クロスSWOT分析」で深堀していきます。

強み×機会 ・ブランド力を磨いて顧客を獲得する

・生産能力を活かして顧客の課題解決を提案する

強み×脅威 ・営業拠点を増やして需要の多い都心をターゲットにする

・外国人労働者を活用して生産能力を維持する

弱み×機会 ・補助金等を活用して設備を増強する

・新たな需要に向けて新製品を開発する

弱み×脅威 ・技術や技能を継承してスムーズに世代交代する

・若手の意見を取り入れて意欲が持てる職場にする

・育成も考えてHACCPへの取り組みを若手にまかせる

このような感じで分析を深めていきます。

そうするとより具体的にどうすればよいか見えてきます。

 

その中でも「強み」×「機会」が一番重要と考えます。

このケースで見ていくと、

自社の優れたブランドや生産能力を伸びている顧客にどうやって提案していくかが重要です。

そのためには、家族やビジネスイベントのニーズを把握しなくてはなりません。

顧客の課題を解決することがビジネスです。

事例企業では、さまざまな顧客のニーズに対応できる技術や生産能力を持っています。

ニーズをつかんでしっかり提案できれば、他社に負けることはないでしょう。

 

もう一つ挙げておきたいのは「技術・技能の承継」です。

企業は人です。

人の育成が進まないと「強み」がなくなってきます。

標準化や育成のプロセスを整備すれば他社と差別化ができる技術は維持されます。



 

今回のまとめ

今回は「SWOT分析」、「クロスSWOT分析」についてご紹介いたしました。

SWOT分析は企業の内部環境と外部環境を整理して分析する経営戦略策定ツールです。

内部環境を「強み」、「弱み」

外部環境を「機会」、「脅威」

に分析します。

 

またクロスSWOT分析ではSWOT分析から得られた各要素を掛け合わせて、具体的な戦略に落とし込んでいきます。

中小企業診断士試験では重要なテーマです。

特に二次試験や実務補習では使用することが多いでしょう。

 

頭の中で考えているだけではなかなかイメージができなくてアイデアも尽きやすいです。

このようにアウトプットすると頭が整理されます。

また他人と情報を共有して、もっと優れた戦略を思いつくことができます。

 

ちなみに私の実務においては使用することが少ないです。

私の仕事の流れは課題を洗い出して解決策を導き出します。

守りの経営計画が多いです。

 

今回はこれで終了です。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます!

 

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