こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
会社の生産性向上の取り組みとしてよく言われるのが
「仕事のムダをなくす」
です。
中小企業診断士の勉強では「改善の原則」というのが出てきます。
改善を考える時にこの順番で進めていくのが良いと言われています。
- Eliminate、やめる・捨てる
- Combine、一緒にする
- Replace、Rearrange、置き換える、順番を変える
- simplify、単純化する
この詳細はまた別の記事で紹介します。
今回お伝えしたいことは別のことです。
ムダという言葉
私はムダをなくすと言う言葉が好きではありません。
それは現状を否定しているからです。
よく現状を否定せよと言いますが、今やってることをムダと言われるとそこに従事している人たちを否定しているようで失礼だと私は感じます。
今の方法でも会社が継続できていますしね(^ ^)
現状よりももっと良い方法がある、楽にできるなどマインドを変えてはどうでしょうか。
決して現状をマイナスに考えてはいけません。
私は「ムダ」ではなくて仕事を「ショートカット」すると考えます。
「結局やること一緒やん」
「言葉の違いだけ」
と思われる方もいます。
しかし改善するためにはみんなで協力しなくては動きません。
現場の方が協力的に動いてもらうためには作業者の行動を否定してしまうと難しくなります。
現状でも精一杯頑張っていることを認めてからでないと例え改善ができても、しばらく経つと元に戻っている・更なる改善のアイデアを提案しないということになってしまいます。
といいつつムダという言葉使っちゃいますけどね(^^;)
私は学びを通して人は無限、知識を得ることでリミッターを解除して仕事をショートカットして欲しいということを言いたいです。
もっと良い言葉があればと模索しています(^ ^)
仕事の近道化は自分のため
そう、改善は自分が楽に仕事をできるように工夫することです。
どうせやるなら楽しんでやったほうがモチベーションを維持しやすいです。
しかし改善活動は会社に言われたからやるってパターンが多いです。
なかなかボトムアップで改善ができる会社は少ないです。
製造業で言う「QCサークル」も教科書では自主的と言われますが、会社発進ですすめられています。
トップダウンでやっていかないとほとんどの社員は動かないです。
ただスタートやきっかけはどうあれ、そこを逆手にとってやってみて下さい。
そして楽に仕事をするためにはどうすれば良いか考えて下さい。
いかに仕事をサボるかです(^ ^)
ちょっと言い方が極端ですが、仕事の品質が変わらないのであれば楽にできた方が良いですよね。
完全に仕事をサボって仕事中にインターネットでゲームするとか、営業途中にパチンコ行くとかそういうものではありません。
それだと仕事の質は下がっています。
例えばデータを集計する時に電卓よりもエクセルを使用する、もっと言うとマクロを使用することで楽になります。
この場合は仕事のスピードや品質が高くなってますます良いです。
またよく使う販促ツールを手元に置いて、あまり使っていないものを整理すると必要なタイミングですぐにツールを使うことができます。
結構簡単なことが多いです。
でも改善は少ない労力であればあるほど良いです。
工場内で各工程の距離を短くするためにレイアウト変更するとなるとものすごい労力がかかります。
しかもレイアウト変更して逆にやりにくくなったら大変です。
元に戻すのにもすごく労力が必要です。
例えばリフター式の台車を用意してなるべく高い位置から低い位置に下ろしたり、低い位置からまた高い位置へ持ち上げたりする作業をショートカットします。
ちなみに、こんなやつです。
1日に何回も下ろしたり持ち上げたりすると腰に負担がかかり身体がもたなくなります。
距離は変えることができていませんが、毎回の作業負担を減らすことができます。
しかも台車を購入するだけなので大きな投資や時間もかかりません。
このように仕事を楽にショートカットするために使う労力は少ない方が費用対効果が良いです。
少しの変更であれば、仮にうまくいかなくても元に戻せば良いです。戻すのも簡単です。
まとめ
このような改善活動や仕事ショートカット作戦を実行するためには、そこで働いている皆さんの協力が絶対必要です。
ですので、
今の仕事をムダと否定しない
ことが求められます。
みんながやっている仕事を認めて、そこから楽にできないかどうか検討します。
それも会社のためと考えず働いている社員が楽になることを1番に考えます。
そうしないと協力を得られることはできません。
人は感情の生き物なので、信頼できる人でないと能動的に動いてくれません。
私もこういったことを大事にして仕事をしていきます!
今回も徒然なる文章を読んでいただいてありがとうございました!
人の可能性は無限です。