今回は中小企業診断士試験の一次試験の中で科目の中で得点が取りやすい科目・取りにくい科目を書いていきます。
年度によって難易度が変化しますが、科目の中で比較的得点が取りやすい科目があります。
今回は私の独断と偏見+データから得点が取りやすい科目・取りにくい科目を説明します。
各科目の得点の取りやすさは?
私の見解を申し上げると、
科目 | 判定 |
経済学・経済政策 | ○ |
財務・会計 | △ |
企業経営理論 | △ |
運営管理 | ○ |
経営法務 | × |
経営情報システム | ○ |
中小企業経営・政策 | ○ |
○ 得点上乗せチャンス
△ 合格ラインをキープ
× 足切り点に注意
という結論に達しました。
私の場合は知識ゼロからのスタートでした。
そこをベースにした見解です。
ちなみに私の一次試験の結果は、
科目 | 得点 |
経済学・経済政策 | 92 |
財務・会計 | 48 |
企業経営理論 | 65 |
運営管理 | 80 |
経営法務 | 48 |
経営情報システム | 60 |
中小企業経営・政策 | 82 |
合計 | 475 |
でした。
まあこの得点結果に引っ張られているような気もしますが(^^;)
とにかくもう少し詳しく書いていきます。
一次試験の合格点とは
中小企業診断士の一次試験は全部で7科目あります。
合格ラインは60点です。
7科目あるので総合点は420点必要です。
しかし全ての科目で60点を取る必要はありません。
あくまで総合点というところがポイントです。
例えばある科目が50点でも別の科目で70点取れば良いです。
しかし一つでも40点未満を取ってしまうと足切り点になってしまいます。
この場合は他の科目がどんなに点数が良くて総合点をオーバーしていても不合格です。
こういった試験なので、得意な科目の得点を伸ばして、苦手な科目の得点をカバーすることができます。
科目合格率データ
ここ最近の科目合格のデータを見ていきます。
科目合格は一次試験の不合格者で構成されていますので、合格者はこの数値には含まれていません。
20%以上の合格率だった科目を赤文字にしています。
科目 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
経済学・経済政策 | 15.5% | 29.6% | 23.4% | 26.4% | 25.8% |
財務・会計 | 36.9% | 21.6% | 25.7% | 7.3% | 16.3% |
企業経営理論 | 16.7% | 29.6% | 9.0% | 7.1% | 19.4% |
運営管理 | 20.5% | 11.8% | 3.1% | 25.8% | 22.8% |
経営法務 | 11.4% | 6.3% | 8..4% | 5.1% | 10.1% |
経営情報システム | 6.4% | 8.5% | 26.6% | 22.9% | 26.6% |
中小企業経営・政策 | 12.2% | 12.5% | 10.9% | 23.0% | 5.6% |
このようにデータで見たときに「経済学・経済政策」「経営情報システム」が安定しているのがわかります。
そして経営法務の合格率が低いこともわかりました。
他の科目は年度によってばらつきがあります。
このように科目によって合格率が大きく異なります。
次は科目ごとに私のコメントを書いていきます。
経済学・経済政策 ○
公務員試験など他の勉強をされている方でも出てくる経済学。
中小企業診断士の試験ではそれほど深い知識を求められません。
ですので広く浅くカバーすることで得点が比較的取りやすい科目です。
勉強方法は過去の記事を参考にしてください(^^)
財務・会計 △
問題の難易度としては難しいわけではありませんが、時間が足りないのがこの科目の難点です。
しかも電卓の持ち込みができません。
この時代に手計算させるとは( ̄ー ̄)
そのあたりは過去に書いています。
企業経営理論 △
最初こそ勉強していてとても楽しい科目ですが、徐々に牙をむいてきます。
問題の文章が難しすぎて何を書いているのかわからないことが多々あります。
得点が取れそうな科目ですが、実はかなり取りにくいです。
前にも言いましたが、勉強時間と得点が比例しないといういやらしい科目です。
詳しくは下のリンクから見てください。
運営管理 ○
実際の仕事に直結することが多い科目なので勉強がしやすいです。
問題によっては「なんだこれ!?」っていう問われ方や図が出てきたりしますが、冷静に考えると単純な問題が多いです。
しっかり勉強すれば得点の上乗せがしやすいです。
私は製造業になじみが少ないので苦労した部分もあります。
しかし比較的得意にしていました(^^)
勉強方法は過去の記事を参考にしていただければと思います。
経営法務 ×
正直足切り点を取らなければ御の字です。
それぐらい苦手にしていました。
素直に解答を選んで外す、逆を突いて外すなど散々やらかしました。
過去に勉強方法を書きましたが、自分がどれだけ苦手だったかを書いている日記と化しています(^^;)
経営情報システム ○
私はそれほど簡単と思いませんでしたが、過去の合格率を見ると得点の狙い目です。
7科目の中でも特に暗記を要します。
インターネットで調べると様々な語呂が発生しています。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
中小企業経営・政策 ○
私の中ではかなり得点のチャンスがあります。
これは言い過ぎですが、ボーナスステージといっても良いです(^^)
試験時間も余裕があり、試験範囲も広くないので他の科目をカバーする得点を狙いたいです。
過去にも記事を書きましたので参考にしてください。
まとめ
もう一度得点しやすい科目・しにくい科目を言うと、
〇 経済学・経済政策、運営管理、経営情報システム、中小企業経営・政策
△ 財務・会計、企業経営理論
× 経営法務
です。
人材育成するとき苦手なことを克服するよりも得意なことを伸ばしたほうが良いと言われています。
なので苦手科目を克服するよりも得意科目を伸ばしたほうが効率的かもしれません。
しかし私は最後まで苦手科目だった財務・会計と経営法務の追い込みをしていたので断言できません(^^;)
足切り点にも注意がいりますしね。
よく一次試験はぎりぎりの点数で合格して二次試験に力を注いでおいたほうが良いといわれます。
しかし本当にそんなにうまくいくでしょうか?
ぎりぎり合格は結果論であって難易度のバラツキがある中小企業診断士試験では狙いにくいです。
そもそも一次試験に合格しないと二次試験に進めないのでその考えは危険です。
私は二次試験は効率的に勉強すれば短時間でも合格ができるので、一次試験合格全力を尽くすべきと考えます。
一次試験に合格すれば養成課程を経て中小企業診断士になることもできます。
しっかり準備して一次試験を突破してその勢いのまま二次試験も突破しましょう!
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます!
これからも有益な情報を発信できるよう魂込めて書いていきます!