こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
私は5S活動による組織の活性化をブログで発信しています。
改善活動は難しくて続かない組織がありますので、まずは簡単な5Sからクリアするよう提案しています。
中には自社だけで5S活動を実施している会社もありますが、効果的になっていないことがあります。
前回は「一人一役」を紹介しました。
この「一人一役」だけでも清掃に対する意識は大きく変わりますが、掃除が隅々まで行き届き、継続するためには、これと組み合わせると効果的な手法があります。
それは、「パトロール」です。
5Sパトロールを実施しよう!
5Sパトロールとは「5S活動が実施されているか、第3者の目でチェックすること」です。
月に1度、このようなチェックシートを使い、5Sパトロールを実施しています。
清掃がじゅうぶんに行われていないところはないか、改善の余地がある場所はどこかをチェックしています。
パトロールが有効な理由はふたつあります。
- 自分たちで気が付かないところが見える
- チェックがあることで活動が実施される
ちょっと深堀します。
自分たちで気が付かないところが見える
ひとつは、自分たちだけでは気がつかなかったところが見えるからです。
毎日のように過ごしている職場の中では、汚れていたり散らかっているのが当たり前になっています。
人間とは不思議なもので、当たり前のこと慣れ過ぎると、それに気がつきません。
そこで第三者の目でチェックをしてもらいます。
完璧にやっているつもりでも、自分たちでは気がつかないところが指摘され、ハッとすることがあります。
こういった狙いがあるので、チェックする方は毎日出勤していないパートの方や、他部署の方をおすすめします。
その部署のことをあまり知らない方のほうが、違った目線でチェックしてくれるからです。
私のような外部の人間も効果的です。
他部署の方よりも更に新鮮な目で見ますので、その会社の常識が通用しません。
中には「それはムリ・・・」といった指摘もしちゃいます(^^;)
しかしそうした指摘をきっかけとして、改善が大きく前進することがあります。
他部署の人や外部の人に指摘されるとムッとしちゃいますが、いったん聞き入れてみましょう!
チェックがあることで活動が実施される
ふたつめには、チェックがあることで活動が実施されることです。
いわゆる外圧としての効果があります。
他人から見られる、チェックされるということになれば、やらなければ仕方がないという気持ちになります。
やっぱり進捗の確認はとても大事です。
正直こういった活動は全くチェックがないと実行してくれません。
特に最初は皆さんの動きが重いです。
最初は「チェックされるからやるか」といった後ろ向きな感じです。
しかし徐々に改善をほめられたり、成果を認めてもらえたりすることで徐々に気分がのってきます。
こうなるとこちらから働きかけなくても積極的に参加してくれるようになります。
そこまでにするには参加者の意欲を下げないよう、パトロールのような仕組みが必要です。
パトロールのポイント
この二つの効果を高めるために、パトロールする時のポイントをお伝えします。
パトロールのポイントは、
- 定期的に実行すること
- 否定はせず褒めることを心がける
です。
パトロールは進捗確認のついでに現場を見ましょう。
月1回ぐらい確認すると、活動の目標を達成しやすいです。
そしてパトロールで見た成果を褒めましょう(^^)
人には承認欲求があります。
少なからず人から認めてほしいと思っています。
継続して活動をするためにはこうしたことが大事です。
「あまり褒めたことがないから、やっても逆に白々しいのですが・・・」
といった意見もありますが、慣れてなくてもやってみてください。
大げさでなくても結構です。
例えば、
「あんまり時間なかったのに結構進んでますね」
ぐらいで良いです。
続けているうちに慣れてきます。
小さな積み重ねが大きな成果を生みますので、ぜひ5S活動を実行して見てください!
5S活動で組織を変えよう
私は5S活動の重要性をこのブログで発信しています。
また組織的に実行するための、ノウハウをまとめています。
参考書と違い、すぐに実行できるツールをふんだんに盛り込んでいます。
ぜひご活用くださいませ(^^)