コンサル実務 経営・改善活動

「実行力をつける」が組織を強くする

投稿日:2021年11月4日 更新日:

こんにちは、中小企業診断士のカズユキです。

今回は私が実務で改善活動や目標管理を行っている時に意識している「実行力」について書きます。

実行力とは?

「実行力」とは、書いた通りで「実際に行動する力を持っているか」です。

実行力があるのかを分析する時に、中小企業診断士試験でよく出題される「4M +E」で考えることができます。

  • Man(実行するための能力が人に備わっているか)
  • Machine(実行するための機械があるか)
  • Material(実行できる材料は揃っているか)
  • Method(実行する方法・ノウハウを知っているか)
  • Environment(実行できる環境が整っているか)

例えば、私は2020年4月からブログを書いています。

ブログを始める実行力があったのか、「ブログに挑戦する」で考えてみます。

  • Man(仕事で文章を書くことが多い)
  • Machine(ブログを書くためのパソコンを持っている)
  • Material(ブログを書くためのネタがいくつかある)
  • Method(ブログの始め方をインターネットで調べて知っている)
  • Environment(集中できるような自分の部屋がない)

このように備わっているものがほとんどでしたが、環境の面は足りていませんでした。

しかしここで「環境がないからできない」で終わってしまうともったいないです。

全ての条件が揃っているような、恵まれた環境はありません。

できない理由を挙げるより、できるようにするためにはどうすれば良いか考えることが大事です。

私の場合は、「子供が寝静まった時間や、移動時間を利用すれば環境を確保できる」と結論を出しました。

最近停滞気味ですが、やめてはいないので継続できています(^^;)

 

組織は実行できる状況が整っている

個人の実行力分析は以上の通りですが、組織について考えるとどうでしょうか。

実は組織の実行力を4M +Eで考えると、ほとんど備わっていることがわかります。

  • Man(顧客のニーズを満たす能力を持っている)
  • Machine(顧客の要望を満たす工場や事務所、機械や設備がある)
  • Material(必要な材料を買うルートを持っている)
  • Method(顧客品質を満たすノウハウを持っている)
  • Environment(仕事に集中できる職場環境や時間がある)

理想を求めると果てしないですが、価値を生み出すために会社はあらゆるものを提供してくれます。

ですので、あとは「やる」だけです。

 

長期的な取組には届かない

このように普段の仕事や作業については、できる状況にあります。

一方で仕事や作業を「もっと楽に」「もっとミスが少なくなるように」「もっと効率的に」といった長期的な取組まで行うところまでは届きません。

会社が存続し続けるには、世の中の変化についていかなくてはいけませんので、これまでの仕事の仕方を変えたり、それぞれ個人が持っている知識や技能を共有したり、新しいことに挑戦したりする必要があります。

こうした内容を

「経営者の目線に立てば、個人が気づいて行動する」

「意識を高くして仕事に取り組めば、当然考える」

といった個人の意識や意欲に頼ると、誰も取り組んでくれません。

指示をして取組が始まっても、途中でなくなってしまうことを多いです。

 

組織の実行力を高めるには「仕組み」が必要

このような「緊急ではないけれども、重要な取組」を進めるためには、仕組みを作る必要があります。

仕組みといっても、そんなに大掛かりなことではありません。

  • 取組を実行するメンバーを決める
  • 部署や組織の課題や問題点を考える
  • 理想の状態を共有する
  • 理想の状態にするための目標を作る
  • とりあえず半年・一年でやることを決める
  • どこまで取組が進んでいるか確認する
  • 半年・一年の振り返りをして次の目標を作る

これらの時間や機会を組織の中でやると決めれば良いです。

  • メンバーは部門長と次のリーダー候補等を合わせた3人
  • 3ヶ月ほどかけて、課題や問題点を洗い出して優先順位を決めて目標を作る
  • 一年間でどこまでするか、数値や状態の基準を決める
  • 1ヶ月ごとに進捗確認する。何をやったか、何が問題になっているか、次に何をするか話し合う
  • 一年後に成果の発表会を実施する

このように「誰が」「何を」「どこまで」「いつまでに」「どうやって」を仕組みとして決めていけば、長期的な目標を進めることができます。

いわゆる「PDCAサイクル」というやつです。

実行する側は大変ですが、それをしっかり管理する側も大変です。

実行側に活動を求めるためには、一連の取組をスケジュール通りに運営する覚悟が必要です。

「今月は忙しいから進捗確認はなしで」

とかやってしまうと、実行する側は、

「それが許されるなら、自分たちを忙しさを理由に活動を止めてもいいんだな」

となってしまって、活動が破綻します。

活動自体は完璧なものでなくても構いません。

最初は50点くらいで十分です。

取組むこと自体に意味がありますし、続けていけば間違いなく精度は高まります。

忙しくても、ほんのちょっとだけでも良いので続けてください。

そうすれば、自分たちで解決できる力がついてきます。

問題解決力がついてくると、仕事の品質向上や顧客満足向上につながります。

今まで全く興味が持てなかった仕事から、やりがいを持てるようになります。

たくさんの時間を費やして仕事をしているので、今よりちょっとでもやりがいを感じる環境にしていきましょう!

最後に

私が実務で支援していのは、

「自らが決めたことを実行し結果を出す力」

「目標や対策を決め実行してゆく組織の力をつける」

これを養ってもらうために、日々皆さんと協議しています。

 

企業が勝ち残るには、新製品やサービスの開発、新規事業への取組み、大幅なコストダウンといった経営改革への取組みが必要です。

そのためには、

  • 経営トップによるビジョンの作成
  • ビジョン達成に向けたマネジャーやリーダーによる目標づくり
  • 目標を達成するための全員参加の改善活動

こういった活動が求められます。

しかしながら、改善活動を継続するのは難しいことです。

活動のマンネリ化や停滞により成果が得られず、結果として改革に結びつかないという問題が起こります。

改革には大きなパワーが必要となるので、やり抜く力が低下した状態では改革への実行が伴いません。

この力を高めてゆくことこそが改善活動が継続すること、ひいては改革の鍵です。

具体的にどのような改善をすれば良いかは、現場の人に考えてもらう必要があります。

つまり、中小企業診断士が細かい内容までティーチングすることはできません。

しかし中小企業診断士試験の中には、経営についてコーチングできる知識や知恵が詰まっています。

現場の方が考えなかった観点や、大きな視野で考えることで、より大きな改善につながります。

中小企業診断士の知名度が上がって、求められるように今後も活動や発信をしていきます(^^)

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