企業経営理論

製品の設計思想「製品アーキテクチャ」について(企業経営理論)

投稿日:2020年11月5日 更新日:

こんにちは!中小企業診断士カズユキです。

 

今回は製品の設計思想について解説していきます。

ここで学べること

製品の設計思想(製品アーキテクチャ)

いろんな部品をどうやって組み合わせるか考えること

インテグラル型

自動車の部品のようにまとまりがある

モジュール型

パソコンのように部品をインターフェースでつないでいく

デファクトスタンダード

ビデオのVHSや一時期のWindowsのように、いつの間にか業界標準になっていること

デジュリスタンダード

公的に定められた標準のこと

ネットワーク外部性

製品の利用者が増えてくると価値が高まる

 

中小企業診断士試験の重要度

今回の話が中小企業診断士試験でどれだけ重要かを表します。

一次試験 ★★★☆☆

デファクトスタンダードはたびたび登場しますが、あまり出題されている感じはありません。

しかし話として面白いので取り上げました。

二次試験 ★☆☆☆☆

ここが論点になることはあまりありません。

一次試験の知識問題で登場する感じです。

 

製品アーキテクチャは「インテグラル型」か「モジュール型」の2種類

製品アーキテクチャには2つの考え方があります。

 

インテグラル型

インテグラル型が「すり合わせ」という意味です。

部品を組み合わせるときに、全体がまとまりのある形になるようにします。

そのため細かく調整する必要があります。

自動車は部品を細かくすり合わせて、非常にまとまりのある形にしています。

インテグラル型のメリットとデメリット

インテグラル型のメリットは全体最適化ができていることです。

例に挙げた自動車は部品を極限まですり合わせることで、デザイン性や快適性を追求しています。

日本の製造業はモノづくりに長けているので、すり合わせが非常に上手です。

自動車産業が発展している理由もこのひとつです。

 

更にインテグラル型は真似をするのが難しいです。

単に部品を組み合わせるだけでなく、全体最適になるようすり合わせをするためには経験やノウハウを必要とします。

こういった調整は他社が簡単にまねをすることができない製品を作り上げる要因となっています。

 

しかしデメリットもあります。

それは時間がかかるということです。

製品を作るたびにすり合わせを行う必要があります。

どこかの部品だけ進化させるということはできません。

 

またそれに伴って調整コストが高いです。

製品を新しくする場合はいろんな部品の設計に影響を及ぼします。

自動車業界であれば、部品を提供する下請けとのすり合わせがたびたび必要なので、その分コストが非常にかかります。

 

モジュール型

一方モジュール型は「組み合わせ」です。

部品は「モジュール」というある程度完成したものを組み合わせていきます。

インターフェースでモジュールを組み合わせて製品を設計していきます。

パソコンの部品はモジュールでつないでいって製品設計をしています。

 

モジュール型のメリットとデメリット

モジュール型のメリットは自由な組み合わせができることです。

例えばパソコンであれば部品と部品をつなぐ「インターフェース」が標準化されています。

CPUやハードディスクが進化した場合、それを簡単にインターフェースでつなぐことができます。

どこかの部品を簡単に進化させることができます。

 

また調整コストが安いです。

先ほども言いましたが、簡単にインターフェースでつなぐことができるので、いちいち部品同士をすり合わせることがありません。

インテグラル型のように、その都度調整する必要がありませんので、部品が独自で進化しやすいです。

 

一方モジュール型のデメリットは

部品をつなぐインターフェースの進化には時間がかかります。

モジュールを作成しているメーカーは、公開されているインターフェースの仕様に基づいて製品開発します。

たしかに製品は独自に進化しやすいのですが、それをつないでいるインターフェース自体は簡単に変更することができません。

変えてしまうとこれまでのモジュールが互換性を失ってしまい混乱します。

柔軟性があるようで使用に縛られている面もあるのがモジュール型設計の特徴です。

 

事実上の業界標準「デファクトスタンダード」

デファクトスタンダードとは「誰が決めたわけでもないのに、いつの間にか定まった業界標準」です。

たとえば、一時期はパソコンと言えば圧倒的に「Windows」でした。

またビテオテープの時代は「VHS」と「ベータ」がしのぎを削ってました。

結果的に「VHS」が勝利したことで業界のスタンダードになりました。

 

デファクトというのは「事実上の」という意味が含まれています。

 

このデファクトスタンダードは企業にとって非常にメリットが高いです。

一旦確立されると、他に乗り換えるという行為をする方が非常に少なくなります。

 

昔の任天堂がファミコンを発売した時代では、他にもPCエンジンやメガドライブなどのハードもありました。

しかしファミコンが非常に人気でしたのでソフトのバリエーションも圧倒的に高かったです。

よって他のハードに乗り換えるようなことはほとんどの人がしませんでした。

 

このようにデファクトスタンダードを確立した任天堂は一人勝ちが続きました。

 

ネットワーク外部性

デファクトスタンダードはネットワーク外部性が働く業界に起きやすいです。

ネットワーク外部性は「利用者が増えるほどに、利用者の満足度が高まる」という経済用語です。

 

例えば、電話は利用者が増えれば触れるほどにいろんな人に連絡が取れるので価値が高くなります。

先ほどの任天堂のファミコン・スーパーファミコンの時代では持っている人が増えるとカセットの貸し借りができます。

自分が購入しなくても友達と協力すれば、いろんなゲームで遊ぶことが可能です。

公的に定めた標準「デジュリスタンダード」

デジュリスタンダードは公的に定められた標準です。

国際標準化機構(ISO)や日本産業規格(JIS)などが挙げられます。

よくデファクトスタンダードと引かされるので知識として覚えておいてください。

 

今回のまとめ

今回は製品の設計などについて解説しました。

中小企業診断士試験の内容を解説していますが、こういった知識はビジネスで役に立ちます。

こういった考え方を知識として取り込んで、仕事の知恵として使ってください。

 

今回のまとめは以下の通りです。

  • 製品アーキテクチャは「インテグラル型」か「モジュール型」の2種類
  • インテグラル型は「すり合わせ」で作成する「全体最適化」
  • モジュール型は「インターフェース」で「自由な組み合わせ」
  • 事実上の業界標準「デファクトスタンダード」と公的に定めた標準「デジュリスタンダード」
  • 「ネットワーク外部性」は仲間が増えるとメリットが高い

今後もこのような解説を続けていきます。

一つの記事で得られる知識は限定的ですが、いろんな知識を身につけることで次第につながってきます。

更に実際に仕事につながれば、大きな成果につながります。

一緒に積み重ねていきましょう!

 

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