企業経営理論

イノベーションとは革新だ(企業経営理論)

投稿日:2020年10月27日 更新日:

こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

 

今回はイノベーションについて解説していきます。

どうやったら覚えてもらいやすいかをいろいろ考えています。

そこでもうちょっと噛み砕いて説明をできればと思っています。

 

ご意見いただけると嬉しいです。

 

それではいってみます(^^)

 

ここで学べること

技術経営|MOT(Management of Technology)

どうやって他と違う良いものを作るか考えること

 

イノベーション

みんなが良いと思うものを生み出すこと

 

プロダクト・イノベーション

これまでと違う良いものを生み出すこと

それを商品で実現する

 

プロセス・イノベーション

商品はこれまでと同じだが、作る工程を新しくする

 

イノベーションのライフサイクル

S字カーブを描く、不連続で発生

持続的イノベーション

別名インクリメンタル・イノベーション

既存の商品を改良するイノベーション

 

破壊的イノベーション

別名ラディカル・イノベーション

今までになかった商品を作るイノベーション

 

イノベーションのジレンマ

自分の商品を一生懸命改良している間に、破壊的イノベーションに出し抜かれること

 

中小企業診断士試験の重要度

今回の話が中小企業診断士試験でどれだけ重要かを表します。

一次試験 ★★★★☆

差別化する商品を生み出すことは中小企業で大事です。

単に差別化するだけでなく、みんなが欲しいと思うものを作らないといけません。

二次試験 ★★★☆☆

だいたい事例で登場する中小企業は独自性があります。

破壊的イノベーションを起こすほどの企業は登場しません。

プロセス・イノベーションや持続的イノベーションが多いです。

 

いつの時代も差別化が重要

もう使い古されてた言葉ですが、近年はアジア諸国の技術も向上しているので日本製品も価格競争に巻き込まれています。

普段買っているものでアジア諸国の製品が非常に多いです。

 

そうなると人件費の高い、日本製品は不利です。

そうなるともっと価値のある商品を作って差別化する必要があります。

技術経営はこういった製品をどうやって作るかをということです。

MOT(Management of Technology)とも言われます。

開発した製品の差別化を仕方も考えないといけません。たとえ製品が良くても売り方も大事です。

 

イノベーションってわかりにくい

新たな製品を生み出すためにはイノベーションが大事と言いますが、いったい何のことかわかりずらいです。

日本語で言うと「革新」です。

ここで言うイノベーションは

「みんながいいねと思う製品を生み出す」ことです。

今までと違う製品を生み出しても、共感してもらえないとビジネスになりません。

独自性のあるブログを書いても、「読んでためになった!」と思われないと価値がありません。

差別化難しい・・・

 

イノベーションは「製品」と「過程」の2種類

イノベーションは製品やサービスそのものだけでなく、作る工程のイノベーションもあります。

新しい製品を生み出すことを「プロダクト・イノベーション」といいます。

そして新しい工程を作ることを「プロセス・イノベーション」といいます。

 

一般的には標準的な製品がまだ定まっていないようなときに「プロダクト・イノベーション」が起きます。

製品が定まってくると、いかに効率よく生産することに力を注ぐようになります。

それが「プロセス・イノベーション」です。

 

イノベーションのライフサイクルは「S字型」で「不連続」

イノベーションはどのような流れになっているかを説明します。

サラッと作った下図を見てください。

最初はゆっくり技術進歩

先発技術のカーブに注目してください。

新しい技術が生まれたときには、試行錯誤の連続でなかなか技術が進歩しません。

新しいことにチャレンジするときは最初失敗することが多いです。

私が中小企業診断士の勉強を始めたときも、どうやって勉強すれば良いかわからず勉強の手が止まることが多かったです。

 

その後一気に進む

そしてその中でいったん技術が確立されると一気に進歩します。

このころになると二番煎じの会社も参入してくるので、投資がどんどん行われます。

そうするとますます技術が進歩します。

 

最後は緩やか

そして更に技術が進むと、革新することがなくなります。

当然技術レベルはあまり変わらなくなってくるので、緩やかです。

 

そしてこのころには次の新しい技術が生まれようとします。

例えばカセットテープはCDに市場を奪われました。

音質や録音時間など改良を繰り返していると、これ以上技術を向上させることが難しくなります。

そうしているうちに新しい技術が登場します。

新しい技術は最初は受け入れられませんが、先発技術と一緒で技術が確立されると一気に市場を席巻します。

このように技術は先発企業の延長線上にありません。

カセットテープの技術を磨いてもCDに行き着くことはなかったです。

 

このCDもダウンロードサービスによって衰退を始めます。

ダウンロードのサービスもCDの延長にはないので、技術革新は常に不連続で起きます。

 

イノベーションは「持続的」と「破壊的」がある

イノベーションは徐々に変わるものと、一気に変わるものがあります。

徐々に変わるイノベーションは「持続的イノベーション」と呼ばれます。

別名インクリメンタル・イノベーションと呼ばれる革新は、既存の製品を改良するイノベーションです。

イノベーションレベルは「弱」です。

先ほどのイノベーションのライフサイクルでは「S字」の部分です。

製品をブラッシュアップしていく過程が、持続的イノベーションです。

 

もう一方の一気に変わるイノベーションは「破壊的イノベーション」と呼ばれます。

別名ラディカル・イノベーションと呼ばれる革新は、既存の商品から地位を奪う新は商品を生み出すイノベーションです。

イノベーションレベルは「強」です。

先ほどのイノベーションのライフサイクルでは「不連続」の部分です。

音楽媒体で言うとカセットテープからCDに変わるところです。

 

はじめのうちは製品の問題点が多いので、新しいもの好きにしか受け入れられません。

しかし改善を繰り返していくうちに、徐々に浸透して地位を奪っていきます。

このように「持続的」と「破壊的」は交互に登場します。

 

 

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマは「前の世代のリーダー企業は次の世代に対応することができない」ことです。

これはなかなか防ぐことが難しいです。

 

なぜこのようなことが起こるかですが、

「前世代のリーダーは一定の支持を得た製品の改良を絶えず求められる」

からです。

 

かつては自分たちも製品の立ち上げ時には、前の世代から地位を奪う「破壊的イノベーション」を行ってきました。

しかし世代が交代した後は、いつの間にか「持続的イノベーション」を行うようになります。

そして支持されている製品の開発に時間を取られている間に新しい技術に地位を奪われてしまいます。

 

イノベーションのジレンマを脱却したい

いつかは破壊的なイノベーションによって地位を奪われることを想定して、イノベーションのジレンマを何とか回避したい行動をします。

 

そのためには既存顧客の要望に応えるだけではなく、新しい技術に対しての投資を行う必要があります。

将来の価値を生み出すためには、新しい価値観を持った人材も必要です。

機動的に動くことができる組織体制も必要です。

 

しかしここまでのことを実行しようとすると強い経営体質がないと難しいです。

 

今回のまとめ

今回はイノベーションについて解説しました。

最後にまとめるとポイントは以下の通りです。

  • イノベーションは「新しい価値を生み出すこと」
  • イノベーションは「製品」だけでなく「工程」もある
  • イノベーションは2種類あり
  • 「S字」で徐々に進化する「持続的」なイノベーション
  • 「不連続」で一気に進化する「破壊的」なイノベーション
  • 革新的な開発をした会社は次の革新に対応できないジレンマに陥る

といった感じです。

一次試験ではちょくちょく出題される理論なので、覚えておきましょう。

 

 

-企業経営理論

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