コンサル実務 経営・改善活動

会社の問題解決は「現場」を直接見ることが重要

投稿日:2021年11月14日 更新日:

皆さんこんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

私は中小企業診断士試験に独学でストレート合格し、無謀にも40歳から経営コンサルタントになりました。

試験勉強や実務で得たことを、ブログで発信しています。

今回は「現場を見なかった経営者」の話です。

 

権限移譲を進めた会社の話

ある会社の話です。

社員の中で一生懸命頑張っている若手の社員がいました。

経営者もすごく期待していましたので、何とか責任のあるポジションにつけて更に良い経験を積んで欲しいと考えていました。

ちょうど新しい店舗をオープンすることになったので、思い切ってその方を店長として抜擢することにしました。

その若手社員に伝えると、すごく喜んでいました。

オープン前の準備は大変でしたが、いろんなことを取り決めて順調に進みました。

 

オープン後も試行錯誤しながらも大きなトラブルなく運営することができました。

売上についても順調に推移していたので、経営者は売上などの数値管理のみで現場にあまり足を運びませんでした。

 

ある時、店長と打ち合わせするために現場に行った時です。

何となくですが、働いている従業員の元気がないことに気が付きました。

店長からは「売上も右肩上がりで推移しているので、順調に運営できています」と報告を受けましたが、なんとなく納得がいきませんでした。

 

知らない間に問題が発生

別の機会に、ある従業員と面談をすることにしました。

その従業員の話では、

「店長は現場ではあまり話をしないので、何を考えているのかわからない」

「言われたことを言われたとおりにしているだけなので、モチベーションが上がらない」

「新しいアイデアを提案しても却下されるので、次第に提案することをやめた」

「会社で決まっていることだからと理由に押し通されてる」

びっくりするくらいの不満が出ました。

別の従業員に話を聞いていも、似たようなことを言っていました。

経営者は現場の状況が知らない間に変わっていたことにびっくりしました。

 

問題解決へ

経営者から現場の状況について相談を受けたので、客観的なアンケート調査やヒアリングを行ってみました。

やはり同じような結果が出たので、調査報告会で現状を包み隠さずに伝えました。

店長は非常にショックを受けていましたが、自分でも至らないことを自覚していました。

 

「自分ではコミュニケーションを取っていたつもりだが、あまり得意でないので雰囲気が良くなかった」

「社員やパートさんとどのように接したらよいかわからない」

 

店長も相談をしたいと思っていましたが、経営者の訪問が少なかったので、そういった機会がありませんでした。

また、こんな事相談するべきなのか悩んでいたそうです。

 

そこで現場の課題や問題点を定期的に相談ができる機会を設けてみました。

そこに社員の方も参加してもらうことで、普段話さなかったことが共有できるようになりました。

このような仕組みを作ることで、店長も安心した様子でした。

 

最近は社歴が浅くても管理職に抜擢されることが多くなってきました。

人手不足が関係しているのかもしれません。

そのような状態なので管理職の心構えや仕事の仕方を十分に理解できておらず、一般職の時よりも生産性が落ちる方もいるので注意しなくてはいけません。

 

経営者も現場に足を運ぶ必要がある

今回のケーズでは比較的早期に対策することができたので、現場の雰囲気は良くなってきました。

しかしもっと早く気が付くことができたのではないかと思います。

 

人を信じ一つの職場を任せることは、やる気高め、人を育てるうえでも大切なことは言うまでもありません。

ただし現場の状況を管理者からの報告だけに頼らず、自分の目で見ることが重要です。

 

不良品が出たときに「3現主義」というのがあります。

  • 「現場」で見ること
  • 「現物」をみること
  • 「現実」を知ること

不良品の対策は、会議のような机の上でやっていてはなかなか解決しません。

不良品が発生した時には、まずは「現場」に行きます。

実際に不良品である「現品」を見て、こが不良なのかを確認します。

現場で起きた「現実」を知ることで、友好的な対策を打ちます。

 

これは経営についても言えます。

良く現場に足を運ぶ経営者は、現場の問題について友好的な対策をすることができます。

従業員からの信頼も厚く、指揮命令系統も機能します。

現場の細かい運営については、現場の人間に裁量を与えることでモチベーションが向上します。

しかしお店や工場といった現場に出向いたり、常に組織の現状を正しく把握しておかないと、いつの間にか大きなトラブルを招く恐れがあります。

それがたとえ信頼できる人物であったとしても同様です。

日頃から経営者としての考えや方針を伝えたり、当人からの考えや意見に耳を傾けたりといったコミュニケーションは欠かせません。

 

中小企業診断士の知識は実務に使える

今回のようなケースにおいて、中小企業診断士で学んだ知識が活かされています。

レヴィンのリーダーシップでは

  • 専制型
  • 民主型
  • 放任型

という3つがあります。

店長が行っていたのは「専制型」に属します。

この中で「民主型」が仕事の成果や満足度が一番高いです。

「専制型」は「放任型」と比較すると成果は出ますが、モチベーションを保つのが難しいです。

考えてみると当たり前のことですが、このような知識を持って言語化して説明すると説得力があります。

コンサルタントはこのような知識を説明しながら、経営を良い方向に導きます。

レヴィンのリーダーシップについては過去のブログで書きました。

 

また、仕事のモチベーションは給料や勤務条件が良くても上がらないことがあります。

自分の仕事が認められる、自分の考えたことが実現するといった「非金銭的事項」が大事です。

これはハーズバーグの「動機づけ・衛生理論」の内容です。

これも過去ブログにありますので、参考にしてください。

 

「キャリアを考えて勉強したいけれども、何を勉強すれば良いかわからない」

といった方は中小企業診断士がおすすめです!

どんな業界でも使える知識がふんだんに入っています。

たとえ合格しなくても仕事にプラスになることは間違いないので、一度挑戦してみてください(^^)

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