コンサル実務 人事制度

人事評価制度は人材育成・モチベーションアップにつなごう!

投稿日:2020年4月21日 更新日:

こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

 

私は現在コンサルティング会社に勤めています。

さまざまな仕事の中に人事評価制度構築支援を行っています。

 

中小企業の多くは制度化された評価制度はありません。

そこで公正な評価ができるように制度化の支援をしています。

 

評価制度を構築するときに考えないといけないことは何か

 

それは

従業員の人材育成とモチベーションアップ

です。

 

これを念頭に制度構築しないと、いざ運用するときに不平不満が噴出します。

 

ではどのようにして人材育成やモチベーションアップにつなげるか

それは

従業員皆を巻き込むこと

です。

 

まあ改めて書いてみると当たり前のことですけどね(^^;)

もうちょっとお付き合いください。

ちょっと詳しく書いていきます。

 

人事評価制度で大切なことは3つ

まず一般的に人事評価制度で大事にしないといけないことがあります。

それは

 

公平性

透明性

納得性

 

この3つです。

 

部署によって評価者の違いにより評価に甘辛が出てしまうと不公平になります。

また会社が求める人材を示さないことには

「どうすれば評価されるの?」

「一生懸命頑張っているのに全然評価されない」

など不透明になっていることで不満が出ます。

更に評価がみんなの納得できる内容でないと逆にモチベーションを下げてしまいます。

 

これらを満たすためには評価制度の内容をその会社に合ったものにしなくてはなりません。

それぞれの事情や組織体系に合わせて運用できるように作成しなくてはいけません。

 

しかしそれよりも

「従業員のモチベーションを上げる制度」

でなければ本当の意味で制度の意味がありません。

これは不可欠です。

 

どんなに素晴らしい制度を作成して「公平性・透明性・納得性」を満たすものであったとしても、従業員が意欲をもって働けるようなものでなければ「仏作って魂入れず」です。

経営者の自己満足に終わります。

 

ではどうやってモチベーションを上げる制度にするのでしょうか?

それが最初に申し上げた

「従業員の方を巻き込んで作成する」

です。

 

とはいっても従業員の方が一から作るのは難しいです。

ですので

「簡単なものでいいので、一般的に使われている制度を入れたい」

といった感じになります。

 

まあ経営者や従業員の方が一から制度を作れるならコンサルタントの支援はいりませんけどね(^^;)

 

というわけである程度のたたき台を私達で作成します。

そうやって形になってくると

「この表現はうちの会社にはそぐわない」

「こういう評価の着眼点も入れたい」

「こういった制度にしたい」

といった感じでいろんな意見が出始めます。

ほぼ完成している状態からひっくり返すようなこともあります。

 

いろんな要望が出てくるので念のために試運転を必ずします。

本格運用の前に一部の幹部社員に説明して運用してみます。

当然賃金に反映しませんが出来上がった評価制度の評価シートを使用します。

 

運用することで評価制度をより理解してもらいます。

またこうやって徐々に従業員の方を巻き込んでいくことですり合わせていきます。

まずは幹部社員に受け入れてもらわないと運用がうまくいきません。

 

このような機会を持つことで新しい意見を頂くことがあります。

また評価制度を通してリーダー同士がコミュニケーションをとります。

普段接点のない他部署の従業員が会話をする機会を作るので、コミュニケーションが活発になり組織活性化につながります。

 

制度構築は長期間かかる

試運転や従業員説明会が終わり本格導入を開始しても試行錯誤は続きます。

実際に評価を行うことで問題点が出ることがあります。

 

評価は点数化されますが、想定した点数よりも甘く出る・辛く出るということがあります。

また新しい項目を入れる・削るなど土壇場で要望が出ます。

 

また評価を従業員の方にフィードバックするために面談を行っていただくのですが、これは慣れるのに訓練が必要です。

更にこの評価を賃金に反映するための「賃金制度」を作っていかなくてはなりません。

 

このように制度作成から導入・定着まで2、3年はかかります。

ですので、制度を入れて定着させるには長期計画で実施していく必要があります。

 

このプロセスを省略するようなことをすると中途半端になってしまいます。

中途半端な導入は従業員の方のモチベーションを下げて信頼を失います。

制度も自然消滅すること間違いありません。

 

そんな制度なら入れないほうが良いです。

苦労して作ったにもかかわらず大きな反発を受けてお互いストレスがたまるだけです。

 

導入すると決めたらしっかりとしたプロセスを経て進めていきましょう。

 

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回言いたかったことは人事評価制度について一番に考えないといけないことを申し上げました。

それは、

従業員の人材育成とモチベーションアップ

です。

そして人材育成やモチベーションアップにつなげるかは、

従業員皆を巻き込むこと

です。

 

評価制度導入で幹部社員に説明をするのですが、意外と前向きにとらえてくれる方が多いです。

こちらが本気になって良いものを作ろうと熱意を伝えると、それに応えてくれます。

リーダーに任命されている方は意識の高い人が多いです。

 

ちなみに人事評価制度でおすすめしている書籍があります。

「A4一枚評価制度」

この書籍は比較的小規模の会社に焦点を当てています。

公平性・納得性は気にしないで良いなど目からウロコです。

奇抜なことをかいているのですが、読んでみると納得できるのでぜひ読んでほしいです。

 

 

今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます!

もっと皆さんに読んでいただけるように魂を込めて書いていきます。

仕事でもより付加価値を高めていくように頑張ります!

また読んでくださいね(^^)

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