この記事では中小企業診断士試験の二次試験について書いていきます。
二次試験の勉強は本当におもしろいです。
試験に合格しないといけないというプレッシャーはありますが、一次試験の勉強よりも楽しいです。
「中小企業診断士の役割ってこういうことなんだな」
「経営コンサルタントの仕事をしているような気分」
っていうことを感じます。
それでは詳しく書いていきます。
二次試験の内容は
二次試験の内容は簡単にいってしまうとケーススタディです。
詳しい内容は別の記事で書いています。
4社の事例が登場します。
それぞれ抱えている課題が異なります。
ある会社は内部の組織やモチベーションに課題があります。
また別の会社は外部環境に対していかに競争優位を築くか、ニーズをどう捉えていくか考えています。
工場の生産管理や生産統制に問題を抱えている会社もあります。
中には5Sも出来ていないような会社もあります。
設備投資の費用対効果が見合うか決断に迷っている会社もあります。
いろんな会社に対して助言を行うのが二次試験です。
実在する会社が問題に
二次試験に出題される企業は実際に存在します。
取材した内容をもとに試験を作成しています。
ですので出題されている内容や設問は本当に中小企業で起こっている課題です。
私が仕事で関わっている会社も、
5Sが徹底されていない(そもそもできていない)
部門のリーダーが集まって話し合う機会を設けていない。
これまで組織がなかったので、急に組織編成しても並列の関係が続いている。
評価制度や表彰制度など全くない。
目標の売上や生産高などの設定がない。
などなど挙げればキリがないほどあります。
中小企業診断士の二次試験ではこのような問題に対して助言をしていくので、かなり頭を使います。
そして記述式なので解答はいろんなことが書けます。
もちろん試験なのである程度こう答えてほしいという意図が文章に埋め込まれています。
それをうまく読み取ってアウトプットします。
解答は記述式で幅広い
実は中小企業診断士の二次試験には模範解答がありません。
「どういうこと?」
ってなりますよね
運営している中小企業診断士協会からこの解答から受験者にどういった能力が求められるかは示されます。
しかしこの問題はこの解答をすると満点ですよというものは公表されません。
というか発表できません。
仮に模範解答を発表したら、いろんなところからツッコミが入ることになるでしょう。
会社に対する助言はさまざま考えられます。
そしてどの助言が1番良いかは判断が難しいです。
経営論は結果論から導き出されていますので、助言通りに実行してもうまくいかないこともあります。
ではどういった所を見て点数をつけているか?
それはその解答が理論的に導き出されているかです。
また事例企業は中小企業ですので実行できることも重要です。
新しい技術が注目されていて今後ニーズが伸びることがわかっていても莫大な設備投資がかかることを解答しても試験としての点数は取れません。
それよりも設備を持っている会社と連携するなど現実的な方向が求められます。(そういった解答を求める場合はヒントが書かれています)
また解答は文字数制限があります。
例えば100文字以内で答えよという感じです。
ちゃんと一文字ずつ書くようにマス目の解答用紙が用意されています。
これにも頭を使います。
最初に問題を解いた時はどうやって解答したら良いかわからずアタフタしていました。
いろんな事例を通して会社がどのような課題を抱えているかを知ることができます。
最後に
中小企業診断士の勉強をするといろいろな業界について知ることができます。
私の場合は製造業のことをあまり知らなかったので事例Ⅲの生産・技術の事例企業がおもしろかったです。
意外と情報の共有化ができていないことに驚きました。
勝手なイメージでIT化が進んでいるかと思っていました(^^;)
事例によっては製造原価の管理がされておらず売上総利益がマイナスってとこもありました。
「作れば作るだけ損じゃん」てな感じです。
こういった勉強は中小企業診断士でしかできません。
合格した後は実務補修もあります。
ハードスケジュールですがチームでいろんな意見を出し合って助言を報告書にまとめてプレゼンする機会は貴重です。
勉強の方法はこのブログに魂込めてすべて書いています。
私は右往左往して勉強していましたが、効率よく勉強すれば合格はすごく現実的です。
興味がある方はぜひチャレンジしてみてください!