こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
仕事のモチベーションの話で「やる気を出すためにはどうすればよいか?」ということがテーマになることがあります。
今回は「やる気を高めるためにはどうすればよいか」について解説します。
やる気は「やりたくないことを実行する力」
まず最初に「やる気」とは何でしょうか?
よく「やる気にさせる」とか「やる気を高める」とか言葉を使いますが、なんとなく定義があやふやにっています。
ここではやる気を、
「やりたくないことを実行する力」
と定義します。
これまでの経験則から、やる気はネガティブな状態から脱却するために使われることが多いです。
特に仕事に関して使われます。
それは大部分の人にとって、仕事はやりたくないと思っているからです。
「お金を稼ぐために、仕方なく仕事をしている」
「本当はやりたいことがあるけれども、それで収入を得ることができないから、今の仕事をやっている」
本音はそういう方が多いです。
「今日の仕事は楽しみですか」で話題になった、品川駅の炎上騒動なんかは、そのことを象徴しているのではないかと思います。
しかしそんなことを言って手を止めていては、目の前の仕事を納期に間に合わせることができません。
ここからはやる気を出すための解決策を示します。
結局「やる」か「やらない」の2択
仕事や宿題なんかで、
「やらないとならないことはわかっているんだけど、やる気が出ないなぁ」
こんなことがあります。
私も毎日ブログを書きたいと思っているのですが、なかなか腰が重くて実行できていません(^^;)
そんな状態を打破するためにどうすればよいか?
「とにかくやる」
です。
・・・って、そんなことわかってるわ!
ですが、結局は「やる」か「やらない」の2択なんです。
しかしこれではあまり解説になっていないので、コツを紹介します。
やりやすい環境を作る
まず大事なことは「簡単に実行に移せる環境を作ること」です。
私の例を挙げると、中小企業診断士試験の勉強の時には、そういった環境を作りました。
通信教育を利用したことで、パソコンだけでなくスマホでも勉強できる体制を作りました。
また、暗記カードアプリを活用することで、スキマ時間でも簡単に振り返りができるようにしました。
ブログについては説得力がないかもしれませんが、ワードプレスのアプリをスマホに入れてます。
外出中でも入力できるので、思いついたときにすぐに書くことができます。
これが家に帰らないと勉強・ブログができない環境だったらどうでしょうか?
恐らく診断士試験に挑戦できるほど勉強することができなかったと思います。
ブログも200記事以上も継続することはできていないでしょう。
仕事や宿題においても、デスクの環境や資料の取り出しやすさは重要です。
ほんのちょっとしたことですが、やり辛さを感じる環境は実行力を阻害します。
一度自分の環境を振り返ってみてください。
私も最近、自宅の環境を整理整頓してみました。
リフレッシュできて良かったです(^^)
いきなり完璧を目指さない
それともう一つは「まずは60点ぐらいを目指すこと」です。
掃除ができない人の特徴で、完璧主義者が挙げられます。
一度やり始めると、とことんやってしまう人ですね。
このような人は実行に移そうとしたときに、
「やるのしんどいなぁ」
となってしまいがちです。
過去に時間をかけてとことんやっていることが脳裏に浮かぶので、どうしても腰が重くなります。
ですので、完璧を目指さずテキトーにやるぐらいでちょうどよいのです。
仕事においても資料の作成は、完璧を目指すとキリがありません。
パワーポイントの資料なんて、アニメーションとかまで入れ始めるとエンドレスレインです(XJapan的に)
そんなことまで考えてしまうと、最初の一歩がなかなか踏み出せません。
「60点ぐらいで良いから、まずは簡単に作ってみよう」
このぐらいの感覚で始めてみましょう(^^)
「作業興奮」を活用して実行させる
これまで話した内容は、「最初の一歩をスタートしやすい環境を作ること」が重要であるとまとめることができます。
なぜ最初の一歩を踏み出しやすくするか?
それは、
「やり始めると、火がつく」
です。
これは心理学的に証明されています。
ドイツの心理学者エミール・クレペリンは「作業興奮」という現象を提唱しています。
これは、興味のない作業であっても、やっているうちに自然とやる気が出てきて集中するような現象です。
なんでもよいので少しでも取り掛かれば、中途半端なままで終わらせたくなくなるので、最後までやろうという気持ちになります。
私もちょっと階段だけ掃除を使用かなと思って始めても、結局は部屋も一緒にします。
これは仕事においても同じことが言えます。
組織において大事なことは「実行すること」です。
どんなにすばらしい計画を立てても、実行しなければ意味がありません。
計画に立てた時間のことを考えると、会社としては大きな損失です。
極端な話、何もしないほうが良いくらいです。
「実行することは大事だとわかっているけれども、何を始めて良いかわからない」
そんな状態になってしまった場合、5S活動が活用できます。
5S活動は新人でも実行することができるので、すぐに始めることができます。
統計的手法を駆使した品質管理方法は知らなくても、5Sならば誰でもできます。
顧客に対して、立て板に水で美しいプレゼンテーションができなくても、5Sはできます。
最後までやり遂げるという経験を積むことで、自身につながります。
自信がついてくると、これまで中途半端なままで成果がでなかったことにも着手しようという気持ちが湧いてきます。
仕事を楽しむ気持ちにはなかなか慣れないと思いますが、どんどん実行して作業興奮状態に持っていきましょう!
やりたくない仕事でも、やりがいを感じるようになります(^^)