こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回は私の診断士仲間が書籍を出版しましたので、ご紹介いたします。
私のブログを見てくれている人でしたら、とても興味のある内容ですので、ぜひとも手にしてください!
私も早速購入して読みました。
どんな内容が書いてあるのか、私の感想も交えて紹介していきます。
紹介する本は著者:小松茂樹さんの「指示待ち人間からの卒業」です。
著者の紹介
著者の小松茂樹さんは私と同じ中小企業診断士です。
経営コンサルタントとして独立されており、「株式会社ビジネスキャリアコンサルタント」の代表取締役社長をされています。
中小企業診断士以外にもキャリアコンサルタントの資格を持っていらっしゃいます。
経営コンサルティングとキャリアコンサルティングの2つの視点から、人と組織の成長支援を得意とされています。
またセミナー・研修の講師として北は北海道、南は沖縄まで全国飛び回っておられ、年間100日以上の登壇に立たれています。
会社のミッションは「デキる⼈を増やす」です。
なぜデキる人が増えればよいかを以下のようなストーリーで説明してくれています。
- 仕事がデキるようになれば、仕事は楽しくなる。
- 仕事が楽しくなれば、⼈⽣も楽しくなる。
- 仕事がデキる⼈が増えれば、優れた商品やサービスによって、世の中はより豊かで快適になる。
この仕事をして私が感じていることは、比較的規模の小さな会社には教育や研修の機会が少ないため、個人の持っている才能や能力を活かしきれていないように思います。
小松さんのミッションは一人ひとりの潜在能力を引き出すきっかけを作るので、日本の労働生産性に貢献できるといえます。
若い時期を過ぎた人にも勇気が出る内容ですので、ぜひご覧ください!
それでは、本書について私の思ったこと以下の内容に沿って書いていきます。
- どんな人に読んでほしいか
- どんな内容か
- 私に刺さった内容
よろしくお願いします!
本書を読んで欲しい人
社会人生活に慣れてきた30代以上
まず本書は社会人経験を積んできた30代以上の方にはぜひ読んで欲しいと思いました。
20代のころは仕事を覚えることに必死で、長期的な目標を立てる余裕がない人が多いですが、社会人経験が豊富な30代以降は、仕事にも慣れてきて余裕が生まれます。
余裕が生まれ始めた時に、どんなアクションを起こすかが大事です。
本書籍にも書いてありますが、毎日の習慣が将来大きな差になります。
単に遊びで消費してしまって後悔する前に、行動を起こすヒントを学んでほしいです。
比較的時間のある専業主婦や学生
また比較的時間に余裕がある学生や主婦の方にも読んで欲しいと思いました。
主婦や学生の方も毎日大事な用事がありますが、社会人よりは比較的自由な時間があります。
しかし人間は楽な方に流れやすい傾向があるため、時間を有意義に使うことができていない人が多いです。
時間のあるうちに「緊急性は高くないが重要度の高いこと」に取り組んでおくと、将来の可能性が大きく広がります。
本書で自分の将来を豊かにする計画を立てて、着実に実行して欲しいです。
内容の要約
本書は、言われたことをやるだけの「サラリーマン」から卒業して、自分で考え周囲に価値を提供できる「ビジネスパーソン」になるための秘訣がわかりやすく書かれています。
まず「サラリーマン」と「ビジネスパーソン」の区別がおもしろいと思いました。
本書は全5章に分かれています。
第1章では、決定力と実行力を持った自律型人材が求められる背景が書かれています。
以前から自律型の人材が必要だといわれていますが、求められる背景について教えてくれる機会は少ないように思います。
本書では自立型人材の必要性についてわかりやすく書かれていますので、腑に落ちた状態で読み進めることができます。
第2章では、自立型人材になるための準備段階として、己を知ることについて書かれています。
皆さんも就職活動の際に「自己分析」の重要性を説明されたと思いますが、当時を振り返った時に充分に分析できたと思われますか?
私は学生の知識や経験では十分に分析することが難しいのでは思っています。
むしろ社会人になってそれなりに経験がついてきた時期こそ、自己分析が必要ではないでしょうか。
本書では自己分析をサポートするツールが紹介されています。
URLやQRコードでダウンロードできるようになっていますので、自己分析がしやすいよう工夫されています。
第3章では、自分が何をやるべきなのかを考える方法について解説されています。
自分がやりたいことをやっていくこと自体は良いのですが、外にも目を向けないといけません。
ついつい自分がやりたいことに軸を持っていきがちですが、他の人が自分のやりたいことで生み出した成果物を欲しがらないと稼ぐことができませんよね(^^;)
第3章では外部環境がどんなことを求めているか、ニーズに対して自分が価値提供できる領域はどこにあるかを考えるヒントを解説しています。
第4章では、成果を生み出す人材となるための目標設定と自己管理に焦点が当てられます。
単に目標設定と言っても何を決めればよいかわからない人も多いと思います。
決めておかないといけないポイントを押さえることで、より具体的なアクションプランを作成できます。
第5章では、目標を実行するための行動の継続化について取り上げられます。
どんなに良い計画でも実行しなければ何も変わりません。
実行しても持続的に活動しなければ結果につなりません。
考えれば誰でもわかることですが、難しいですよね(^^;)
第5章では行動を習慣化させる方法や、ツールの活用、報わる努力にするための要素を解説しています。
読み終えた感想ですが、内容がストーリーのようにつながっていますので読みやすかったです。
また難解な言葉が少ないので、普段読書をされない人でも読めるように工夫されていると思いました。
全部で200ページ強ありますが、文字が大きめなので読み終わるのにそれほど長い時間がかからないところも良いと思いました。
特に心に残った箇所
ここからは私が実際に読んで心に残った内容を紹介します。
個人的な解釈も含まれていますが、参考になれば幸いです(^^)
コンフォートゾーンの外へ出る
コンフォートゾーンとは心理学の用語で「心理的な安全領域」という意味です。
人間は元来、変化を好まない生き物なので、新しいことや難しいことを回避する傾向があります。
その理由として、自分の生命を守ろうとする潜在的意識が刷り込まれていると言われています。
人類の歴史は文明の発達してない時代が圧倒的に長いので、抜けきれていないのでしょう。
しかし生命のリスクが少なくなった現在において、コンフォートゾーンの外に出るリスクは少なくなりました。
コンフォートゾーンの外は慣れない環境なので、抵抗感を感じることがあります。
しかし徐々に継続することによって、いつの間にか当たり前になり、気がつくと大きく成長していることがあります。
私も中小企業診断士を取得してから、経営コンサルタント会社に転職した当初は、これまでと違う環境に戸惑いました。
正直、前の職場に戻りたいと思ったことがありました。
しかし何年もその環境に身を置くと、少しずつ環境に適応してきました。
いまでも緊張の連続ですが、コンフォートゾーンの外に出る重要性を身をもって感じたので、この内容は自分に物凄く刺さりました(^^)
個人のビジョン・軸を持つ
次に個人のビジョン・軸を持つことです。
私は中小企業診断士試験に挑戦するまでは、経営理念やビジョンに懐疑的でした。
「そんなものがなくても経営はできるし、個人としても生きていける」と思っていました。
しかし、今は会社だけでなく個人も「ありたい姿」を具現化しておく必要性を強く感じます。
ビジョンや軸を持つことで、人生の判断に迷った時に「どの方向に進むべきか」を示してくれます。
私が生きていくうえで大事にしていることは「感謝・尊敬・謙虚」です。
これらの言葉を大事にすることで、以前よりも人との出会いやうれしい出来事が増えました。
こうした理念や信念は、スランプといった調子が良くないときの心の支えにもなります。
自分が思っていたことが本にも書いてあると、うれしいですね!
「時間がない」の言い訳はやめる
本書の「時間がない言い訳は優先順位が低いことの表れ」は「その通り!」と思いました。
たしかに優先順位が高ければ先に片付けるはずですよね(^^)
これまで何となくですが「時間が取れなくて・・・」の言い訳に対して、今一つ腑に落ちていませんでした。
時間の問題ではなく「重要でないと判断したのでやりませんでした」だと、納得できますね・・・めちゃくちゃ腹立ちますが( ;一一)
世の中にはできないときの言い訳をするプロがいます。
あまりにも言い訳する時のロジックが見事なので「それを考える暇があったら、どうやったら実現に近づけるかに知恵と時間を使ってくれ」と思います(^^;)
そういう私もブログをもっと更新したいと思っているのですが、ついつい先延ばししていますが(^^;)
納期があるような緊急性の高い仕事は何とかしようとしますが、書いても書かなくても誰にも迷惑をかけないブログを継続するのは難しいですね。
まあ変な言い訳はかえって相手を逆なですることを覚えておきましょう。
自分の才能に気付くには「行動」あるのみ
この言葉を聞いたときに、自分のやりたいことがわからなかった学生時代のことを思い出しました。
「自分の興味のあることを仕事にしよう」
「やりたいことを見つけよう」
そう言われても、何に興味があるのか、何がやりたいのか全くわかりませんでした。
今ならわかりますが、試行回数が少ないと自分の得意分野が何なのか判断できません。
自分の得意なフィールドに立つためには、常に行動して見つけに行く必要があります。
これだけ情報が手に入りやすい世の中になったので、行動すれば必ず見つかると思います。
そういう意味ではコンフォートゾーンの外に出る必要がありますね(^^)
おわりに
今回は私の診断士仲間である小松茂樹さんの著書「指示待ち人間からの卒業」について紹介しました。
身近な人が本を出版すると刺激になりますね(^^)
以前は本の出版なんて自分には関係のない世界だと思っていましたが、「自分もいつかは書いてみたい」と思えるようになりました。
繰り返しになりますが、内容がストーリーのようにつながっていますので読みやすくなっています。
200ページ超ありますが比較的文字が大きめなので、読み終えるのにそれほど長い時間はかかりません。
ぜひ読んでみてください!
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