こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
平凡なサラリーマンだった私ですが、中小企業診断士試験をストレート合格しました。
中小企業診断士に興味を持っていただけるよう、その経験をブログで発信しています。
最近は中小企業診断士試験の内容を解説して、知識の振り返りを行っています。
今回はリーダーシップについて解説します。
組織の生産性を向上させるには、モチベーションをどのように高めるかが重要です。
そして生産性向上には優れたリーダーの存在が必要です。
ここで学べること
リーダーシップの源泉とは
組織からの権限と人間的魅力の2つのパワーが必要
資質特性論
リーダーの内面は共通点なし
行動類型論
行動パターンは分析可能
仕事と人間の両方に興味があるリーダーが優れている
- レヴィンのリーダーシップ類型論
- リカートのシステムⅣ理論
- ブレーク=ムートンのマネジリアル・グリッド
- シャートルのオハイオ研究
リーダーシップとは
改めてリーダーシップとは何でしょうか?
なんとなくわかっているのですが、言葉の定義を聞かれてもうまく答えづらいですね(^^)
いろんな定義があると思いますが、ここでは「目標達成のために個人・組織に影響を与えることができる」とします。
与えられた制約条件の中で組織を一枚岩にして目標に突き進むようにできる人物こそが、リーダーシップがあると言われます。
仕事を行うだけでなく、適正な目標設定やメンバーの動機づけなどを行うことができます。
リーダーシップを発揮するためには
リーダーシップを発揮するために必要なことは何でしょうか?
それは「メンバーがリーダーシップを受け入れることができる」状況を作らなければなりません。
その状況を作るためには権力が必要です。
簡単に言うと「パワー」ですね(^^)
このパワーを得ることでリーダーシップを発揮できます。
つまりこの権限(パワー)こそがリーダーシップの源泉です。
リーダーシップの源泉は2つ
リーダーシップの源泉はおもに2つあります。
それは
- 組織から公式に与えられるもの
- リーダー個人の努力・資質
です。
組織から公式に与えられるもの
組織から公式に与えられるものとしては、
- 合法勢力:組織から与えられた権限から生じるもの
- 報酬勢力:報酬を与える能力から生じるもの
- 強制勢力:従わない場合に罰を与える能力から生じるもの
があります。
これだけ見ると恐怖政治ですね(^^;)
短期的にはうまくいくかもしれませんが、長期的にはもう少し他の要素が欲しいですね(^^)
それが次のリーダー個人の能力です。
リーダー個人の努力・資質
リーダー個人の努力・資質によるものは、
- 専門勢力:専門的知識や技術から生じるもの
- 準拠勢力:個人的魅力や一体感から生じるもの
単に会社から権力を与えられるだけでなく、尊敬できるような人についていきたいですよね。
こういったリーダーになる人の魅力も必要です。
ちなみに「準拠」とは「拠りどころ」です。
もうちょっと詳しく言うと、
「あるものをよりどころにして、それに従うこと」
です。
準拠はよく出てきますので、これを機会に言葉の意味を覚えておきましょ(^^)
私はあいまいに覚えていました(^^;)
やはりわからないことは早めにはっきりさせておくべきですね!
リーダーシップの理論
リーダーシップの理論はいろんなものがあります。
ここからはその歴史について解説します。
資質特性論
初期はリーダーの個人の資質について分析しました。
資質特性論と呼びます。
優れていると言われるリーダーには共通の内面特性があるのではないかという仮説です。
積極性や協調性など、どういった要素があるかを分析しました。
その結果、共通する特性はなかったという結論に達しました。
個人の特性で分析することは難しいことがわかりました。
行動類型論
次に研究されたのは「行動類型論」です。
これは外部から見た行動パターンを分析しました。
行動類型論についてはいろんな人が分析しています。
レヴィンのリーダーシップ類型論
レヴィンはリーダーシップを3タイプに分けました。
- 専制型リーダーシップ:リーダーの独裁で決める
- 民主型リーダーシップ:組織を支援しながら決めていく
- 放任型リーダーシップ:個人に任せて決めていく
といった感じです。
この3つのパターンで優れているのはどれでしょうか?
比較する要素は「仕事の成果」と「仕事の満足度」です。
結果は以下の通りです。
1位:民主型リーダーシップ
やはり1位は民主型です。
「仕事の成果」「仕事の満足度」ともに満足度が高いです。
成果だけでなく職場の雰囲気も良い理想的な組織です(^^)
2位:専制型リーダーシップ
2位は専制型です。
実は「仕事の成果」は民主型とほぼ同じ結果でした。
しかし「仕事の満足度」は民主型のほうが良いです。
この辺りはイメージすればわかりますよね(^^)
独裁的に仕事の進め方や意思決定をされると、次第にモチベーションが下がります。
職務特性モデルでも言いましたが、自分で仕事の進め方を決めることができるほうがモチベーションが高くなります。
3位:放任型リーダーシップ
一番悪い結果が放任型でした。
これはリーダーシップを発揮している状態ではありません。
メンバーは目標も自分で設定して、自分の思うとおりに仕事を進める方が喜ばれるかもしれません。
しかし組織が必要としている目標を達成したり、メンバー同士の協力体制を構築したりはできません。
サッカーで言うと、ジーコジャパンみたいなもんでしょうか(^^)
ジーコジャパンのサッカーは好きでしたが、リーダーは組織の規律を作る必要があります。
私はジーコジャパン世代なので、好きでしたが(^^)
専制型は行き過ぎですが、民主型のように支援する必要があります。
リカートのシステムⅣ理論
リカートもレヴィンと似たような理論を展開してます。
リーダーシップを4つに分けました。
今度は4つかいっ(>_<)
リカートとレヴィンは良く出題されるので、要チェックです(^^)
4 つとは、
- 独善的専制型
- 温情的専制型
- 相談型
- 参加型
だいたいさっきのレヴィンと似ていますね。
この中では「参加型」が一番良いと結論付けました。
リーダーは部下を支援して、意見を尊重し、集団で意思決定をします。
そのほうが高い業績目標を設定する傾向もあります。
モチベーションを高めることができ、成果を上げることができるとリカートは述べています。
これは余談ですが、相談型や参加型は良いかもしれませんが、意思決定に時間がかかりそうですね(^^;)
変化が激しいときは意思決定を早くしないといけません。
専制型のほうが意思決定は早いので、時にはトップダウンが必要な時もあります。
余談なので、中小企業診断士試験を受ける方は忘れてください(^^;)
ブレーク=ムートンのマネジリアル・グリッド
マネジリアル・グリッドはリーダーの関心を2軸で表しています。
- 人間の関心
- 業績の関心
当然ながらこの2軸とも高いリーダー最も高い成果を上げるとされています。
どちらかだけ追及しても高い業績や満足度は獲得できません。
「メッチャ当たり前やん!」と思った方多いと思います(^^)
そうです、企業経営理論は当たり前のことを文章化していることが多いです。
ただ経験的にわかっていることを、理論的に説明ができるようになることは良いことです。
支援先の企業に知識を説明しながら提案することで説得力が増します(^^)
シャートルのオハイオ研究
行動類型論の最後はオハイオ研究です。
シャートルを中心としたグループは、優れたリーダーを測定するための尺度を作成しようとしていました。
オハイオ研究は定量的にリーダーシップを分析する目的で行われました。
この調査でできた尺度が
- 構造づくり
- 配慮
という2軸です。
「構造づくり」は組織が成果を上げられるように調整したり、部下の課題を管理する行動です。
「配慮」は部下を一人の人間として認め、良好な人間関係を作る行動です。
ブレーク=ムートンのマネジリアル・グリッドと似ていますね(^^)
「構造づくり」は業績の関心、「配慮」は人間の関心って感じですね。
当たり前ですが、成果を出せるリーダーは両方ができるということです。
今回のまとめ
今回はリーダーシップについて解説しました。
言われてみると当たり前のことですので、難しく考える必要は全くありません。
ちょっと難しい言葉使っているだけです(^^)
今回の解説をまとめると
- リーダーシップとは「目標達成のために個人・組織に影響を与えることができる」
- リーダーシップの源泉は「組織から公式に与えられるもの」と「リーダー個人の努力・資質」の2つのパワーが必要
- リーダーの内面的特性には共通点がなかった
- 行動類型論はいろいろあるけど、「成果を上げる」と「部下を大事にする」2つのことを両立できるとよい
ざっくりまとめました。
企業経営理論の過去問は非常に難易度が高いです。
勉強は楽しいのですが、過去問対策は難しいです。
合格したほとんどの人が一回は心を折られています(^^;)
自分だけではないのでご安心ください。
難しい問題はほとんどの人が解けません。
逆に考えたら溶けそうな問題を確実に解くよう練習しましょう(^^)
そうすれば60点を超えることはできます。
リーダーシップの理論はもうちょっとあります。
がんばって解説しますので、また遊びに来てください!
私は通信教育をおすすめします!
私は通信教育をきっかけに独学で中小企業診断士試験を合格しました。
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学習は何でも良いので継続すれば大きな力になります。
もしどんな勉強を始めたらよいかわからない方がいらっしゃったら、中小企業診断士をおすすめします。
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