企業経営理論

ローリングプランとコンティンジェンシープラン(企業経営理論)

投稿日:2020年9月23日 更新日:

こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。

今回は経営計画について書いていきます。

今回の内容

経営計画

「誰が」「何を」「どのように」「いつまでに」行うか決めること

ローリングプラン

あらかじめ毎年計画を見直すと決めて運用すること

コンティンジェンシープラン

不測の事態に備えた計画

分析麻痺症候群

分析ばかりして行動を起こさない状態

 

重要度

中小企業診断試験の重要度を示します。

一次試験 ★★☆☆☆

二次試験 ★★☆☆☆

 

内容自体はごく普通のことです。

どういった意味か覚えておけばよいので難しくありません。

実際に言葉として使ったことはありません(^^;)

二次試験の知識としてもあまり重要ではありません。



 

「経営計画」とは

経営計画とは企業活動の最下層にあります。

理念やビジョンを実現化するための実行計画です。

ここに具体性がないと、どんなに良い経営理念を掲げても絵に描いた餅で終わります。

ではどうやって具体的な計画を立てるかですが、

  • 誰がするのか
  • 何をするのか
  • どこまでするのか
  • いつまでにするのか

基本的には5W1Hの考え方を使います。

責任者が決まっていないとなかなか進みません。

何をするか決まっていないと戦略が具体的に見えてこないので当然何にもできません。

どこまでするか、達成基準が明確でないと達成したか未達成か判断がつきません。

判断がつかないと実行したことが良かったのかわかりません。

不良削減を徹底するでは判断がつかないので、「不良率を1%減らす」といった具体的内容が必要です。

無理に数値がしなくて良いですが、数値化すると達成したかどうか判断がつきやすいですね(^^)

いつまでにするか決めていないと、いつまでたっても動きません。

 

このように計画を立てないと進みません。

そして計画には具体的な行動が書いていないと、みんな動きません。

動いた結果どうだったか検証するためには、どうなったら達成か判断できるようにしましょう!

 

計画にも長期・中期・短期があります。

人によって感覚が違いますが、

  • 長期は5〜10年
  • 中期は3〜5年
  • 短期は1ヶ月〜1年

と言った感じです。

期間は明確に定義されているわけではありません。

試験対策としては、おおよそで覚えておけば解答できると思います。

つぎは、計画が想定とは違う方向になった場合にどうするか、見直し方について書きます。



「ローリングプラン」は毎年見直す

ローリングプランというのは「あらかじめ定期的に見直すことを想定して立てられた計画」

ということだそうです(^^)

よくよく考えるとこんな用語使ったことありません。

試験にもあんまり出題された記憶がありません。

 

そもそもあらかじめ計画を立てておいても、当時と外部環境が変わるので見直すことは当たり前だと思います。

 

ちなみに私が関わっている会社の場合は中期のビジョンを目標にして計画は半年に一度立てます。

進捗の状況に応じてどこまですれば良いか「達成基準」を決めます。

 

「コンティンジェンシープラン」は非常時の対応

「コンティンジェンシープラン」とは「シャドープラン」とも言われます。

不測の事態が起きたときにの計画のことです。

外部環境が大きく変わったり、災害が発生したり危機に瀕した時に発動します。

ですので、通常の状態ではこの計画は実行しません。

 

“BCP(事業継続計画)”はそれにあたります。

ものづくり補助金の加点項目である”事業継続力強化計画(簡易BCP)”なんかもありますね。

 

用語とイメージがリンクしませんが、それほど難しい用語ではありません。

「ローリングプラン」「コンティンジェンシープラン」この2つを頭の片隅においてください(^^)


個人にも当てはまる「分析麻痺症候群」

「分析麻痺症候群」というのは、

分析ばかりして行動に起こさない状態です。

計画が現場の意見を反映したものでないと実行部隊が動いてくれません。

また到底達成できないような計画だとモチベーションが下がって実行しようとしません。

 

個人においても

「1か月で10キロやせる」

「1年で○○、△△、◇◇の資格を取得する」

など現実離れした目標を立ててしまいます。

そして途中で投げ出してしまいます。

 

また、インターネットで調べるだけで行動を起こさない人も多いです。

自分も筋トレ頑張ろうと思ってますが計画通り進んでいません。※一応ジムには行ってます(^^;)

 

話を戻しますが、どんなに良い計画を立てても現場の人たちに理解されないと実行されません。

会社はいろんな人の集合体ですので、丁寧に説明をして理解を得なければうまくいきません。

逆に説明があると同じ実行計画でも受け入れられることが多いです(^^)

 

今回のまとめ

今回はここまでで終了です。

ここでの話をまとめると以下の通りです。

  • 「経営計画」は具体的に決める
  • 「ローリングプラン」は定期的に見直す計画
  • 「コンティンジェンシープラン」は不測の事態に備えた計画
  • 「分析麻痺症候群」は計画して実行しない状態

こんな感じでした。

今回の知識は難しいことはありませんので、さらっと見れば理解できるかと思います。

「分析麻痺症候群」の説明を見るたびに心に刺さるものがあります(^^;)

ブログを定期的に更新して実行に移していきます。

魂を込めて書いていきますのでこれからもよろしくお願いします!


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