こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
私は2018年に中小企業診断士試験に合格し経営コンサルタント会社に転職しました。
前職はコンタクトレンズの販売や処方など、眼に関わる仕事をしていました。
いきなり環境が変わって大変な中、1年が経過しました!
とにかく一生懸命であっという間だった感じです。
ちょうどよい機会なので、現在の状況や心境などを書いていきたいと思います。
現在の仕事内容
経営改善
会社のリーダーさんと一緒に目標を作り、進捗確認をしています。
これまでそんなことをやっていなかった会社も多いので、最初は戸惑いがあります。
しかし時間をかけてゆっくりと作成することで、実行すれば確実に環境が改善する目標が完成します。
各部門で進捗に差が出ますが、ちょっとずつ前に進めています。
また会社全体の大きい問題点や課題についてもリーダーと一緒に話し合うことで解決するようにしています。
かなり難しい仕事ですが、何とか勉強しながらやっています。
5S支援
5S活動というのは、ざっくり言うと「会社のクリーン活動」です。
整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとったものです。
しかし5S活動というのは、単純に片づけをするわけではありません。
誰が・どの場所を・どこまで・いつまでに・どのような方法でといった活動の経過を立てます。
計画づくりは部署のメンバーに考えていただきます。
そして自ら作成した計画に沿って5S活動を実行します。
こういった自分たちで目標を作り自分たちで達成することで「自発的に課題を解決する力」をつけていきます。
「自分たちでもできるんだ」といった成功体験を身につけると、5S活動だけでなく普段の仕事に関しても良い影響が出ます。
また、活動をするときにメンバー同士がコミュニケーションを取ることになります。
コミュニケーションが活発になれば組織の活動も活性化します。
5S活動は強い組織を作る大事な活動です。
私はその進捗状況を確認しながら、アドバイスをしながら進めています。
評価賃金制度
2021年から中小企業にも「同一労働・同一賃金」が義務化されます。
しかしほとんどの会社が仕事の評価や人の評価があいまいになっています。
今後はアルバイトと正社員の仕事の違いを合理的に説明できなければなりません。
そうした対応がしっかりできるよう評価制度とそれを給料等に反映する賃金制度の構築を行っています。
評価制度はある程度パターンがありますが、最終的には会社ごとのオリジナルを作成していきます。
その過程は我々もかなりの知恵を絞ります。
また経営者や役員の方にも知恵を出してもらって、公平・公正に評価できる制度を構築していきます。
賃金制度については、最もデリケートな問題なので慎重に確実に進めています。
何時間も議論を重ねて出した答えが、途中でまた変更になることも多いです。
これも難しい仕事ですが、いろんな議論をしながら頑張っています。
研修
先ほどの評価制度はリーダーの方に部下を評価してもらう必要があります。
ですので、リーダーの方にも評価制度をしっかり理解してもらう必要があります。
特に今まで人を評価したことがない方にとってはかなり難易度が高いです。
評価するときの注意点などをお伝えしながら、少しずつ精度の高い評価をしてもらえるように支援しています。
また5S活動についても、どのように進めていくかを最初の時点でリーダーの方に説明します。
活動自体はそれほど難しいものではありません。
しかし現場の皆さんを巻き込んで実行する必要があるので、運営するのは思ったよりも難しいです。
中にはリーダーが一人で5S活動をやっているパターンもあります。
それでは職場がきれいになっても真の目的である「組織づくり」ができていません。
もちろん進捗確認をしますが、最初に5Sの勘どころをつかんでもらうことで活動がスムーズになるようにします。
補助金支援
この1年ではものづくり補助金と国内投資促進事業費補助金に携わりました。
ものづくり補助金に関しては無事に採択されました。
国内投資促進事業費補助金はもうすぐ結果が発表されます。
事業計画書の作成はかなりの労力です。
ヒアリングをして一緒に構築していきます。
ヒアリングをするには業界のことを勉強して、ある程度専門的な言葉もわかっておかないと有益な場になりません。
また事業の有益性や将来性などを外部の環境を分析しながらわかりやすくまとめる必要があります。
完成した計画書を何回もブラッシュアップします。
診断士としての知識が存分に活かせる仕事ですが、楽しさと苦しさが混じった何とも言えない感覚です。
採択されたので報われましたが、正直心臓に良くないですね(^^;)
中小企業診断士を活かし転職してよかったこと
実際に転職してみて良かったことを書いていきます。
資格を存分に活かせる
中小企業診断士は国が認める唯一の経営コンサルタントです。
立派な国家資格です。
運よくコンサルティング業に転職することができたので、資格を活かせています。
資格がなくても十分活躍できる職業ですが、初対面の人から尊敬されることが多いです。
中には「先生」と呼ぶ人もいますが、ちょっと恥ずかしいです(^^;)
この資格は掛け算だと思っているので、コンサルタント業に転職しなくても良いのかなと思ったりもします(^^)
さまざまな業界を知ることができる
現在携わったいる業種は製造業や建設業、畜産や食品・サービスなど多岐にわたります。
いろんな専門知識を持って仕事されている姿に尊敬ですね(^^)
業種や職種によって当然仕事の進め方や課題が異なります。
「世の中には知らないことの方が圧倒的に多いなぁ」と心の底から思いました(^^)
経営者に会う機会が増える
経営の支援や評価賃金制度、補助金などは経営者や役員の方と一緒に進めていきます。
その他それに関わるいろんな人がいるので、調整するのに時間が必要です。
方向性がズレていたりすることもあります。
その都度修正しながら前に進めないといけません。
その中で、仕事に対する思いを聞くことが多いです。
今までは労働者の視点から仕事をしていましたので、経営者に対して「どうしてわかってくれないんだ」という思いが強かったです。
しかし、この仕事を通じて価値観が一変しました。
経営者は会社を守るために必死に頑張っています。
みんなが知らないところで、お金の工面をしながらモチベーションが下がらないように何とか公平に報酬を分配しようと苦労されていました。
また仕事に対する情熱は誰よりも強いです。
この気持ちを少しでも理解して寄り添いながら仕事を進めていくよう取り組んでいます。
これまでの考え方が変わった
先ほどの経営者に対してもそうですが、仕事や世の中に対する考え方がこれまでと変わりました。
逆に今までよく不満を言っていたので、この歳になってようやく成長できたのかなと感じています。
相手の課題を解決することがビジネスにつながります。
課題解決には専門知識が必要です。
しかし知識だけでは解決することができない案件も多いです。
理屈だけでは限界があることも強く感じました。
会社が目標達成するためには、働いている方が協力的になってもらわないといけません。
人は感情の生き物なので正しいか間違いかで判断できない時もあります。
信頼してもらえないと前に進めることはできません。
信頼を勝ち取るためには会社のことを誰よりも真剣に向き合っている姿を見てもらう必要があります。
なかなかすぐに信頼してもらえませんが、何回か会うことで距離が縮まります。
自由な時間が増えた
今でよりもプライベートの時間も待つことができました。
仕事をおぼえないといけないので、結局プライベートの時間も使っていますが(^^;)
子供や近所の方との付き合いも以前よりかは増えています。
街のイベントに参加するなど、これまでになかった生活になっています。
料理をする機会が増えて、なぜかピザが作れるようになりました。
なかなか外に出る機会が少なかったこともありすけどね(^^)
それとブログを始めることもできました、
以前から「できたらいいな」と思っていたのですが、疲れてすぐに眠ってしまってたので先延ばしになっていました。
「いろんな知識や経験を持っていても、それをアウトプットしないともったいない!」
そんな気持ちが強くなってようやくできました!
それに文章を作成することで、仕事にも役に立ちます。
自分のブログを読んでもらうために集客するので、マーケティング力も上がります。
ちょっとでもいいので継続していきたいです。
これも中小企業診断士試験に合格した成功体験が役に立っています。
「自分も頑張ればできるんだ!」
と思えるようになりました。
私は昔から学習することが嫌いではなかったので、皆さんに学習してもらえるようなコンテンツを作りたいです。
転職して苦労していること
逆に転職したことで苦労していることを書きます。
やっぱり良いことばかりではないです。
良くなったこともあれば難しいと感じることもこともあります。
これまでの経験が活かしきれていない
前職はコンタクトレンズの販売や処方に携わっていました。
今回のコンサルタント業では過去の経験が存分に活かせる場ではありませんでした。
基本的な礼儀やコミュニケーションは問題ないですが、一段上に立った経営に関する助言は非常に高度です。
師匠にあれこれ教えてもらいながら、進めています。
時には自分の思ったことと違う方に進み悔しい思いもしております。
一人で解決できないことが多い
この仕事になってからそれほど時間が経過していないので仕方がないかもしれませんが、一人ではまだまだ解決できないことが多いです。
今までの仕事では自分で最適解を見つけて、自分のペースで仕事ができました。
しかし今の仕事では自分のペースに巻き込めるほどの経験はありません。
上を見ればキリがないですが、周りの人たちを尊敬の目でいつも見ています。
まだまだ勉強することが多い
経験はもちろんのこと仕事の知識やノウハウが身についていないので、どう進めていいかわからないことがあります。
人前に立つときは精一杯自信満々ではなしていますが、まだまだ底が浅いなと思わされます。
深みが出るのにはもうちょっと月日が必要ですね(^^;)
人前で話すことが多く緊張する
経営改善、評価賃金制度、5S活動、研修などなど、本当に人前で話す機会が増えました。
以前は1体1で話すことばかりでしたので、人が多いと緊張や不安の連続です。
自信満々を装っていますが、緊張感が伝わっていると思います。
そこで実力を発揮できなければ、仕事ができない人と烙印を押されます。
とにかく必死ですね(^^;)
意外と生産性が悪い
いろんな業界のことが学べる反面、下調べが多いです。
ある程度専門用語についても知っておかなくては、話について行くことができません。
その準備が大変です。
場数が多くなると過去の経験からできますが、私のような人間は毎回勉強してから行かなくてはいけません。
そこで教えてもらうことも多々あります。
コンサルタント業はサービスを提供するので原材料はほとんどかかりませんが、訪問するまでの準備を金額換算するとそれほど儲けがあるわけではありません。
自分でものづくりやサービスができない
これが1番戸惑っています。
今までは形がある商品をサービスと共に提供していましたが、コンサルタント業はモノを提供することがありません。
「こんなのでお金をもらっていいのか?」
自分に自信がないこともあり、そういった思いかあります。
そんな思いの時に会社の雰囲気が良くなったと言ってくださって報われました。
私は狭く深く掘り下げたい人なので、浅く広くの知っておく必要があるコンサルタント業に適応するには時間がかかりそうです。
これからの中小企業診断士としての目標
中小企業診断士としてこれからの目標を挙げてみました。
現在の仕事を一人前に習得する
まずは独り立ちしなくては稼いでいけません。
これはもうちょっと時間が必要です。
今の段階では「自分にできるのだろうか?」という思いが強いです。
周りの中小企業診断士を知っている方たちから尊敬の目で見られることもありますが、ベニヤ板くらいに薄っぺらいです(^^;)
すぐに見透かされそうです(多分見透かされています)
役に立てないことが多く、心が折れそうになる時もあります。
一人で課題を解決する方法を考えないといけないこともあり、孤独を感じることもあります。
そんな時に家族の支えが助かっています。
外では言えないことを家の中で聞いてもらっていますσ(^_^;)
しばらくもがく必要がありそうですが、何とか自分の型を見つけたいです!
ブログを更新して魅力を伝える
中小企業診断士は社会人に人気の資格ですが、まだまだメジャーとは言えません。
しかしどんな業種や職種についても役に立つ知識が多いです。
私はこの資格は掛け算と思っています。
今の仕事に中小企業診断士を掛け合わせると、もっと価値の高い仕事ができます。
この知識を知恵に変えることで、仕事の成果につながったり、新しい道に進んだり幅が広がります。
せっかく始めたブログなので、自分の持っていることを全て書いていきたいです。
どうしたら価値ある情報を届けることができるのか、真剣に文章と向き合ってトライアンドエラーを繰り返していきます。
中小企業診断士試験の教材や教育
これはすぐには難しいですが、自分オリジナルの教材を作ってみたいと思っています。
中小企業診断士は社会人が限られた時間で現実的に合格しやすい難易度です。
簡単ではありませんが、勉強の過程で身につくことが多いです。
たとえ合格に届かなくても勉強したことは無駄になりません。
ですので、社会人や学生・主婦の方が「ちょっとはじめてみようかな」と思ってもらえるようなモノを作りたいです。
中小企業診断士の知識と自分の経験をミックスすれば、必ず相手に価値を提供することができます。
私も知識を知恵に変えている真っ最中です。
学ぶことを習慣にすると、今まで見てきたものや感じてきたことが一変します。
状況を変えたいと思っている方のきっかけになれるよう魂を込めたいです!
最後に中小企業診断士カズユキの思い
ここまで読んで頂き本当にありがとうございます!
今思っていることをそのままアウトプットしているので、前後の文章がわかりにくいところもあるかと思います。
前までは「人に見せる文章はキレイに作らないといけない」という思いが強かったです。
今は「自分が思っていることを、たとえ不格好でも伝えるんだ」といった気持ちに変わりました。
自分がいかに無知かを、40歳を過ぎてようやく知ることができました。
外部環境のせいにして、自分の無能さを他人のせいにして生きてきました。
中小企業診断士を通していろんな人に出会い、いろんな思いや考えを聞きました。
私ができたんですから、これを読んでいる方なら何でもできます!
「今からやっても間に合わない」と思う人がいます。
しかし誰でも最初はよちよち歩きからのスタートです。
面白そうと思ったらその感情のままぶつけてみましょう。
一気にやろうとするとしんどいので、少しずつ継続してみてください。
ちなみに、勉強中も私はパチンコ行ったりYouTube見たりとふらふらしていました。
「こんなのでいいのか⁉︎」と思っていましたが、継続して勉強することで力がついていました。
そして自分でも思っても見なかった「一発ストレート合格」を達成できました。
続けることが大事です。
でも合わないと思ったら途中で諦めてもいいです(^^)
いろんなことを経験すると話のネタが増えて魅力的な人間になります。
失敗の話ができる人は器が大きくて信頼のおける人です。
このブログを見て共感していただけるなら、ぜひコメントなどもお気軽に下さい。
豊かな人生が送れるよう、一緒に頑張りましょう!
はじめまして、私は診断士試験を受けている受験生です。令和2年の二次試験をついこの前に受けたのですが、出来の悪さに打ちのめされ意気消沈しているところで、カズユキさんの記事を拝見しました。
この試験勉強を始めて3年になりました。今年不合格になると、来年1次試験から全科目を受け直さないといけないこともあって、このまま勉強を続けることに迷いがありました。
この掴みどころのない試験に翻弄されて、合格したとしてどんな良いことがあるんだろうか、正直、意味ないんじゃないかとか、結構悩んでいました。ネット検索しても予備校の勧誘サイトやアフィリエイトサイトが診断士の魅力を謳っているものばかり。自分はただ踊らされて金と時間を垂れ流しているだけなのかと懐疑的になるばかりでした。
でもそうした考えも、実際に診断士として生き生きされている方の記事を読むと和らぎました。希望が湧いて少し元気が出てきました。
合格だろうが、不合格だろうが、これからも続けてみようと思います。ありがとうございます。
ヒロさん
はじめまして、カズユキです。
コメントいただき誠にありがとうございます!
本当に嬉しいです。
ひとまず二次試験お疲れ様でした。
今は体力的にも精神的にも非常に消耗されているのではないかと思います。
私も2年前の今頃は精神的にかなり疲れていました。
この時期は再現答案を作る人がいますが、資格学校の模範解答と違う箇所が多かったので、次第に振り返るのをやめました。
ですので、ヒロさんのコメントを見ると気持ちが痛いほどわかります。
最近涙もろいので、読んでてうるうるきました。
自分の進んでいる方向が正しいのか間違っているのかわからず、誰にも相談できない状況に「何でこんなに苦しい思いをしてまで勉強しなくちゃならないんだ」と度々投げ出しそうになりました。
今も仕事で試行錯誤の連続です。
もう体当たりしている感じですね(^^)
ブログに関しても「とにかく自分の思いとか考えとか経験とか、アウトプットしよう」という感じでやってます(^^;)
ヒロさんが積み重ねたことは絶対無駄にはなりません。
知識や経験は「知恵」に変わって必ず役に立ちます。
私も何か熱いものをいただきヒロさんに感謝です!
またいつでもコメント下さい!