こんにちは!中小企業診断士のカズユキです。
今回は株主資本等変動計算書の見方について解説します。
前回は株主資本等変動計算書について解説しました。
この計算書はどこがどこに計算されているかわかりにくいので、中小企業診断士試験対策として見方を解説します。
株主資本等変動計算書は計算がわかりにくい
株主資本等変動計算書はパッと見た感じ「合計が合わないんだけど」って思います。
私はこれがわからなかったので、問題に対応することができませんでした。
逆に考えれば、どの項目がどのように計算されているかに注目すれば良いです。
資本剰余金
資本剰余金の項目は
「資本準備金+その他資本剰余金=資本剰余金合計」
となっています。
上記例の前期末残高では「5+10=15」となります。
利益剰余金
利益剰余金の項目は
「利益準備金+任意積立金+繰越利益剰余金=利益剰余金」
となっています。
例で出している計算書の「前期末残高」を数字で計算すると、
「9+5+11=25」となっています。
株主資本合計
株主資本合計を構成するものは、
「資本金+資本剰余金合計+利益剰余金合計+自己資本=株主資本合計」
となっています。
当期末残高で計算すると、「50+35+20+▲2=103」となっています。
純資産合計
純資産合計の計算は、
「株主資本合計+評価換算差額額+新株予約権=純資産合計」
となっています。
この辺りの項目は他にもありますので、深くは紹介しません。
当期変動額合計
当期変動額合計は下記の項目を合計したものです。
- 新株の発行
- 剰余金の配当
- 剰余金の配当による利益準備金積立
- 当期純利益
- 自己株式の処分
- 株主資本以外の項目の当期変動額
ちなみに「当期変動額」の項目はタイトルだけで数字は入りません。
当期末残高
当期末残高では、
「前期末残高+当期変動額合計=当期末残高」
で計算されます。
最後に
今回は株主資本等変動計算書の計算がどうなっているか解説しました。
数字が並んでいるので、全部合計しそうです。
このように分解して考えると、理解が深まるかと思います。
中小企業診断士試験ではこの辺りを理解しておけば、対応できます。
広く浅くの試験なので、完全に理解していなくても次に進んでいく感じで学習していきましょう!